2021年1月14日 | お役立ち情報
座布団の洗濯方法まとめ。カビが生えた場合の対処法も紹介
座布団を天日干しすると、ふかふかになって気持ちのよいものです。しかし、干すことはあっても洗ったことはないという方も多いのではないでしょうか。
座布団には食べこぼしや飲みこぼし、汗や皮脂など、掃除機で吸い取ることのできない汚れも付着します。それらを栄養にしてダニが繁殖するおそれもあるので、定期的に洗濯して清潔に保ちましょう。
今回は、座布団の洗濯方法やカビが生えてしまったときの対処法などをご紹介いたします。来客時に慌てなくてもよいように、座布団をいつも清潔にしておきましょう。
まずは洗濯できるかチェック
座布団は、昼寝のときに枕代わりにしたり赤ちゃんを寝かせたりなど、座る以外にもさまざまな使い方ができます。そのため、常に清潔にしておくことが大切です。汚れを放置するとダニの温床になったりカビが生えたりして、安心して使うことができなくなってしまうでしょう。
まずは、家庭で使っている座布団が自宅で洗えるものなのか、チェックしてみましょう。もし洗えない場合は、クリーニング店で相談してみてください。
洗濯表示を確認する
座布団には中綿が入っているので、自宅で簡単には洗えないように思えるかもしれません。しかし、素材によっては自宅で問題なく洗えるものもあります。まずは洗濯表示をよく確認しましょう。洗い桶のマークがあれば、洗濯機で洗うことができます。洗い桶と手のマークの場合は、手洗い可能という意味です。
また、洗い桶にバツ印があれば水洗い不可です。この場合は自宅では洗わずに、クリーニングに出しましょう。
素材で確認する
洗濯表示がない場合は、素材で判断しましょう。座布団の中身がポリエステル100%であれば、洗濯機で丸洗いできます。中綿に綿が多く使われているものは、洗うと硬くなったり中綿が片寄ってデコボコになったりするおそれがあるため、洗濯機洗いは避けましょう。
また、綿かポリエステルの座布団カバーは自宅で洗濯できますが、高級素材のシルクのカバーは縮むリスクがあるため、クリーニングに出した方がよいでしょう。
座布団を洗濯する方法
それでは、座布団を自宅で洗濯する方法を解説いたします。洗濯表示や素材を確認し、家庭で洗えるようであれば次の方法で洗濯してください。
洗濯機で洗う方法
型崩れを防ぐため、洗濯ネットに入れてください。座布団はサイズが大きいため、洗濯槽の中で片寄ると洗濯機が止まってしまうことがあります。そのため、なるべく2枚ずつ洗い、片寄らないように左右対称に入れてバランスをとってください。もし1枚だけ洗うときは、バランスがとれるようにバスタオルなどを一緒に入れておくとよいでしょう。
おしゃれ着用洗剤を入れ、ドライコースなどのやさしく洗えるコースを選択してください。脱水時間は長すぎると中綿が片寄るおそれがあるため、短めに設定しましょう。
手洗いする方法
洗濯機に入らない場合や、洗濯機で洗えない素材のものは、浴槽を使って手洗いしましょう。手洗いといっても座布団の場合は踏み洗いで、中綿が片寄ることなく型崩れを防ぎながら洗えます。
- 浴槽に、座布団がつかる程度のぬるま湯を張ります
- 水の量に合わせて、おしゃれ着用洗剤を入れて溶かします
- 座布団を浸け、中綿が片寄らないように均一に「踏み洗い」し、汚れを押し出します
- お湯を入れ替えて、泡がなくなるまですすぎを繰り返します
- バスタオルに包み、洗濯機で30秒ほど脱水します。バランスがとれるように、座布団2枚を左右対称に入れてください。バスタオルなどの大物を入れてもよいでしょう
洗えない座布団はアルコールスプレーで除菌
素材によっては自宅での洗濯が難しい座布団もあります。しかし、洗えないからといって汚れを放置すると菌が繁殖して不衛生です。洗えない座布団には、菌やウイルスを99.99%除去するフマキラーの「アルコール除菌プレミアム ウイルシャット衣類用」をおすすめします。
防臭・消臭効果もありますので、座布団を清潔にするだけでなく、気になるニオイも除去。洗えない座布団も除菌スプレーで清潔に保てば、来客時も安心して座布団を使ってもらえます。
※繊維の種類や付着物の量等の条件により効果が出にくい場合があります。すべての菌・ウイルスを除去できるわけではありません。
※条件によって効果は異なります。すべてのニオイを完全に除去するわけではありません。
干し方
洗い終わったら、中までしっかり乾かしてください。完全に乾かさないと、カビなどの原因になってしまいます。
干し方のポイントについてご紹介いたしますので、型崩れを防いできれいに乾かしましょう。
平干しする
吊るし干しをすると、中身が片寄ってしまいます。座布団は平干しネットなどに平らに置いて干すのが鉄則です。底面の方が乾きにくいため、途中で裏表を返しながら干してください。平干しネットがない場合は、物干し竿を2本並べた上に置くなど、平らになるように工夫しましょう。
風通しのよい場所に干す
乾燥には時間がかかります。できるだけ早く乾くように、風通しのよい場所に干しましょう。座布団を中まで完全に乾かすには、2日はかかります。完全に乾かさないと、カビが生えたり生乾き臭の原因になったりします。天気予報を確認のうえ、数日間は好天が続く日に洗濯しましょう。
ただし、中綿の多い座布団は湿気を吸収しやすいため、一晩中屋外に干しっぱなしにするのはおすすめできません。夜間は、換気の可能な室内で乾燥させましょう。
ほとんど乾いたら成形しておく
8割程度乾いたら、座布団を両手で持って中に空気を含ませ成形しておきましょう。このひと手間でふっくら仕上がるので、座り心地がよくなります。
座布団カバーを洗濯する
座布団カバーが外せる場合は、取り外して洗濯しましょう。ホコリや食べ物のシミなどで汚れたとしても、気づいたときにすぐ対処すればきれいに落としやすいものです。シルクのように自宅で洗えない素材もありますので、洗濯表示を確認して適切な方法で洗ってください。
ホコリを取り除く
カバーの4隅はホコリがたまりやすい部分です。洗濯前に、目立つホコリを取り除いておきましょう。
先に目立つ汚れを落とす
カバーには、食べこぼしたシミなどがつくこともあります。気になる汚れは、洗濯前に落としておきましょう。
たとえば油分の多いシミは、ティッシュに油分を染み込ませてから裏布をあて、おしゃれ着用洗剤を染み込ませた布で軽くたたいて汚れを浮かせます。こうして気になる汚れを落としてから洗濯しましょう。
ネットに入れて洗濯する
洗濯機で洗える素材ならば、ネットに入れて洗濯してください。ただし、色落ちしやすい素材が多いため、他の洗濯物と一緒に洗わないようにしましょう。
カビが生えたときの対処法
久しぶりに座布団を使おうとしたらカビが生えていた、ということが起こるかもしれません。汚れたまま座布団を収納すると、収納場所の湿気によってカビが生えることがあるため注意が必要です。また、洗濯後にしっかり中まで乾燥できていない場合もカビの原因になります。
座布団にカビが生えたときは、次の方法でカビを除去してください。
洗濯可能な座布団の場合
洗濯可能な座布団であれば、酸素系漂白剤を溶かしたぬるま湯に浸けてカビを取りましょう。カビが取れたら洗濯して干してください。
洗濯できない座布団の場合
洗濯できない座布団は、重曹水でカビを落としましょう。スプレー容器に水500mlと大さじ2杯の重曹を入れて溶かし、カビが生えたところにスプレーします。数分待ってからブラシでカビをこすり落としてください。最後に、固く絞った布で重曹水を拭き取りましょう。
カビの臭いを消す方法
押し入れに収納していた座布団を出すと、カビ臭くなっていることもあります。重曹はカビの臭いを消す場合にも役立ちます。カビの臭いが気になるときは、次の方法を試して消臭してください。
ごみ袋に座布団と適量の重曹を入れ、口をとじて上下にふり、1日程度放置します。袋から出して重曹を掃除機で吸い取ります。それでもカビ臭が気になる場合は、もう一度繰り返してください。
カビを防ぐ保管方法
座布団は、保管している間にカビが生えることがあります。次のような方法で、カビを予防しましょう。
風を通す
押し入れなどの収納場所は、湿度が高くなりがちです。そのうえ綿は湿気を吸いやすく、ひとたびカビが生えると大変やっかいです。座布団を収納している押し入れなどは、定期的に開けて風を通しましょう。風が入りにくい場合は、扇風機を利用して風を送ってください。
ときどき天日干しする
座布団をめったに使わない場合は、押し入れで長く保管することになります。使う予定がなくてもときどき出して、天日干ししましょう。途中で裏返し、片面を2〜3時間干せば殺菌効果でカビの予防ができます。
夏場は長時間干すと色あせの原因になりますので、短めにしてください。室内の日の当たる場所に干すだけでも、殺菌効果が見込めます。
座布団の下にすのこを敷く
座布団を押し入れに収納する場合、下にすのこを敷きましょう。通気性がよくなるため、湿気や臭いを防ぎ、カビ予防に効果的です。また、湿気対策のために除湿剤を入れておくとさらに効果が高まります。
収納前に洗って清潔にする
湿気と汚れが残ったまま長期間保管すると、カビが繁殖することがあります。座布団を保管する前には洗濯して汚れを落とし、完全に乾燥させて湿気を取り除いておきましょう。
まとめ
座布団には、知らないうちに汚れがたまっているおそれもあります。来客時や法事のときくらいしか座布団を使わない家庭でも、いざというときにシミが目立ったり、カビが生えていたりしたら大変です。
汚れを放置したままではカビやダニの温床になることがあるため、定期的に洗濯するかクリーニングに出すようにして、座布団を清潔に保ちましょう。できるだけ丸洗いOKの記載があるタイプを選ぶようにすれば、自宅で洗えてクリーニング代もかかりません。
保管が長期間にわたる場合は、定期的に風を通したり天日干ししたりして、いつでも快適に使えるようにしておきましょう。