2019年8月12日 | お役立ち情報
床掃除・フローリング掃除の基本と汚れ別の掃除方法
気がつくといつの間にか汚れがたまっていたり、ベタベタしてしまう床・フローリング。掃除機やフローリングワイパーをかけることはあっても、雑巾を使った拭き掃除まではできていない、という方も多いのではないでしょうか。
床やフローリングの汚れを放置していると、黒ずみの原因にもなり簡単な掃除では取れなくなってしまいます。
本記事では、床掃除やフローリング掃除の基本的な手順と、掃除方法を汚れ別(ほこり、皮脂汚れ、油汚れなど)にご紹介いたします。
床やフローリングの汚れの主な原因5つ
定期的に掃除をしているつもりなのに、いつの間にか汚れてしまう床やフローリング。その汚れの原因をご紹介します。
【原因1】足裏の脂や汚れ
足の裏がフローリングにベタベタと張り付いて、不快な思いをしたことはないでしょうか。
このベタつきの主な原因は、足から出る汗や皮脂です。汗や皮脂は、手や体だけではなく足からも出ていて、フローリングに付着してベタつきの原因となります。特に夏場は裸足になる機会も増え、足裏の汗や皮脂汚れが床やフローリングに付着することが多くなります。
【原因2】油汚れ
キッチンまわりのベタつきは調理中に飛び散った油が主な原因です。油汚れを放置するとホコリを吸着し、黒ずんでしまうことがあります。油を原因とした汚れは、固まると簡単な掃除では落とせなくなりますので、早めの掃除が重要です。
【原因3】カビ
布団やカーペットなどをフローリングの上に敷きっぱなしにしていると、汗や水分を吸い込んだ影響でカビが発生してしまうことがあります。窓や観葉植物の近くも結露や水やりの影響でカビが発生しやすいです。
広い範囲でのフローリングの変色や、カビが根深い場合は、家庭の掃除で落とすことができない可能性があります。
【原因4】ホコリ
洋服やタオル、布団、ソファー、カーぺット、ティッシュなどから出るホコリ。ホコリも床・フローリングの汚れの原因の一つです。ホコリは数日掃除しないだけでも目立ってしまいます。
「多少のホコリがあっても気にならない」という方もいらっしゃると思いますが、ダニや菌、カビを含んだホコリでアレルギー症状を引き起こす可能性もあります。とくに小さな子どもやお年寄りがお住いの家は注意が必要です。
【原因5】髪の毛・ペットの毛
掃除してもいつの間にかたくさん落ちているフローリングや洗面所の髪の毛。個人差もありますが、髪の毛は1日約100本抜けると言われています。また、ペットの毛もしばらく掃除しないで放置していると、毛玉のようになっていることもあります。
タンパク質でできている髪の毛やペットの毛は、そのまま放置しているダニやカビの栄養となり、繁殖させてしまうこともありますので注意が必要です。
床掃除・フローリング掃除の基本の手順
それではここからは、床やフローリング掃除の方法について見ていきましょう。掃除のポイントは「取る→吸う→拭く」の流れで進めることです。
床に物が置いてあると汚れの原因を見逃してしまったり、汚れが溜まったままになってしまう可能性がありますので、散らかっているものを片付け、不要なものをどかしてから掃除を始めましょう。
STEP1 :フロアワイパーで大きなゴミを取る
まずはドライタイプのフロアワイパーで大きなゴミを取り除きます。ウェットタイプは水分でゴミを床に付着させてしまうので、なるべく使わないようにしましょう。この段階では大きなゴミや汚れを、ざっくりと取り除いておけば十分です。
毎日念入りに掃除するのは大変ですが、この作業を毎日行うだけで日々の快適さに違いがでます。
STEP2 :掃除機で細かなゴミを吸い取る
次に掃除機をかけます。フロアワイパーでは取り切れなかった、フローリングの溝などにたまった細かなゴミやホコリを吸い上げます。掃除機のヘッド部分をフローリングに密着させて、ゆっくり丁寧にかけることでしっかり吸引できます。溝の中の頑固なゴミやホコリは、つまようじでかき出すと良いでしょう。
STEP3 :水拭きで細かいゴミを拭き取る
次に雑巾で水拭きをします。フローリングを掃除する際は、雑巾を硬くしぼります。そして、部屋の奥から入口に向かい、木目に沿って溝にたまった汚れをかき出すように優しく拭きます。
水拭きを長時間かけてダラダラ行う、また強くゴシゴシ拭いたりするとフローリングを痛めてしまうこともありますので注意しましょう。最後に、フローリングに水分が残らないよう乾拭きで仕上げます。
毎日の床掃除は大変。。。どのくらいの頻度がベスト?
水拭きまでの掃除を毎日行うのは大変です。掃除の頻度としては、こちらを参考にしてください。
ドライタイプのフロアワイパーをかける⇒なるべく毎日
掃除機をかける⇒週に1度
雑巾で水拭きする⇒月に1度
季節や家族構成によって汚れの度合いは異なりますので、各家庭で頻度は調整してください。
次に汚れの原因別の掃除方法をご紹介します。
【原因別】床掃除・フローリング掃除の方法
床やフローリングは、汚れの原因によって落とし方が変わってきます。間違った方法で掃除をすると床やフローリングを痛めてしまうこともあるので注意が必要です。
足裏など皮脂汚れの掃除方法
フローリングの皮脂汚れは、酸性の汚れなので、弱アルカリ性の重曹水などで拭き掃除をすると汚れが落ちやすくなります。木の床やフローリングは水分に弱いので、雑巾は固く絞ってから拭いてください。
床掃除に最適!重曹水の作り方
【準備するもの】
- ぬるま湯 バケツ1杯
- 重曹 大さじ4~5
この二つを混ぜるだけです。これを100円ショップに売っているスプレーボトルに入れて使うと便利です。重曹水の濃度が濃すぎると、手荒れを起こしたりフローリングのワックスを溶かしてしまう可能性があるので注意しましょう。
油汚れの掃除方法
キッチンまわりの油汚れも酸性の汚れなので、重曹水が効果的です。
どうしても落ちない頑固な黒ずみには、食器用洗剤などの中性洗剤を水に溶かし、雑巾で拭いてください。どうしても落とせない場合はセスキ水を使いましょう。
頑固な黒ずみなどの床掃除に!セスキ水の作り方
【準備するもの】
- 水 200ml
- セスキ炭酸ソーダ 小さじ1
スプレーボトルにこの二つを入れて混ぜるだけです。
セスキ炭酸ソーダは、(畳や白木などのコーティングされていない木材)などの天然素材には使えません。セスキ水はアルカリ性が強いため、フローリングのワックス剤を剥がし傷めてしまうこともあります。あらかじめ床材に何が使われているかをチェックし、セスキ水を使った後は、素早く水拭きと乾拭きをしてください。
カビの掃除方法
床やフローリングのカビは、雑巾がけなどの基本的な掃除方法では落としきれない場合があります。そんな時にはアルコールスプレーが便利です。カビ取りの際には、カビの胞子が舞うこともあるので、なるべくマスクやゴム手袋を着用するとよいでしょう。まずは、カビ部分をフローリングワイパーや雑巾がけで掃除をし、それでも取り切れないカビにはアルコールスプレーをかけます。
無理にカビを取ろうとフローリングをゴシゴシ擦りすぎると、塗装が剥がれたり変色することがあるので注意が必要です。
どうしても取れない床のカビは業者に頼もう
アルコールスプレーなどを使っても落ちないカビは、フローリングの奥深くまで根がはっている可能性があります。無理に自分でカビ取りをしようとすると、床やフローリングを傷めてしまい、余計にお金がかかることもあります。落ちないカビを発見したら、クリーニング業者に相談してみましょう。
髪の毛やホコリの掃除方法
床を掃除する前に、ほこりを取り逃さないよう、高いところから低いところの順で棚や電化製品などに付着したほこりをモップでゆっくりからめとります。
高いところの掃除が終わったら、フロアワイパーで髪の毛やほこりを取り、掃除機をかけましょう。
ホコリまみれの床にならないための予防法
床やフローリングに髪の毛やホコリがたまっていると見栄えが悪いだけではなく、アレルギーを引き起こすなどの健康被害の可能性もあります。ホコリを発生させないために予防も大切です。
- 適度な部屋の換気
- 定期的に布製品に掃除機をかける
- ハンディモップでついで掃除の習慣
このようなことを普段から心がけ、隙間時間やテレビを見ながら、サッとできるような生活スタイルになると、ホコリに悩まされることは少なくなります。
短時間&お手軽!床掃除・フローリング掃除に便利な掃除グッズ
時短の床掃除にはロボット掃除機が便利
掃除の習慣が身につけばちょっとした掃除もそれほど苦にはなりません。
しかし、働く女性も増え、なるべく時短家事で少しでも自分のリラックスできる時間を確保したい人も増えているのではないでしょうか。
そんな方には、ロボット掃除機がおすすめです。最近では、タイマーや外出先からWi-Fi経由で掃除の指示を出せるロボット掃除機も出ています。いつも部屋をきれいに保てる上に、掃除時間も短縮され一石二鳥です。
スチームクリーナーで除菌しながら床掃除
約100℃前後の高温の水蒸気で頑固な汚れをしっかり浮き上がらせ、除菌もしてくれるスチームクリーナー。洗剤は使わず、水だけの掃除なので、赤ちゃんがいる家庭でも安心です。
しかし、フローリングにワックスが塗られていたり、木材の種類によっては使えない場合もありますので、事前に下調べしておく必要があります。
日々のコツコツ掃除でピカピカの気持ち良い床に
床の汚れの原因と掃除方法や日常生活で気をつけるポイントについてご紹介してきました。
床やフローリングの汚れやベトつきなどを防ぎ、きれいな状態を保つためには、やはり日頃のお手入れがとても大切です。毎日少しずつでも良いので、掃除を習慣化できるように心掛けていると床やフローリングの劣化を防ぐだけでなく、大掃除の必要もなくなります。
いつもピカピカな床で家族みんな気持ちが良く過ごせると良いですね。