2020年7月9日 | お役立ち情報
ぬいぐるみの洗い方まとめ。型崩れを防ぎ、ふわふわ感をなくさないように洗濯!
お気に入りのぬいぐるみはたくさん触ったり抱っこしたりするので、どうしても汚れてしまいます。また、ぬいぐるみには目に見えない汚れもついているので、定期的に洗っておきたいですね。しかし、型崩れや毛並みが悪くなることを心配して、なかなか洗えない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ぬいぐるみを洗うときのポイントや、ぬいぐるみに合わせた洗い方について解説します。日頃のお手入れ方法もご紹介しますので、ぬいぐるみを清潔に保つために、ぜひ参考にしてください。
ぬいぐるみを洗った方がよい理由
子どものお気に入りのぬいぐるみは、皮脂や汗、よだれで汚れています。食べこぼしのシミがついていることもあるかもしれません。また、ぬいぐるみは静電気を帯びやすい素材が多いため、ホコリを引き寄せやすい性質がある点にも注意しておきましょう。
皮脂やホコリはダニの栄養なので、ぬいぐるみは布団のようにダニが繁殖しやすい環境です。ホコリやダニはアレルギーやアトピー性皮膚炎の原因なので、放置しないようにしておきたいものです。
ダニは熱と乾燥が弱点です。洗濯だけでは死滅しませんが、ダニのエサとなる皮脂や汗、髪の毛、食べかすなどを洗い流すことで増殖を防ぐとともに、ダニの死骸や排泄物を除去できます。子どもが安心して遊べるように、ぬいぐるみは定期的に洗うようにしましょう。
洗えないぬいぐるみもある
ホコリがたまり、ダニの温床となりやすいぬいぐるみ。洗濯することでダニの死骸や排泄物を洗い流せますが、水洗いができないぬいぐるみもあります。まずは洗濯表示を見て、水洗い可能であるか確認しましょう。また、次のようなぬいぐるみは洗うと型崩れや破損などの恐れがあるため、洗わないようにしましょう。
機械が使われているもの
お話しするぬいぐるみや動くぬいぐるみなど、中に機械が使われているものは洗わないようにしましょう。洗ったときに機械が水に濡れると破損の原因になります。
全体または一部に革が使われているもの
革素材のぬいぐるみも水洗いには不向きです。全体が革素材の場合だけでなく、一部分に革が使われているものも洗わないようにしましょう。
パーツが接着剤で取り付けられているもの
接着剤でパーツをつないでいるものは、洗うと取れてしまうことがあります。破損する可能性があるため、洗わないようにしておきましょう。
アンティーク
アンティークのものはデリケートなので、洗うと生地が傷む可能性があります。
中身がポリエステル・ビーズ・パイプ以外
ほとんどのぬいぐるみはポリエステルの中綿かビーズやパイプが入っていますが、たまに違う素材が使われていることもあります。その場合、洗ったときに変形してしまい、型崩れする可能性があるので洗わないようにしておきましょう。
大きなサイズ
大きすぎるぬいぐるみを家庭できれいに洗うのは困難です。洗わないようにしておきましょう。
ぬいぐるみを洗うときのポイント
ぬいぐるみを安心して洗うためにも、次のポイントに気をつけておきましょう。
色落ちチェックをする
ぬいぐるみを洗って色落ちすることがないように、洗う前にチェックしておきましょう。白い布におしゃれ着用の洗剤をつけて、ぬいぐるみの目立たない部分を軽くたたいてみましょう。布に色が移る場合は洗えません。
付属品は外してから洗う
洋服などの付属品がある場合は、取り外してから洗いましょう。素材によっては洗えないものや、色落ちするものがあります。
洗う前にブラッシングする
ぬいぐるみを洗う前に、洋服用ブラシでブラッシングをしておきましょう。ぬいぐるみについたホコリを取り除くことができます。
ぬいぐるみの洗い方
ぬいぐるみを洗う方法は、「拭き洗い」「手洗い」「洗濯機」の3通りがあります。ぬいぐるみに合う洗い方を選びましょう。
1. 拭き洗い
水洗いができないぬいぐるみは、拭き洗いできれいにしましょう。
必要なもの
- おしゃれ着用中性洗剤
- 洗濯おけ
- タオル(3枚)
洗い方
- ぬいぐるみをたたき、内側のホコリを浮き上がらせましょう。それからブラッシングしてください。
- 水を入れた洗面器におしゃれ着用中性洗剤を溶かして濃度が薄い洗浄液を作ります。洗剤の量は、衣類を手洗いするときの半分くらいです。
- 洗浄液に浸したタオルを固く絞り、ぬいぐるみ全体を優しく拭きます。
- きれいな水で洗ったタオルを固く絞り、洗剤を拭き取ります。2回程度繰り返しましょう。
- 乾いたタオルで水分を拭き取ります。
- 風通しの良い場所で陰干しします。
2. 手洗い
自宅で洗えるぬいぐるみは、手洗いがおすすめです。
必要なもの
- おしゃれ着用中性洗剤
- 洗濯おけ
- 柔軟剤
- タオル
- 洗濯ネット
洗い方
- 洗濯おけにぬるま湯を入れ、おしゃれ着用中性洗剤を溶かします。
- 5分程度優しく手洗いします。
- 洗濯おけの洗浄液を流し、軽く水を切ったら洗濯おけにきれいな水を入れて押し洗いですすぎます。水を2〜3回変えて、洗剤が残らないようにすすいでおきましょう。
- 洗濯おけにぬるま湯を入れて柔軟剤を溶かしてください。その中にぬいぐるみを30分程度つけておきます。
- ぬいぐるみを取り出し、タオルで水気を拭きます。タオルに包んだまま洗濯ネットに入れ、10秒ほど脱水してください。
- 風通しのいい日陰に干して乾かしましょう。
3. 洗濯機を使う
洗えるぬいぐるみは手洗いが理想的なのですが、手間を省いて洗いたい場合は洗濯機でも洗えます。ただし、手洗いに比べて型崩れする可能性が高いので、大切なぬいぐるみはできるだけ手洗いすることをおすすめします。
必要なもの
- おしゃれ着用中性洗剤
- タオル
- 洗濯ネット
洗い方
- ぬいぐるみを洗濯ネットに入れます。
- 洗濯機の「ドライコース」や「おしゃれ着コース」など、優しく洗うコースを選んで洗濯しましょう。
- 脱水の前に一度取り出し、タオルに包んでから洗濯ネットに入れて10秒程度脱水します。
- 風通しの良い場所で陰干しします。
ぬいぐるみの干し方
ぬいぐるみを洗った後は、型崩れしないように干しましょう。ぬいぐるみを干すときのポイントについて解説します。
形を整える
ぬいぐるみの中身が偏ったまま乾かすと型崩れしますので、干す前に形を整えておきましょう。
ブラッシングする
干す前にブラッシングして毛並みを整えてください。特に毛足が長いぬいぐるみの場合、毛が絡んだまま乾燥すると固まってしまうので、ブラッシングを忘れないようにしましょう。
平干しする
ぬいぐるみは、できるだけ平干しで干しましょう。干す場所は、風通しがよくて直射日光が当たらない場所を選んでください。もし平干しできない場合は洗濯ネットに入れ、洗濯ネットを洗濯バサミで挟んで干しましょう。ぬいぐるみを直接洗濯バサミで挟んで干すと、挟んだ跡がついてしまいます。
完全に乾かす
ぬいぐるみの表面が乾いていても中までしっかり乾いていないこともあります。中が湿ったままだとカビが繁殖する原因になってしまいますので完全に乾かしておきましょう。
乾燥機はダニの駆除に効果的ですが、型崩れする可能性があります。また、コインランドリーの乾燥機は高温のため、生地やパーツが溶ける可能性があるので使わない方が無難です。
ドライヤーをかける
ぬいぐるみがなかなか完全に乾かない場合は、ドライヤーをかけて乾かす方法もあります。ドライヤーは冷風か低温設定で乾かしましょう。ドライヤーを使うことで毛並みをふわふわに乾かせます。
洗わずに汚れを落とす方法
洗わずにぬいぐるみの汚れを落とすには、重曹を使ったお手入れがおすすめです。重曹は弱アルカリ性なので、酸性汚れを落とす効果があります。手垢や皮脂汚れ、食べこぼしなどは酸性汚れなので、洗いにくいぬいぐるみの汚れ落としにはぴったりです。また、重曹は消臭効果もあるので、ぬいぐるみの気になる臭いも落とせます。
用意するもの
- 重曹
- ビニール袋やごみ袋(ぬいぐるみより大きなサイズ)
- タオル
- 掃除機
汚れを落とす手順
- ビニール袋やごみ袋の中にぬいぐるみを入れます。
- ぬいぐるみに重曹を振りかけます。まんべんなく全体にかけましょう。
- 袋の口を結び、30分ほど放置します。
- 重曹を掃除機で吸い取ります。重曹が飛び散るので新聞紙を敷いておきましょう。
- 固く絞った布で重曹を拭き取り、陰干しします。
普段のお手入れ
ぬいぐるみは頻繁に洗うことは難しいので、できるだけホコリをためず、菌を寄せ付けないのが一番です。子どもがぬいぐるみを安心して抱っこできるように、普段からお手入れをしておきましょう。
ブラッシングする
洋服用のブラシでブラッシングすると表面のホコリを落とせます。手軽な方法なので習慣にしておきましょう。
天日干しする
天気がいい日は天日干しをしましょう。平干しハンガーを使えば吊るさずに干せます。変色を防ぐため陰干しにしてください。
掃除機をかける
ぬいぐるみに掃除機をかけてホコリを吸い取る方法もあります。細いノズルに取り替えるとホコリを吸い取りやすいでしょう。
布団乾燥機を使う
ダニは高温と乾燥に弱いため、布団乾燥機を使ったダニ対策が有効です。乾燥機よりも変形のリスクが低いですが、衣類乾燥袋などに入れて乾燥させましょう。ただしプラスチックのパーツがある場合は変形の恐れがあるため、熱風が直接当たらないようにするか、タオルなどでカバーしておいてください。乾燥させた後は、ダニの死骸を掃除機で吸い取っておきましょう。
除菌する
子どもが抱っこするぬいぐるみは、できるだけ清潔にしておきたいものです。菌を寄せつけないためにも除菌をしておきましょう。
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まとめ
ぬいぐるみは汚れていないように見えても、ホコリがたまったりダニが繁殖しやすいため、定期的なお手入れが必要です。クリーニングも可能ですが、水洗いできるぬいぐるみなら、自宅で洗うことができます。大切なぬいぐるみはできるだけ型崩れしないように丁寧に手洗いしましょう。
また、日頃からホコリをためないためのケアや除菌をおこなっておけば、さらに安心です。とくに子どもが気に入っているぬいぐるみは、抱っこしたり頬ずりしても安心なように、日頃のケアと定期的に洗うことを習慣にしましょう。