2020年3月1日 | お役立ち情報
「クリーニングの出し方」を紹介。お店に行く前にチェックしたい4つのポイント!
一人暮らしを始めたばかりの人や、自分でクリーニング店に衣服を持って行ったことがない人の中には、クリーニングの出し方がわからない人もいるでしょう。
クリーニングは、衣服をクリーニング店に持って行くだけと思っている人もいるでしょうが、お店に行く前のチェックを怠ると、後からトラブルになるケースもあります。
そこでこの記事では、クリーニング店での出し方を詳しくご紹介します。クリーニングに出す前にチェックすべきポイントを4つ挙げますので、クリーニング店に行く前にはぜひ忘れずに確認してください。
クリーニングに出すべきもの
衣服は自宅で洗えば費用もクリーニングに持っていく手間もかかりません。しかし、次のような衣服をムリに家庭で洗うと生地を傷めたり型崩れしたりする可能性がありますので、クリーニング店に持っていきましょう。
水洗いできない素材(洗濯表示を確認)
クリーニングに出すべきか、それとも自宅で洗濯をするか、迷ったときは衣類の洗濯表示を確認しましょう。自宅で洗えるかどうかは、「たらい」のマークをチェックします。たらいにバツ印がついたものは水洗いができませんので、クリーニングに出した方がいい衣服です。
高価な服・長く大切に着たい服
高価な服や、何年も大切に着たい服は、クリーニングに出すことをおすすめします。高価な服はよい素材が使われているものが多く、デリケートな取り扱いが必要なものもあります。特別な服は、クリーニングに出して大切に取り扱った方がよいでしょう。
クリーニングの出し方
クリーニングに出す手順や、注意点をご紹介します。
お店を選ぶ
大切な衣服を預けるのですから、クリーニング店選びも慎重におこないましょう。クリーニング店には種類がありますので、それぞれの特徴をご紹介します。店によって料金やサービス、品質に差がありますので、実際に出してみたときの対応や仕上がりを確認して、信頼できるクリーニング店を見つけましょう。
クリーニング店の種類
クリーニング店には、次の3種類があります。
- チェーン店
チェーン店は、店頭では受け渡しだけをおこない、クリーニングは別の場所でおこなわれています。比較的リーズナブルな価格設定、割引デーなどお得なサービス、立地の良さなどが魅力ですが、店員さんの知識が少ない場合もあります。
- 個人経営の店
チェーン店に比べると、料金がやや高い傾向がありますが、技術が高く、クリーニングの知識が豊富なスタッフに相談できるというメリットがあります。ただし、店によって品質に差がありますので、口コミなどを参考にしてみるのもよいでしょう。
- 宅配クリーニング
宅配クリーニングを利用すれば、持ち込む手間がかかりませんので、頻繁に利用する人にとっては便利でしょう。しかし、実店舗に出すより仕上がりに時間がかかることが多いです。また、ネットで完結する場合はコミュニケーションが取れないというデメリットもあります。
クリーニングに出す衣服の準備
クリーニングに出す衣服の状態を確認しておきましょう。詳しいチェックポイントは後でご紹介しますが、クリーニング店とトラブルにならないためにも状態を確認しておくことは必須です。確認後は、衣服が汚れないように袋に入れてからクリーニング店に持ち込みましょう。
クリーニングに出す前にチェックすべき4つのこと
クリーニング店とのトラブルを避けるためにも、衣服を預ける前に確認しておくべきポイントをご紹介します。お店の人も受付時に確認してくれるでしょうが、自分でもしっかりチェックしておきましょう。
1.ポケットの中が空か確認
クリーニングに出す衣服のポケットに物が入っていないか確認しておきましょう。後から「ポケットに入っていたはず」と言っても手遅れです。大切なものを紛失してしまうと大変なので、必ずクリーニングに出す前にチェックしておきましょう。
2.ボタンがついているか確認
衣服がクリーニングから戻ってきたとき、ボタンが取れているということがあるかもしれません。クリーニングに出す前にボタンの有無を確認しておかなければ、預けている最中に取れたのかわかりません。また、ボタンの剥げや割れがないかも確認が必要です。
取れかけているボタンを付けてくれるサービスやオプションのあるお店もありますので、あらかじめ状態を確認しておき、相談するとよいでしょう。
3.破れていないか確認
クリーニングに出す衣服に破れた部分がないか、裏地まで念入りに確認しておきましょう。もし戻ってきた衣服に破れた部分があれば、クリーニング中に破れたということになります。出す前に確認しておかないと、破れた部分を見つけても、最初から破れていたのかどうかわかりません。
4.汚れやシミを確認
衣服に汚れやシミがないかを確認しておきましょう。もしあれば、クリーニングに出すときお店の人に伝えておいてください。
クリーニングに出すときにすること
衣服をクリーニング店に持って行ったときにすることや、お店の人に伝えることを解説します。
シミや汚れがあれば伝える
衣類にシミがあるときは、クリーニングに出すときに伝えておきましょう。シミによって対処方法が違うので、何のシミなのか伝えておいてください。
必要な場合はオプションを依頼する
衣服のことで気になることがあれば、通常のクリーニングにオプションを加えることで、特別な処理や加工をしてもらえます。主なオプションには、次のようなものがあります。
シミ抜き
衣類についたシミや汚れを除去するためのオプションです。ただし、軽いシミなら通常のクリーニングでできることもありますので、お店の人に聞いてみましょう。
汗抜き
汗が染み込んでニオイが気になる場合、ドライクリーニングではきれいに落ちません。汗抜きのオプションをつけることで衣類に染みた汗を除去し、ニオイも残りません。
撥水加工
アウターやズボンなどに撥水加工をしておけば、雨に濡れても水を弾きます。また、飲み物やしょうゆなどをこぼしたときも弾くので、汚れ防止にも効果的です。
折り目加工
ズボンの折り目やプリーツスカートなど、折り目加工をすることで長期間折り目をキープできます。
防虫加工
虫食いの被害に遭いやすい天然素材は、防虫加工をしておくことで、衣類の虫食いを防げます。頻繁に着ることのない服は長期間保管しますので、防虫加工をしておくと安心です。
受取日を確認
クリーニングにかかる日数は、アイテムや時期によっても異なります。クリーニングに出すときは、受取日を確認しておきましょう。もし急ぐ場合は、スピード仕上げにしてもらうことで、通常よりも早く仕上げてもらえます。
伝票を受け取る
クリーニング店で衣服を預けたら、伝票を発行してくれます。伝票は受け取るときに必要なので、なくさないように保管しておきましょう。
クリーニングが戻ってきたらすること
クリーニングから戻ってきた衣服をそのままにしておいてはいけません。衣服をきれいに保管するために、次の3つのことをしておきましょう。
汚れが取れているか、ボタンなどに問題がないかチェック
戻ってきた衣服は、シミ抜きをお願いした部分がきれいになっているか、破れていたりボタンが取れていたりしないか確認しておきましょう。着てから気づいても遅いので、着る前に確認しておいてください。
ビニールから出す
クリーニングから戻ってきた衣服はビニールに入っていますが、ホコリ除けとしてそのまま放置していませんか?自宅に持って帰ったら、必ずビニールから出してください。ビニールに入れたままにしておくと通気性が悪いため、カビや臭いの原因になることがあります。
ハンガーを替える
クリーニング店では、針金やプラスチックのハンガーが使用されています。衣類の素材によっては型崩れの原因になることがありますので、しっかりしたハンガーに取り換えましょう。
クリーニングの頻度
クリーニングはどのくらいの頻度で出せばいいのか悩む人もいるでしょう。クリーニングの頻度をアイテム別にご紹介します。
ワイシャツ
ワイシャツは自宅で洗濯できますが、アイロンをかける手間を減らすためにクリーニングに出す場合は、1回着用するたびに出しましょう。また、普段は自宅で洗っていても、黄ばみが気になるときや、衣替えの前にクリーニングに出すことで、たまった汚れをきれいに落とせます。
スーツ
仕事用のスーツは、着る頻度や汗のかき方によってクリーニングの頻度が異なります。冬であれば1シーズンに1回でもかまいませんが、夏は汗をかきますので2週間に1度を目安にクリーニングに出した方がいいといわれています。
礼服
礼服をクリーニングに出すタイミングに悩む人もいるでしょう。1回着ただけでクリーニングに出すのはもったいないと思う人もいるでしょうが、次はいつ必要になるかわかりません。次回必要になるまで長く放置していると、カビやシミなどの原因になることがあります。基本的には着るたびに毎回クリーニングに出した方がよいでしょう。
また、礼服はスーツよりもクリーニング代が高く設定されています。黒のスーツと礼服は似ていますが、ビジネススーツより丁寧な処理を施すため、礼服のクリーニング代はやや高めなのです。クリーニング店のスタッフは、礼服とスーツの違いを見分けられるでしょうが、経験が浅いアルバイトだと見分けがつかない可能性もあります。出すときに礼服だということを伝えておきましょう。
セーター
自宅で洗濯できるセーターもありますが、ウールやカシミヤは水に弱いため、ドライクリーニングに出すのがおすすめです。クリーニングの頻度は着る頻度にもよりますが、一般的にはシーズン中に1~2回です。衣替えして保管する前にもクリーニングに出しておきましょう。
コート
コートのクリーニングはシーズンの終わりに1回出すのが一般的です。肌に直接触れるものではありませんが、汚れが気になるときはシーズンの半ばで1回クリーニングに出すとよいでしょう。また、シミがついた場合は、落ちやすいようにできるだけ早くクリーニングに出してください。
コートのクリーニング代は1,000円~2,000円程度です。ベルトやライナーなど、取り外せる部分は別料金になることもあります。また一部に革などの異素材が使われていることで、別途料金が追加されることもあります。できるだけクリーニングの回数を減らすためには、日頃からブラッシングをしてホコリを落とす、脱いだら干して湿気を飛ばすなど、自宅でできるだけのお手入れをしておきましょう。
まとめ
デリケートな素材の服や型崩れが心配な服を清潔に保つためには、クリーニングを上手に利用したいものです。シミや虫食いで衣服が台無しにならないよう、自宅で洗えない素材は衣替え前にクリーニングに出して、汚れを落としておきましょう。
クリーニングを気持ちよく利用するには、事前のチェックが肝心です。思わぬトラブルを防止するために、クリーニング前には衣服の状態をよく確認しておきましょう。