アカイエカが発生する原因とは?アカイエカの習性を知って対策しよう

アカイエカが発生する原因とは?アカイエカの習性を知って対策しよう

アカイエカは、その名の通り主に家の中に生息している蚊で、夜間に活動することから「夜の蚊」と呼ばれています。眠りにつこうとしたときに、耳元であのプウーンという音を聞いてしまい、気になって寝るに寝られなくなってしまった経験のある人も多いのではないでしょうか。

このように家の中で見かけるアカイエカは、蚊の種類の中でもいちばん身近な存在であり、都市部で最も普通に見られる蚊と言われています。アカイエカはいったいどうやって家の中に侵入してくるのでしょうか。

そこで今回は、アカイエカの生態や習性などを見ながら、予防と対策について紹介していきます。

アカイエカの生態

アカイエカの生態

アカイエカは、主に家の中に生息し、夜間に吸血するイエカ(家蚊)の仲間です。約20度~30度の気温を好んで活動しますが、気温7度でも吸血活動を行っているという報告もあります。気温が30度を越えると活動が鈍りますが、家の中にいるアカイエカは、エアコンが効いた涼しい部屋の中で活動しているため、猛暑だからといって油断はできません。

アカイエカの生態として、「雌は成虫のまま越冬する」ことや、「10日ほどで卵から成虫になるため、気候などの条件が揃えば爆発的に繁殖する」といった特徴が挙げられます。

爆発的に繁殖する理由として産卵の際に産みつける卵の数も関係していて、ヒトスジシマカなどのヤブカ類が数個~数十個の卵を1個ずつ産みつけるのに対して、アカイエカなどのイエカ類は、150〜200個程度の塊(卵舟)として水面に卵を産みつけます。その数の卵からいっせいに孵化してボウフラとなり、10日ほどでいっせいに成虫になるため、アカイエカは爆発的に大量発生します。

特徴や形態

成虫の大きさは5.5mmほど。体の色は赤褐色で、よく見ると腹部背面に黄色い横帯が見られます。ヒトスジシマカより若干大きいものの、ヒトスジシマカのように目立つ縞模様などがなく体色も薄いため、見つけにくいといった難点があります。見た目はチカイエカによく似ています。

分布

沖縄や小笠原諸島を除く日本全国で生息が確認されています。

生息場所

成虫は下水溝や汚水留、雨水マスやその他、家のまわりにある水たまりに産卵するため、そこで成虫となった蚊が家の中へと侵入してきます。

家に侵入してきたアカイエカは、暖かく薄暗い場所を好むため、「テレビや冷蔵庫など電化製品の裏側」や「配線が集まるところ」に集まります。そして人の体温や息を吐くときに出る二酸化炭素や、汗に含まれる乳酸などの成分を感知して近づいてきます。

活動時期

アカイエカの活動時期は4月~10月。だいたい春から秋にかけて活動し、屋外に生息するヒトスジシマカに比べて活動時間が長いという特徴があります。これはもともとアカイエカは温帯域を生息地としており寒さに強いためです。

卵から成虫になるサイクルが速く、卵を産みつけてから1~2日後に孵化。幼虫(ボウフラ)として5~10日過ごしたのち蛹に。およそ2日後羽化して成虫になります。このように卵から成虫まで最速10日ほどで成虫になるため大量発生することもあります。

生涯サイクル

アカイエカの生涯サイクルは、だいたい3~11月まで。アカイエカは成虫になってから約1ヵ月生きると言われていますが、晩秋に羽化した雌はほとんど吸血せずに、翌年の春まで約6カ月もの間、越冬に適した場所を見つけて休眠状態に入ります。

床下、物置小屋の隅、押し入れ、クローゼット、下駄箱の中など、「寒さをしのげる薄暗い場所」で越冬し、翌年の春に産卵して次の世代へバトンタッチします。ただし、雄のアカイエカは越冬できずに死に絶えてしまいます。

アカイエカの被害

アカイエカの被害

人間以外にも、犬や特に鳥類を好んで吸血します。感染症のウイルスを媒介することもあり、2018年にアメリカで2,647名の発症者が出て、167名の死者が確認された「ウエストナイル熱」のウイルスを媒介したのがアカイエカでした。

ウエストナイル熱に感染すると、約20%の確率で発熱、頭痛、筋肉痛、関節痛、食欲不振などの症状が現れ、1%未満の確率で重症の脳炎、髄膜炎を引き起こすことが確認されています。さらには激しい頭痛、高熱、方向感覚の欠如、震え、麻痺、昏睡などを引き起こし、最悪は死に至ることもある非常に危険な感染症です。

またアカイエカの仲間であり、一回り小さいコガタアカイエカは、日本脳炎を媒介することで知られています。

家屋内で夜間を中心に吸血する

夜に活動するアカイエカは、昼間は身を潜めていて、日没頃から明け方にかけて吸血し、夜の8時頃と朝の6時頃に活動が活発になります。

アレルギー反応によるかゆみ

蚊に刺された箇所がかゆくなるのは、吸血時に人の体内で血が固まることを防ぐ「抗凝血作用物質」を含んだ唾液を注入するためです。

この蚊の唾液がアレルギー反応を起こし、かゆみの原因となります。しばらくすればかゆみは治まりますが、かゆみが我慢できずにかき壊してしまうと、傷口から細菌が入り込んで「とびひ」になったりするため、なるべくかかずに傷口を殺菌・消毒したり、かゆみ止めを塗るようにしましょう。

フィラリアの最も強力な媒介蚊である

フィラリア症は、蚊に刺されることで感染する寄生虫疾患です。犬や猫が感染することで有名ですが、人も感染する可能性がある恐ろしい感染症です。

フィラリアは「バンクロフト糸状虫」という体長5~8cm(成虫)の細長い線虫類で、リンパ系組織に寄生して4~10年生き続けます。アカイエカは、このフィラリアの最も強力な媒介蚊とされています。

アカイエカが発生する原因について

アカイエカが発生する原因について

蚊は水たまりから発生します。アカイエカに限らず、すべての蚊は卵から蛹までの10~15日ほどは水の中で生活し、成虫になると15日~1ヵ月ほど生きます。アカイエカが家の中に侵入してくるのは、雌が産卵に備えて高タンパクな栄養源を求め、人の血を吸いにやってくるためです。

アカイエカに刺されないために

アカイエカに刺されないために

アカイエカに刺されないためには、家の中に侵入させないことですが、いったいどこから侵入してくるのでしょうか。また、一度にたくさんの卵を産みつけて、わずか10日ほどで成虫へと成長するアカイエカですが、そもそも家のまわりが産卵場所にならなければ大量発生の被害も防げるはず。ここでは、アカイエカに刺されないための対策を紹介します。

家屋への浸入を防ぐ

アカイエカの家屋への侵入経路は、窓や網戸、玄関などです。夏は網戸で涼しい風を室内に取り込むことが多くなりますが、網戸が破れて穴が空いていると、そこからアカイエカが侵入してきます。破れていなくても建付けが悪く網戸がピタッと閉まらないと、隙間ができてそこから侵入を許してしまうことに。

また、網戸がしっかりしているのに、ガラス窓を開け切らずにいると、網戸とガラス窓との間にすき間ができてしまい、そこから入ってくる可能性があります。

玄関ドアの開け閉めにも注意

「ただいま!」と玄関ドアを開けたとき、知らずのうちにアカイエカを家のなかに招き入れているかもしれません。仕事から帰宅する時間帯(午後8時頃)は、ちょうどアカイエカの活動も活発になる時間帯。特に帰宅時は、歩いて汗ばんだ体にアカイエカが近寄りがちなため、玄関ドアの開け閉めする際は十分注意しましょう。

家のまわりで水たまりができている場所をなくす

バケツに溜まった水、空き缶、古タイヤ、雨樋(あまどい)のつまりなどで家のまわりに水がたまっている場所があると、そこがアカイエカの産卵場所になります。こうした水たまりをなくすことも、アカイエカの発生を防ぐのに有効です。

殺虫剤・虫よけ剤を使用する

家の中にいるアカイエカを退治するおすすめの殺虫剤や虫よけ剤を紹介します。家の中にいるアカイエカは、ヒトスジシマカに比べて活動時間が長いという特徴があります。そこで、室内などの仕切られた空間に薬剤を拡散する方法が効果的です。

フマキラーの「おすだけベープ スプレー」は、1回押すだけで薬剤が瞬時に広がり、すばやい効果を発揮。小さくて軽い粒子が長く空間に漂い、床や壁についた蒸散性の高い薬剤が再蒸散することで、優れた効果が長時間続きます。

1回のプッシュで効果が長時間続くので、ずっと置いておく必要がなく、家中のどの部屋にも使えて便利です。火も電気も電池も使わないのでお子様のいるご家庭でも安心してご使用いただけます。

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※弊社の蚊とり線香皿のマット部分は、石綿/アスベストではありません。

まとめ

エアコンの効いた涼しい室内でくつろいでいても、一匹の蚊の出現によって、その快適さが損なわれてしまうことがあります。アカイエカに刺されないためには、家のまわりで産卵させない!家の中に侵入させない!家の中で見かけたらすぐに退治する!

こうした心がけでアカイエカの被害から身を守り、これからのシーズンを快適に過ごしましょう。

「For your LIFE」で紹介する記事は、フマキラー株式会社または執筆業務委託先が信頼に足ると判断した情報源に基づき作成しておりますが、完全性、正確性、または適時性等を保証するものではありません。