余計な一言を言ってしまう原因とやめる方法。余計な一言の例と合わせて紹介!

余計な一言を言ってしまう原因とやめる方法。余計な一言の例と合わせて紹介!

楽しくおしゃべりしていたのに、相手の言葉に反射的に発した一言で、相手の表情がこわばりその場の空気もガラッと変わってしまった…。そんな苦い経験をされた人、意外と多いのではないでしょうか。まさに、口は災いのもと。ちょっとの余計な一言が、取り返しのつかない事態に発展することも少なくありません。

「あのとき、なぜあんなことを言ってしまったんだろう…」とあとできまって後悔するのに、人はなぜ余計な一言を言ってしまうのでしょうか。ここでは、その原因と余計な一言を言わなくなるコツについて紹介していきます。

意図してor意図せず、思わず余計な一言を言ってしまう原因とは?

意図してor意図せず、思わず余計な一言を言ってしまう原因とは?

会社や学校で接する人たちの会話の中にも、「この人はなんでそういうこと言うのかな?」「そういうこと言わなければもっとみんなから好かれるのに…」と感じたことがあると思います。このように余計な一言は、些細なものから相手の心をグサッとえぐるものまで、普段の何気ない会話の中にもちょくちょく出てきます。

言われた側も、言った側もなんとも後味が悪いものですが、相手の言葉に反射的に発する余計な一言は、大きく分けて「意図して言ってしまう一言」と「意図せず言ってしまう一言」があります。それでは、それぞれの原因について見ていきましょう。

意図的に発する一言

言いたいことを言わないと気が済まない

相手と意見が合わないときや、相手の話を不快に感じたときなど、自分が感じたことをズバッと口にしないと気が済まない性格が原因となるパターン。

自分は周りからどう思われようと構わないと思っているため、その場の空気などお構いなし。おかげで場の空気が悪くなったり、対人関係が気まずくなったり…。言った本人は言いたいことを言ってすっきりしている様子でも、周りにいる人たちにとっては迷惑この上ない存在と言えます。

笑いをとりたくてしょうがない

つねに面白いことを考えていて、相手の話を聞きながらも笑いがとれそうと思うとすかさず余計な一言をはさんでくる。頭の回転が早く、自分に注目が集まらないと気が済まないことが原因。

みんなが笑える(その場を和ませる)一言であれば問題ありませんが、ブラックジョークや人の失敗談やコンプレックスをつくなど、笑いをとるためには手段を選ばないケースが多いので要注意です。

上から目線で相手の上に立とうとする

相手よりも自分のほうが優れていると思い込んでいて、つねに上から目線で相手の上に立とうとする性格が原因。

人のがんばりやその成果についても素直に認めたがらないといった特徴があり、たとえば、同僚の企画が通り上司から褒められたときなども、「おめでとう」に続けて「まぁ自分ならもっといい企画が出せるけどね」と最後に嫌味を言ってしまうといったこともあります。

意図せず発してしまう一言

会話の「間」を埋めようとして言った一言で失敗

会話は相手がいて成立するものですから、相手によって会話が弾んだり、沈黙が続いたり…。あまり親しくない人の場合、会話が途切れたときの「間」は、なんとも気まずい雰囲気になりますよね。その間を埋めようと無理に会話をつなごうとした結果、心にもないことを言ってしまったり、浅はかな知識を露呈してしまったり…。

これは、相手のためにも何か話さなくてはいけないという日本人ならではの“気遣い”が招く失敗と言えます。

常識がない・世間知らず・無神経

はじめてお会いする人たちと会話をするときは、話しかける側からあいさつや簡単な自己紹介をしてからというのが、社会人としてのマナーです。こういった場面で、いきなり馴れ馴れしく話しかけてくる人に対しては、不快に思う人も少なくありません。

こういったタイプの人は、相手が触れてほしくないデリケートな話題にも躊躇せず、余計な一言(それ以上)を言ってしまいがちです。

言い訳を取り繕って、裏目裏目に

何気なく言った一言で相手を不快にさせ、「そういうわけではなくて…」とフォローのつもりが、さらに相手を怒らせてしまう結果に…。こんな経験に身に覚えのある人もいるのではないでしょうか。

自分が伝えたいことは、必ずしもその通りに相手に伝わらないことがあるため、誤解を招くような一言は避けたほうが無難と言えます。

相手を不快な気持ちにさせる余計な一言とは

相手を不快な気持ちにさせる余計な一言とは

相手から言われて嫌だなと感じる一言を、もしかしたら自分でも気づかないうちに相手に言ってしまってはいませんか。ここでは、「えっ、それNG?」という些細な一言から、嫌われ上司のお決まりの一言まで、相手を不快にさせる一言を見ていきましょう。

「だから言ったのに」

何か相談ごとを受けていた相手につい言ってしまいがちな一言。本当に相手の身を案じている場合はともかく、それほど思ってくれていない人から言われると「あなたには言われたくない」と思われてしまいます。「ほら言わんこっちゃない」と失敗をあざ笑うような一言は論外です。

「でも…」「まっ いいや」

話の最後にこう言われると、まだ何か不満があることを相手に気づかせてしまいます。言いかけてやめるぐらいなら、はじめから言わないようにしましょう。

「どうせヒマでしょ?」

友人を飲み会などに誘うときに、つい言ってしまった人も多いのでは。親しい間柄なら特に問題ないと思いますが、上司が部下に残業を頼むときなどに言ってしまったら大問題です。

「言いたくないんだけど」

だったら言わなければいいのにと思う一言です。言いたくないんだけど“あなたのことを思っているから言う”のであれば、ネチネチとした言い方ではなくハッキリとアドバイスを送ってほしいものですね。

「わかってる?まったく…」

仕事の流れを部下に説明するときなど、部下から反応がないとつい言ってしまう一言。これに「最近の若いやつは…」と続いたら、あなたは社内で距離を置きたいと思われている可能性があります。

「できて当たり前」

部下の企画書に目を通したあなた、がんばった部下についこんな一言を言ってしまっていませんか。あなたならできて当たり前と、部下を見たうえでの発言ならともかく、せっかく苦労して仕上げた企画書ですから、素直にがんばりを認めてあげたいものです。

「太った?」「痩せた?」

相手の外見についての一言は要注意です。太ったことは自分が重々わかっていますから、あらためて人から言われると気持ちのいいものではありません。また、いい意味で「痩せた?」という人がいますが、中には痩せたいと思っていない人もいますので、外見に関する一言は控えたほうが無難です。

「背が高い」「鼻が高い」

言う側として褒め言葉のつもりでも、相手にとってはそのことをコンプレックスに感じているケースも。周りからも散々言われているため、本人にとってはもう相当うんざりしていることでしょう。

「大丈夫?」

疲れているように見える相手を気づかってかけた一言が、まさか余計な一言になるなんて…。実際に相手が疲れている場合、疲れを見せないようにしていたつもりなのに「大丈夫?」と言われたことで余計につらさを感じることがあります。また、仕事上で「大丈夫?」と言われると、自分は信頼されていないのでは?と思わせてしまう恐れがあります。

「がんばれ!」

相手を応援するときにかける言葉で、何も問題ないように思いますが、実際にがんばっている人に「がんばれ!」と言うと、自分としては精一杯がんばっているつもりなのにこれ以上何をがんばれというのだ、と相手をうんざりさせてしまうことにもなりかねません。

余計な一言をやめて、まわりから愛される存在になるには

余計な一言をやめて、まわりから愛される存在になるには

余計な一言を言ってしまう人は、まわりからの評判も良くありません。たとえ根はいい人であっても余計な一言がその人の評価を著しく低下させることにもなります。

いっぽう、まわりの人たちから信頼の厚い人は、こうした余計な一言を決して言いません。感情のある人間ですから、できればまわりから愛される存在になりたいもの。そこで、ここでは余計な一言を言わないためのポイントについて紹介します。

相手の話は最後までしっかり聞く

相手が話しているときは途中で割り込んだり、笑いをとろうとしたりせずに、最後までしっかりと聞くようにします。途中で口をはさみたいことがあっても我慢して、相手が話し終えるまでは聞き役に徹しましょう。

こうすることで、相手の話を早とちりすることなく正しい情報としてとらえることができますし、人の話をしっかり聞ける人として、あなたに対する周囲の信頼度もアップします。

思ったことをすぐ口にしない

相手に何か言うときは、すぐ口にせず、「こういうことを言ったら相手はどう思うかな?」と相手の気持ちになって考えてみるようにしましょう。

こうすることで軽率な一言をなくすことができ、また、しっかりと間をおいて話すことで、周囲に落ち着いた印象を与えることができます。

相手のことを褒めて終わる

相手(彼)の「いいところ」と「悪いところ」を伝えるとき、次のAとBではどちらのほうが彼に対する印象がいいでしょうか?

A  彼はいいヤツだけど時間にルーズだ。
B  彼は時間にルーズだけれどいいヤツだ。

日本語の場合、文末が強調されるため、最後を褒めて終わるBのほうが彼の印象がよくなります。デキる上司は、部下をやる気にさせるテクニックとして、こうしたロジックを使っています。

先に注意すべき点を伝え、最後に相手のいいところを褒めることで、言う側も言われる側もいい気持ちで話を終えることができます。

自分が言う一言に責任を持って、気持ちいい会話を心がけましょう!

会社の不祥事に関する謝罪会見や、芸能人たちのSNSなどでも、何気なく言った一言で企業イメージが悪くなったり、ファンからの好感度を落とすといった致命的な事態を招くことがあります。

言葉の力は大きく、それだけに一言一言に責任を持って話すようにしたいものですね。

相手の話は最後までしっかりと聞き、相手に話しかけるときは相手の身になって話すようにしましょう。そうすることで、みんなが気持ちよく会話でき、あなたに対する信頼度も高くなるはずです。

 

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