2019年6月11日 | お役立ち情報
毎日する簡単掃除のコツ。気軽にできる掃除でキレイを保つ!
キレイな家が迎えてくれるのは、家族にとって幸せなことです。だけど、キレイを保つことは思ったより難しいものです。
掃除に時間がかかって大変なのは、汚れがたまっているから。軽い汚れなら簡単にキレイにできます。掃除を先延ばしにすることで日々のわずかな汚れが頑固な汚れになってしまいます。毎日の掃除を習慣づけて「ためない掃除」を目指しましょう。
掃除は場所をきれいにするだけではない
「掃除をしなくちゃ」と思いつつ、つい見て見ぬふりをしてしまいますよね。やらなければいけないとわかっているのになかなか手を付けられないものです。掃除はなぜしないといけないのか?まずは、掃除の意味を再確認してモチベーションを高めましょう。
掃除の意味は「快適」「健康」「耐久」の3つ
快適
掃除をするのは、キレイな部屋で気持ちよく過ごすためです。快適な生活を送っていると、気持ちも前向きになって心にゆとりができます。
健康
掃除は、元気に過ごすために必要です。ホコリにはさまざまな雑菌が生息しています。放っておくとダニ、ノミ、雑菌類が増殖する可能性があります。
耐久
掃除は、モノを長く使うためにも必要です。電気製品はカビやホコリに弱く、排熱不良を起こしたり、稼動部の消耗などで故障の原因になります。
掃除を習慣づけるためのポイント
掃除をすることの意味を再確認したところで、次はキレイを保つために、自分の生活の中に毎日の掃除を習慣にするコツを紹介していきます。
掃除を負担に感じないようにする
毎日掃除をするのであれば、負担を感じないことが大切です。毎日、すべての部屋の掃除をするのは大変で長続きしません。しかし、少しだけならば毎日の掃除も苦にはならないでしょう。
毎日する場所、週一回する場所、月一回する場所に分けます。毎日する場所は、家族の動線を観察して見つけます。基本的には、よく使う場所と汚れやすい場所だけをサッと拭くだけです。どこを頻繁に歩いて、どこによく触るのか、どこによく座っているのかを把握できれば、毎日の小さな掃除は最小限ですみます。
そして、毎日の掃除は少しの時間だけでも必ず実行しましょう。もし忙しくて疲れていても「ここを5分だけ」と思えば、続けられるでしょう。
継続の秘訣は頑張りすぎないこと
掃除はあれもこれもと欲張りすぎると、途中でイヤになってしまいます。掃除を始めたら、汚れが次々に気になってやめられなくなることもあります。それではキリがないので、事前に「今日はここをやる」と決めておきましょう。予定どおりのことができたら、そこで終わります。毎日の掃除は、頑張らないでできる範囲にし、続きは次の日に回します。
「完璧にしなくていい」と考える
「完璧にキレイにしなくていい」と考えましょう。チリ一つない状態にするのが目標ではなく、掃除を毎日続けることが目的なのですから、掃除を始めた時よりキレイになっていればいいのです。
制限時間を決めるのもよいでしょう。15分と決めたら15分経って、もう少し続けたいと思ってもそこで終了。これが毎日続けるための大切なポイントです。これを続けているうちに、毎日完璧に掃除しなくてもキレイをキープできることが分かってきます。
掃除道具はタオル一本から
掃除道具を用意するのが面倒であることも、なかなか掃除に取り掛かれない理由です。毎日の小さな掃除はタオル一本でいいのです。家族のために、汚れやすいところだけは毎日拭きます。先延ばしにするとどんどん重荷になって、精神的な負担も大きくなっていきます。タオルをサッと持ってサッと拭いてしまいましょう。洗ったり絞ったりするのが面倒だと思うのなら、使い捨てのウェットタオルにしてもよいでしょう。
タオルは「八つ折りタオル」にして使うのがおすすめです。
八つ折りタオル
タオルを適当に丸めて使っていては、掃除の効率は上がりません。タオルを八つ折りにして使うことで、雑巾と比べて、掃除の途中でたたみ直したり洗ったり絞ったりする手間や時間を削減できます。折り方は4ステップです。
1.タオルを横に広げる。
2.横に2つに折る。
3.さらに横に2つに折る
4.縦に2つに折る。
手のひらサイズで、タオル全体に均等に力が入るので楽に拭き掃除ができます。裏と表で16面できるので裏返しながら1面ずつ使います。幅が狭い場所を拭くときは、さらにもう一折して小さくして使いましょう。
見えない場所を拭くときは、一番上の布の下に手を入れて拭くと手の怪我を防いでくれます。細かい場所は、タオルを指に巻き付けて拭きます。
場所別小さな掃除方法
次は、毎日する簡単な掃除の仕方を場所別に紹介していきます。
リビング
リビングは、家族が集まる場所ですので、最も汚れやすく、最もキレイにしておきたい場所です。モノが散らかっていると掃除にも時間がかかります。まずは、散らかっているものを入れるカゴを用意しておきましょう。掃除の前には、とりあえずそのカゴに入れておきます。
毎日する床のモップがけや掃除機の使用は、すみずみまでする必要はなく家族がくつろぐ中心だけで十分です。毎日していれば、汚れも少なく、短時間ですむでしょう。時間があるときにカゴの中のモノを整理しましょう。
タンスの上や本棚はうっかりするとホコリがたまりやすい場所。出かける前にササッと拭き取りましょう。
たくさんホコリがたまっているところをぬれ雑巾でいきなり拭くと、汚れをすり込んでかえって広げてしまうこともあります。そういう場合は、まずは乾拭きでホコリを取ってみましょう。乾いた雑巾でも、ずいぶんキレイになります。その後、「湿り雑巾」で仕上げます。
湿り雑巾
タオルの乾いた部分が中の水分を吸って、ホコリを取るのにちょうどいい湿り具合になります。作り方は3ステップ。
1.タオルの3分の1を水で濡らして絞ります。
2.ぬれた部分が真ん中になるように、3つ折りにします。
3.さらに手頃な大きさにたたみます。
湿り雑巾は、乾拭きと水拭きの長所や利点を一つにしています。ホコリが雑巾に集まってくる感じで、汚れをキレイに拭き取り、乾拭きしたように仕上げることができます。
浴室
毎日家族が使用する浴室もいつも清潔にしておきたい場所です。浴室は湿気があるため、カビや水あかが発生しやすく、石鹸カス・皮脂汚れ・あかなどさまざまな汚れがたまる場所でもあります。そのためにも毎日の掃除は必要です。しかし、大掛かりなものである必要はありません。
お風呂掃除は入浴後がおすすめです。入浴後であれば、蒸気とお湯で皮脂汚れが浮いていて落としやすいのです。まず、浴槽のザラザラしている湯あかの付着部分をスポンジでこすり洗いをしておきましょう。そして、床や壁はスポンジとシャワーで簡単に洗い流します。
カビ取り用洗剤も恐れずに使いましょう。浴室内にカビを見つけたら吹きかけて数分おいてから水で流します。広がらないように素早い対処が大切です。
洗面台
洗面台もカビや水あかが気になる場所。石鹸カスや皮脂などは空中のカビ菌の栄養になり、繁殖して黒ずみになります。キレイを保つためには、栄養源となる汚れをこまめに除去する必要があります。
毎日の掃除は、洗面ボウルを軽く洗います。100円ショップのかわいいメラミンスポンジを蛇口のそばにセットしておくと、いつでもサッときれいにできます。水だけで汚れを落とせるアクリルたわしもおすすめです。
そして、飛び散った水をタオルで拭き取り、アクリルたわしや湿り雑巾で鏡や蛇口を拭きます。
キッチン
キッチンも毎日使うので汚れも蓄積しやすく、油汚れなどの厄介なものも多い場所です。しかし、キッチンこそ毎日の掃除でキレイが保てる場所でもあるのです。
ガスコンロは、使ったすぐ後のまだ温かいうちであれば、布巾の水拭きで簡単にキレイになりやすいです。吹きこぼれや油ハネも放っておくと汚れがこびりついて、後始末が大変です。汚れは、手早く、こまめに取り除くことが基本です。
もう一つ大事なことは、汚れの種類や状態によって使う洗剤も違うことです。キッチンの油汚れは酸性です。そのため、酸性の汚れを中和分解させるアルカリ性の「重曹」が有効です。
メラミンスポンジやアルコールでゴシゴシしている方も多いのですが、それは無駄な労力なのです。キッチンでは、重曹などのアルカリ性の洗剤を利用すれば、力を入れることもなく自然に油汚れがポロポロはがれてきます。重曹は、料理にも使うほど安全なもので、100円ショップにもある安価なものです。
食器を洗った後に、シンクも洗ってしまいましょう。シンクに重曹を粉のまま、まんべんなく振りかけて、水で濡らしたスポンジでくるくると円を描くようになでて、水で流します。汚れを中和分解させたうえに研磨作用もあり、簡単にスッキリとキレイになります。
重曹スプレーを作ろう
重曹スプレーは市販されているものもありますが、自分で作ると圧倒的に安く、添加物などの心配もありません。
水100ccに対して、小さじ1の重曹の割合で溶かします。40℃くらいのお湯を使うと溶かしやすいです。それをハンドスプレーのから容器に入れて使います。
電子レンジも汚れを放置しやすい場所です。もし、汚れを蓄積させてしまったときは、コップに重曹水(コップ1杯の水に大さじ1の重曹)を入れて、電子レンジで3~5分加熱します。扉を閉めたまま30分ほど放置して、キッチンペーパーなどで汚れを拭き取ります。簡単に電子レンジの中がピカピカに。
トイレ
気を抜くとすぐ汚れてしまうのがトイレです。毎日、使った後に便座を上げて汚れをチェック。汚れを見つけたらトイレクリーナーを吹き付けて、トイレットペーパーで拭き取ります。便器に汚れを見つけたら、トイレブラシで擦っておきます。
そして余裕ができてきたら、1分ほどの掃除範囲を決めます。床や壁など1分でできる掃除の範囲を毎日1ヶ所決めて続けます。そうすると、トイレのキレイをグッと実感できますよ。
もう一つ、トイレはシンプルに使うのがおすすめ。マットや便座カバーなどの布製品は、飛び散りで不潔になりがちなので使用しないほうがよいでしょう。
掃除で大切なのは、「やさしさ」と「心」
毎日の簡単な掃除を習慣にするコツを紹介してきました。「習慣」になれば、「あたりまえ」になり、「自然」になります。そして、週1回、月1回のしっかり掃除も劇的に楽になるでしょう。
掃除は、人間が生きるために必要なものです。そして、掃除で大切なのは、家族の健康のためにと考えて、思いやりをもってすることです。
ほんの少しの掃除を毎日続ける。小さな積み重ねですが、「ちゃんと暮らしている」というあなたの自信とプライドにきっとつながっていくでしょう。