2020年8月8日 | お役立ち情報
トイレの臭い対策。原因を知って臭いを解消&予防しよう!
一生懸命掃除をしても、トイレの臭いが取れなくて困っていませんか?ひと口にトイレ臭といっても、実はさまざまな場所から発生していることに気づいている人は、それほど多くありません。臭いの原因を突き止めて、適切な方法で対処しましょう。
今回は、トイレ臭の原因とその解消法を解説し、臭いを発生させないための予防方法もご紹介いたします。いやな臭いを消し去って、トイレを快適空間に整えましょう。
トイレの臭いの原因
掃除してもトイレが臭う場合、掃除の仕方に不備があるのか、目の届かない場所が悪臭の元になっているのか、確かめる必要があります。まずは臭いの原因について確認していきましょう。
アンモニア臭が残っている
掃除をしたつもりでも、汚れを落としきれていないおそれもあります。たとえば便器の裏側など、隠れたところに残った汚れはアンモニア臭の原因になります。また、立ったまま用を足すことで壁や床に飛び散る尿も、臭いの原因になるのです。
カビが繁殖している
常に水がたまっている便器やタンク内は、想像以上に湿気でいっぱいです。黒い汚れがある場合は、カビが繁殖して臭いの原因になっていることが考えられます。
下水臭
便器の中に常にたまっている水のことを「封水」といいます。トイレの配管は下水につながっているため、封水がなければ下水の臭いが直接伝わり、悪臭の原因となってしまいます。
目の届かない場所で配管が詰まると、封水が減少して下水臭がすることもあります。この場合、詰まりを解消することで封水の量が適切になり、不快な臭いも解消されます。
臭いの原因になりやすい場所
いつも通りの掃除をしても臭いが残ってしまうなら、その原因は次にあげる場所かもしれません。汚れがたまっていないか確認しましょう。
便器のフチの裏
便器のフチ裏は、とくに丁寧に掃除しないと汚れが残ることもあります。フチ裏に尿の汚れが残ると尿石ができてしまい、臭いの原因になります。
汚れを落としやすいように、フチの裏にしっかりフィットするトイレブラシもあります。尿石を予防するためにも、便器の中だけでなくフチ裏まできれいに掃除しておきましょう。
床
男性は、立ったまま用を足す人が多いものです。そのたびに、床や壁に尿が飛び散ってしまいます。床掃除の頻度が低い場合は、飛び散った尿のアンモニア臭が悪臭の原因になっているかもしれません。
また、尿が便器をつたって床と便器の境目に入り込むこともあります。トイレマットで隠れやすいこの部分に汚れがたまり、臭いの原因になることもあります。
壁
床と同じように壁にも尿が飛び散ります。壁の尿はねを放置していると、雑菌が繁殖して臭いの原因になるだけでなく、壁紙が黄ばんだり、劣化したりするおそれがあります。気づいたら、こまめに掃除をしておきましょう。
タンク
常に水がたまっているため湿度が高く、カビの発生しやすい環境です。タンクに繁殖したカビが、悪臭の原因になっているおそれもあります。定期的にタンクのふたを開けて、確認しましょう。
トイレの臭いを取る方法
トイレの臭いを取るには、臭いの原因となっている場所の掃除が必要です。ここからは、トイレ掃除の具体的な方法を解説いたします。
尿石を掃除する
便器にこびりついた尿石は、黄ばんで見た目が悪いだけでなく、臭いの原因にもなります。アルカリ性の汚れである尿石は、長く放置するとこすっても簡単には落ちません。しかし酸性の洗剤で中和させることで、とても落としやすくなります。中性のトイレ用洗剤で落ちない場合は、アルカリ性の汚れに効果的な酸性洗剤を使いましょう。
フマキラー酸性タイプのトイレ用洗剤「ネオナイス」は、便器の汚れや黄ばみを強力に分解して落とします。洗浄力が高いため、頑固な尿石にも効果的です。除菌・消臭効果によって、気になる臭いもスッキリすることでしょう。
壁や床の汚れを拭き取る
尿が飛び跳ねやすい床や壁は、クエン酸水をスプレーして雑巾で拭き取る掃除をおすすめします。壁は、腰より低い汚れやすい位置を、とくに丁寧に掃除しましょう。
「便器→壁→床」の順に、上から下に向かって掃除をしていきます。一度掃除したところを汚してしまわないように、順番を守って効率よく作業しましょう。
用意するもの
- クエン酸
- スプレーボトル
- 雑巾
- ゴム手袋
掃除方法
- スプレーボトルにクエン酸小さじ1と水200CCを入れて混ぜ合わせ、クエン酸水を作ります。
- 壁や床にスプレーします。
- ゴム手袋をして雑巾で拭き取りましょう。
臭いの原因であるアンモニアはアルカリ性です。尿石や水垢もアルカリ性ですから、掃除には酸性のクエン酸が効果的です。クエン酸には消臭効果もあるため、常備しておくとよいでしょう。
トイレの壁はほとんどが水拭き可能な壁紙ですが、水気を吸収するものが使われている場合もあります。水をはじかない素材が使われていたら、拭き掃除はできないことにも注意しましょう。
便座は外して掃除する
便座と便器の間にはわずかな隙間があり、そこに尿のしぶきがたまって尿石ができることもあります。温水洗浄便座は、ほとんどのものがスライドして取り外せます。ご家庭の便座が取り外せるタイプか確認して、掃除をしておきましょう。
タンクの中も掃除する
タンクの中で繁殖したカビは臭いの原因になりますので、定期的に掃除しましょう。簡単に掃除する方法と、念入りに掃除する方法をご紹介いたします。
タンクを簡単に掃除する方法は、手洗い器の穴から市販の洗浄剤を入れ、2時間程度放置して水を流すだけです。ただし、この方法ではタンク全体をきれいに洗うことはできませんので、定期的に念入りな掃除をした方がよいでしょう。
それでは、タンクのふたを開けて念入りに掃除する方法をご紹介いたします。
用意するもの
- トイレ用中性洗剤
- スポンジ
- 古くなった歯ブラシ
- ドライバー
- ゴム手袋
掃除方法
- ドライバーを使ってトイレの止水栓を止めます。
- トイレタンクのふたを外します。水受けがついている場合は給水ホースを外さなくてはならないので、2人で作業する方がよいでしょう。また、陶器のふたは割れやすいため、注意して扱ってください。ふたも洗って乾燥させておきましょう。
- レバーを回して水を抜きます。水を抜くことで掃除がしやすくなります。
- ゴム手袋をしてからトイレ用洗剤をつけたスポンジでタンクの内部をこすってください。
- 細かい部分は歯ブラシを使って掃除してください。汚れが取れたら、復元作業に入ります。
- 止水栓を緩めて調節しながら、元の水位まで水をためます。
- レバーを回して水を流し、タンク内を排水します。2回繰り返して、タンク内に残った洗剤を流してしまいましょう。
- タンクのふたを元に戻します。
タンク内にカビが繁殖していても、塩素系漂白剤は使用しないでください。タンク内の樹脂やゴムを劣化させるおそれがあります。必ず中性洗剤を使うようにしましょう。
トイレの臭いの予防方法
トイレ臭の予防方法をご紹介いたします。悪臭が発生しないよう、普段から心がけておきましょう。
こまめに掃除する
尿の飛び跳ねを放置していると、雑菌が繁殖して尿石となり、不快なアンモニア臭を発生させます。尿石は簡単には落ちないので、普段からこまめな掃除を心がけましょう。
こまめに掃除するためには、手に取りやすい場所に掃除道具を置いておくこともポイントです。たとえば、すぐ手元にトイレ用お掃除シートがあれば、面倒がらずに汚れを拭き取ることもでき、常に清潔さが保たれます。汚した人がその場で掃除する習慣さえあれば、悪臭の発生は防ぐことができると、家族で確かめ合いたいものです。
男性も座って用を足す
尿の飛び跳ねは、アンモニア臭の大きな要因です。男性は立って用を足す人が多いようですが、トイレの臭いや汚れを防ぐためにも座ってから用を足すよう、ご主人や子どもたちに協力を呼びかけましょう。
壁紙を保護するシートを利用する
座って用を足すことに抵抗がある場合、壁紙を保護するシートを貼っておくと便利です。汚れやすい部分に撥水力の高い保護シートを貼っておけば、尿が跳ねて汚れたときでも簡単に拭き取ることができます。汚れを蓄積しないので、臭いの発生も防ぐことができます。
水を流すときはふたを閉めてから
トイレのふたを開けたまま水を流すと、水しぶきが床や壁に飛び跳ねます。わずかな量とはいえ、そのたびに周りを汚してしまい、悪臭の原因となります。水を流すときは、ふたを閉めてから流すようにしましょう。
除菌する
掃除後に雑菌が残ると、臭いの原因になります。掃除の最後には除菌スプレーを使うことをおすすめします。フマキラーの「アルコール除菌プレミアム ウイルシャット」は、発酵アルコールとアルカリイオン水、天然抗菌成分GSE(グレープフルーツ種子エキス)の3つの力で、ウィルスや細菌を除去する除菌スプレーです。アルコールだけでは効きにくいウィルスや細菌も強力に除去しますが、塩素を使っておらず刺激臭もありません。トイレの壁や便座、ドアノブなどにスプレーしておくことをおすすめします。
まとめ
トイレの臭いを防ぐには、できるだけ汚れをためないようこまめに掃除をすることと、尿が飛び跳ねやすい部分の掃除を怠らないことが大切です。また、タンクの中など見えない部分にカビが繁殖しているおそれもあり、丁寧なトイレ掃除を定期的におこなう必要があります。
同時に、汚した人がその場で拭き取る習慣も、少しずつ取り入れたいものです。壁や床の汚れを減らすため、座って用を足してもらうようご主人や子どもたちに協力を願うなど、家族で協力し合うことがトイレの悪臭を防ぐ近道といえるかもしれません。