2021年2月12日 | お役立ち情報
子ども部屋はいつから必要?子ども部屋をつくるメリットや注意点を紹介
リビング学習の効果が注目を集める昨今、家族のいるリビングで勉強する子どもが増えたといわれます。リビングでの勉強には学習机も必要ないため、子ども部屋をいつから与えるか悩んでいる家庭も多いのではないでしょうか。
子ども部屋をつくるタイミングは、家庭によって異なります。実際のところ、子どもにいつ個室を与えるべきかという問いに正解はありません。むしろ、子ども部屋に何を求めるかによってタイミングを見極めるのが重要といえるでしょう。
今回は、子ども部屋をつくるタイミングや、子ども部屋をつくるメリット・注意すべきポイントについて解説いたします。
子ども部屋をつくるタイミング
子ども部屋をつくる一般的なタイミングをご紹介いたします。子どもが小さいうちに部屋を用意する場合は、子どもの様子を見ながら段階的に進めていくのがよいでしょう。
幼稚園
幼稚園から子ども部屋をつくる家庭は少数派かもしれません。この頃は、遊ぶときも寝るときも親と一緒に過ごすことが多いため、子ども部屋の必要性を感じないご家庭も多いかもしれません。
しかし、部屋を用意することによって、子どものおもちゃや幼稚園で使う道具、制服、絵本などの置き場所ができます。自分で使うものの置き場所を意識することで自立心が芽生え、物を出す・片付けるという習慣も身に付いていくことでしょう。
小学校低学年
小学校入学時に学習机やベッドをそろえ、そのタイミングで子ども部屋を用意する家庭も多いようです。教科書やノート、教材などの収納場所が必要になるため、ちょうどよいきっかけとなるでしょう。とはいえ実際のところはリビングで学習し、寝るときはまだ親と一緒という子どもも少なくないため、子ども部屋が荷物置き場となっているケースが多いかもしれません。
自立心をもたせるために、小学校入学時に子ども部屋を与える家庭もあることでしょう。しかし、この時期の子どもは部屋で一人きりで勉強するよりも、親のそばで勉強した方がすぐに質問できるのではかどります。
自分の部屋をもった子どもがもし不安を感じているようであれば、しばらくは親と一緒の時間を確保し、段階的に自室で過ごすように移行した方がよいでしょう。
小学校高学年
高学年になると、子どもが自ら個室をほしがるようになります。親とは少し距離を置きたがる時期なので、自分の部屋で勉強し、親と離れて一人で寝るようになります。
中学生
プライベートな時間を確保できる部屋を望むようになる時期です。また、勉強に集中するために自分の部屋をほしがる子どももいます。親と話したがらない時期なので、干渉しすぎるより見守りながら適度な距離感を保った方が、親子関係がうまくいくようです。子どもにとっては一人になれる場所も必要な時期なので、子ども部屋をつくるよいタイミングだといえます。
子ども部屋をつくるメリット
子ども部屋の必要性についてはさまざまな意見がありますが、メリットとしては次のようなものがあげられます。これらのメリットとご家庭の実態をすり合わせたうえで、部屋が必要かどうか判断しましょう。
子どもの荷物を置く場所ができる
小学生になると教科書や荷物が増えるため、子ども部屋があれば荷物をまとめて置いておくことができます。子どもの荷物が片付けば、リビングもすっきり整頓されるというメリットがあります。
整理整頓する力を育む
自分の荷物を自分の部屋に置くことで、管理能力や整理整頓する力を育むことができます。親としては散らかっていると片付けたくなるものですが、できるだけ見守り、自分で気づいて行動させることが大切です。
子どものプライバシーが確保できる
思春期を迎える小学校高学年ころになると、親子関係に変化が現れます。反抗的になったり、親との距離をとりたがったりして、一人になれる空間がほしいと感じるようになるのです。親としてはどう接したらよいのか悩む時期ですが、子どもの自立のためにも干渉しすぎるのはおすすめできません。プライバシーが確保できる個室を用意するのは、子どもにとってもよいことといえるでしょう。
子ども部屋をつくるときの注意すべきポイント
部屋の確保は子どもの成長を促すといえますが、同時に生活がルーズになり、親子のコミュニケーションが減るおそれもあります。子ども部屋をつくるときは、次の点に注意しましょう。
ゲームやスマホについてのルールを共有する
自分の部屋をもつと、自室にこもって長時間ゲームに熱中するおそれもあります。また、夜遅くまでスマホを見て寝不足になることがあるかもしれません。「ちゃんと寝ているかと思ったらゲームをしていた」ということのないよう、あらかじめゲームやスマホに関するルールを決めておくことをおすすめします。最近は、小学生でスマホデビューする子どもが増えているといわれます。スマホを使ってよいのはリビングだけにして、自分の部屋には持ち込まないというルールを共有しておけば、使いすぎを防げるでしょう。ゲームも1日1時間までなど、きちんとルールを決めておいてはいかがでしょうか。
子ども部屋にテレビを置かなくても、スマホはテレビ代わりにもなります。スマホが手放せず勉強に身が入らなくなるリスクを遠ざけるためにも、子ども部屋をつくる前にルールをしっかりと決めることが大切です。
コミュニケーションがおろそかにならないようにする
子ども部屋ができると、子どもと一緒に過ごす時間が短くなります。それでも小学校低学年であれば、リビングで過ごすことが多いかもしれませんが、高学年以上になると、親と一緒よりも自分の部屋で過ごしたくなる子どもが少なくありません。また、中学生・高校生ともなると帰宅しても部屋に直行し、家族に顔を見せないケースもあります。
子どもの学齢が上がるほど、一緒に過ごす時間は減っていきますが、親子のコミュニケーションはおろそかにならないようにしておきましょう。たとえば子どもと接する機会を増やすためにも、リビングを通らないと子ども部屋に入れない場所を設定してみてはいかがでしょうか。ほとんど顔を合わせず、会話もしない状態になってしまうと、子どもの変化にも気づくことができません。思春期や反抗期は接し方が難しいものですが、子どもを孤立させないようにしておきましょう。
部屋に鍵をつけない
ある程度の年齢になればプライバシーも必要とはいえ、子ども部屋の扉に鍵をつけるのは避けておきましょう。基本的には干渉しすぎないとしても、親の目の届かない空間をつくるのは心配です。鍵をかけて部屋にこもり、親と顔を合わせないような生活を送らせないためにも、子ども部屋には鍵をつけないようにしましょう。
「食事は一緒に」などルールをつくる
子ども部屋を設けると、家族の時間が減るというデメリットが発生します。そこで、コミュニケーションをとる時間を確保するために、いくつかのルールを決めておいてはいかがでしょうか。
たとえば、子どもが自分の部屋をもって、自分だけのペースで生活したがったとしても、食卓は一緒に囲みたいものです。特に中学生や高校生になると、学校・部活・塾と子どもも忙しくなります。そのようなときでも家族の会話がなくなってしまわないよう、「食事だけでも一緒にとる」など家庭のルールを決めておくことをおすすめします。
基本的には自分で片付けや掃除をさせる
子ども部屋が散らかっていると、つい片付けたくなるかもしれません。自分で片付けた方が早いと思いがちですが、子どもの自主性を養うには自分で片付けさせることが大切です。もちろん片付けの苦手な子どももいますので、困っているときはサポートしましょう。
また、子どもに部屋の管理を任せると掃除が行き届かないことがあるかもしれませんが、菌やウイルスには注意しておきたいものです。定期的に除菌して、友達が来ても安心して遊べるようにしておきましょう。
お部屋の除菌には、フマキラーの「アルコール除菌どこでもクリーナー」がおすすめです。天然発酵アルコールとアルカリ電解水が、様々な汚れをスッキリ落とし、細菌・ウイルスを除去します。さらに、グレープフルーツ種子エキスの抗菌パワーがバイ菌の繁殖を抑えて清潔な状態を保ちます。
※すべての菌を除菌できるわけではありません。
あえて子ども部屋をつくらないという選択も
広いリビングが人気の昨今、子ども部屋をつくらずに、リビングの片隅を子ども用のスペースにしている家庭もあります。リビングで学習すれば、わからなくてもすぐに親に聞くことができます。つまずくことなくスムーズに勉強が進み、毎日の学習習慣も自然に身に付いていきます。
また、家を建てる際に子ども部屋をつくらなければ、より広いリビングの家を建てることもできます。家族が集まるのが習慣となり、子どものちょっとした変化にも気づきやすくなるでしょう。たとえ反抗期真っただ中でも、毎日顔を合わせるため子どもに目が届き、干渉することもなくちょうどよい距離感を保てます。
まとめ
いつから子ども部屋をつくるかということは、家庭の教育方針によって異なります。たとえば幼稚園や小学校低学年のうちに与えれば、持ち物を自分で片付ける習慣が早い時期に身に付くでしょう。また、小学校低学年まではリビング学習をさせて子ども部屋をつくらず、高学年や中学生になってから個室を与える家庭もあります。
子どもが思春期を迎えると、自分だけの時間を必要とするようになります。親と一緒に過ごすことの多い小学校低学年までの期間は、リビング学習で毎日の学習習慣を確立させてはいかがでしょうか。そのうえで、子どもが自分から部屋がほしいと言いだす小学校高学年ころに部屋を用意するのが、親子双方にとってちょうどよいタイミングかもしれません。
子どもが自分の部屋をもつことは、生きるうえで大切な「自立」を促すことでもあります。子どもの様子をよく見ながら、適切な時期に子ども部屋を用意してあげましょう。