2018年10月10日 | お役立ち情報
物を捨てられない人の心理とは？捨てるための考え方やコツ
片付けをしていると物を「残すべきか、捨てるべきか迷う」ということありませんか？おそらく一度はこのような経験をされた方は多いと思いますが、実は物が捨てられない悩みを抱えた人というのは少なくありません。
今後絶対に使わないのに、捨てられない。なぜ、このような状態に陥ってしまうのでしょうか？今回は物を捨てられない心理、捨てるために必要な考え方やコツなどを徹底解説します。
物が捨てられない人の心理
早速ですが、物を捨てられない人の心理をチェックしてみましょう。
もったいないと感じてしまう
「もったいないから捨てられない」というのは、物が捨てられない人が抱く典型的な心理です。冒頭でも説明したように、片付けをしているときに「処分しようか迷うな」という経験をされる方は多いです。
物を溜めこまない人はここで「でも使ってないから捨てよう」といった判断に至ることがほとんどですが、物を捨てられない人は「でもやっぱりもったいないから残しておこう」という決断を下します。
このような考え方が長期に渡って続くとどうなるか？当然、部屋の中は物で溢れかえることになります。
物を捨てることは悪いと感じてしまう
物を捨てるときに罪悪感を覚えてしまう人は多いです。「高いお金を出して、買ったのに捨てるのは悪いこと」「人から貰った物を捨てるのは、人として失格」「家族や友人との思い出が詰まった品を捨てるなんて考えられない」など。
確かに物を大切にするという考えは非常に素晴らしいことであり、見習うべき点もあります。しかし、どこかで手放さないと家の中は物で溢れかえることになります。物を捨てることに罪の意識を感じやすい方も何かしらの対策が必要になるでしょう。
「また使うかも」の気持ちが強すぎる
片付けをしているときにありがちなのが「○○はまた使うかもしれないから残しておく」「この洋服は何年も着ていないけど、来年着るかもしれない」といった「また使うかも」です。
目先のことだけではなく、将来のことも考えて冷静に判断していると思いがちですが「また使うかもしれないから残す」が長期に渡って続くのは物が溜まる代表的な原因になります。
部屋が物で溢れかえっている方の中には「また使うかも」と残しておいて、まったく使っていない物も数多くあります。
物が近くにあると満足する
うまい片付けができる人などからすると理解しがたいかもしれませんが「物に囲まれた生活が満足」という方もいます。
また生活に必要な物はもちろんのこと、使用頻度が低い、もしくはまったく使わない物でも近くにあると心が満たされる方もいます。
このような方の場合、物を捨てると精神的に不安定になりやすいという特徴もあるため、いつまで経っても物が減っていきません。安心感を得る目的、心を満たす目的で物を溜めこむ人は要注意です。
物が捨てられない人にはどのような特徴があるの？
物が捨てられない人の心理を解説しましたが、心の中の意識は目に見えないため、パッと見で物を捨てられる人、捨てられない人の見分けがつきません。そこで物を捨てられない人がよくとる行動や特徴をいくつかまとめましたのでご覧ください。
物をよく貰ってくる
周囲にご近所さんが処分したい物や無料の物をよく貰ってくる方っていませんでしょうか？実はこのような行動をよくとる方は、物が捨てられない人ともいわれています。自分にとって本当に必要だと感じるなら物を貰っても問題はありません。
しかし、明らかに使わない物まで貰ってきたり、物として価値がないものまで貰ってくる場合は要注意です。当然、使い道のない物は部屋の隅に放置されたり、倉庫の奥で眠るパターンが多くなります。その結果、家中が物で溢れることになります。
性格が優しい
「何でもかんでも捨てるのはよくないよ」「物をくれた人の気持ちを考えると、捨てれないよ」といったように、物や人を大事に扱うとても心優しい一面があります。
しかし、残念ながら家の中が物で溢れかえっている場合には、この考え方を見直す必要があります。詳細は後述しますが、物や人に対する考え方、見方を少し変えるだけで、簡単に物は処分できますので安心してください。
低価格にこだわる・衝動買いをする
物を買うときに「質より価格」にこだわりを持つ方は要注意です。低価格の物は手軽に買いやすいというメリットがある反面、他の余計な物まで購入する「ついで買い」に陥りやすいです。
本命の低価格の商品を購入したあとに「まだ余裕があるから、他の物も見よう」となり「○○も安いからついでに買おうか」というパターンになる方は非常に多いです。
この本命以外の商品は本当に自分が必要な物ではなく、価格が魅力的という理由で購入に至ったものなので、当然、家で使う機会も非常に少なくなります。このような買い物パターンが長期に渡って続くことで、家の中に不要な物が溜まることになります。
物を捨てるにはどのような考え方を持つべき？
物を捨てられない人の心理や特徴にはさまざまなものがあります。では物を捨てるにはどのような思考を持つことが大切なのか？ここでは物を捨てるために必要な考え方を解説します。
迷ったら捨てる
前述のように片付けをしているときには捨てるか否かの判断に迷う物が必ず出てきます。物を捨てられない人の場合、このような状況に陥ったときに、たいていは残す選択をします。
しかしこのような捨てる、捨てないの判断に迷う物は、その後の生活で実際に使うことはほとんどないかもしれません。手に取ってすぐに「必要」と判断できる物は必ずその後の生活で使います。
極端な例ですが、会社に着用していく制服などは毎日使いますし、すぐに必要だと判断することができます。
しかし、判断に迷う物は現時点で使っていないことが圧倒的に多いため、今後の生活でも使う可能性は低いです。このような理由から「物は迷ったら捨てよう」という考えを持っておくとよいでしょう。
本当に役に立っているのかを考える
物が捨てられない人は、まず自分の1日の生活スケジュールを頭の中で整理します。その後、物をひとつずつ手に取って「君(物)は今の生活に本当に役立っているのかな？」と自分自身に問いかけてみましょう。
すると「○○は1週間に2回～3回使ってる」「○○はもう1年間使っていない」といったように、物が人に与えている貢献度が把握できるようになります。1週間に数回使う物は使用頻度も高く、生活の中で役立っているといえるでしょう。
しかし、もう1年間も使っていない物はスペースだけを占領しているため、不要だと判断することができます。このように「今の生活に役立っているか否か」を基準にすると、物を捨てる力が身につきやすいです。
ポイントとしては「今」の生活においての貢献度で判断することです。「2年後に役に立つかもしれないから」「将来、役に立つかもしれないから」という考えを持つと、物は絶対に捨てることはできません。あくまでも「今」を重視するようにしましょう。
物を増やすときは何かを捨てる
これは「新しい物を得るには、何かを失わなければならない」という考え方です。物を捨てずに、新しい物を迎え入れるばかりでは、そのうち家の中は物だらけになります。
そのため、新しい物を1個買ったら、家にある物を1個捨てるという考えを持つとよいでしょう。捨てる物は現在の生活において役に立っていないものであれば何でも構いません。
「新しい扇風機を買ってきたから、古い扇風機は粗大ゴミとして処分する」「新しいマンガ本を購入したから、先週買ってきた週刊誌は捨てる」といった工夫を施せば、物が溜まることはないでしょう。
最初は捨てることに戸惑いを覚えるかもしれませんが、慣れてくると複数個の物を一気に処分できるようになります。
価格で必要、不要を判断しない
家に眠っている物の中には、購入時の価格が高かったものもあるでしょう。このような高いお金を出して購入したものは、心理的に「どうしても捨てれない」となりがちです。しかし、この考えが基本にあると家にある価格の高い物はすべて捨てれないことになります。
そのため、価格で必要、不要の判断は行わないようにしましょう。価格が高くても、普段の生活で使っていなかったらその価値は0円に等しいです。
価格が理由でどうしても処分できない場合はリサイクルショップやブランドショップなどで買い取ってもらう方法もあります。
また近年はネットでのオークションやフリーマーケットなども流行っているので、これらを活用して、購入時に支払ったお金を少しでも回収してみましょう。
捨てることで得られるメリットを理解する
物を捨てられない人は、物を捨てることによって得られるメリットを把握できていないことが多いです。物を処分することで得られるメリットには以下のようなものがあります。
- 部屋が広くなる、キレイになる
- 部屋に清潔感が増すことで、気分がスッキリする
- 捨てることに抵抗感がなくなり、物が少ない部屋を維持できる
- 掃除しやすくなる
物を捨てることで得られる主なメリットは以上です。まず物を捨てることで部屋が広くなり、清潔感も生まれるため、心身の状態も上向きになります。
また、物を捨てることに慣れないうちは捨てることに強い抵抗感がありますが、一度大掛かりな処分を行うと、物を捨てることに対する不安感などが消えるため、物が少ない状態を維持しやすくなります。
その他、物を捨てることで「必要な物、不要な物」の区別もつくようになるため、余計な物を買わなくなり、お金が貯まるようになるという方も多いです。
物を捨てても「人間関係は破綻しない」という気持ちを持つ
貰い物を捨てられない人は「相手の気持ちをむげにするみたい」「友情が破綻しそう」という感情が強すぎるかもしれません。
もちろん前述のようにこのような気持ちを持つことは決して悪いことではなく、むしろ人を大事にする心優しい性格の持ち主だといえるでしょう。しかし、物が溜まる一方の環境は精神衛生上の観点からも良くありません。
そのため、使用しない貰い物もどこかで処分する必要があります。貰い物を捨てるときのポイントですが「貰った物に感謝するのではなく、送ってくれた人の行為に感謝すること」です。
「私に贈り物を送っていただき、ありがとうございました」と、物ではなく人に感謝することで物に対する執着心は薄れていきます。
物を捨てるときのコツを解説
物を捨てられるような考えを持っても、いざ実践となるとなかなか行動に移せないことが多々あります。そのような方のために、ここでは物を捨てるコツを解説します。
最初は明らかなゴミから捨てて慣れていく
物を捨てることに慣れていない人はいきなり「必要か不要か判断に迷う物」を手に持たせるとほぼ「残す」を選択します。これでは物を捨てる癖が身につかないため、最初は明らかに不要だと判断できる物から捨てていくようにしましょう。
具体的には空のペットボトル、空き缶、空きビン、コンビニなどの空のお弁当箱などです。これらは明らかに不要だと判断できる物(ゴミ)ですので、捨てることに慣れていない方でも問題なく処分できます。このように捨てる経験を積んでいくと、そのうち頭も体も捨てることに慣れていきます。
複数ある物は必要最低限残して全部捨てる
同じ種類の物が複数ある場合も捨てるのは比較的簡単です。具体的にはボールペン、鉛筆、消しゴム、ハサミなどの文房具類は同じ種類の物を複数所有していることが多いです。このような複数ある物は、必要最低限残して思い切って捨ててみましょう。
文房具類などサイズの小さな物でも、新しく買い足すといつか収納できるスペースがなくなります。そのため「ボールペンは2本残す」「ハサミは1本あれば十分」と、自分でルールを設定して、上限を超えたら捨てるという行動を繰り返すようにしましょう。
複数ある物を捨てるときも、最初は比較的安価でいつでも購入できる文房具類から始めるとよいでしょう。
すぐ捨てる
継続的に使わない物は役目を果たしたらすぐに捨てる癖を身につけましょう。継続的に使用しない物とは新聞や雑誌、物が入っていた箱、袋、梱包材などです。新聞や雑誌(月刊誌や週刊誌など)は基本的に一度読んだら、その役目を終えることになります。
そのため、読み終わった時点で「すぐ」に処分しましょう。また通販などで商品を買ったときには箱や袋に入ってきますが、これらも商品を箱から出した時点でその任務は完了しています。物を出した時点で、箱や袋は捨てるようにしましょう。
一定のルールを決めて捨てる
先ほども取り上げましたが物を捨てる上において、自身の中でルールを設けておくのは有効です。一例ですが、物を捨てるルールには以下のようなものがあります。
- 1年間使用していない物は捨てる
- 調味料などの食品類は賞味期限が過ぎたら捨てる
- 物が収納スペースから溢れたら捨てる
洋服などの季節物は翌年も着用する可能性があり、残しておく人が多いです。しかし実際には翌年に新しい服を購入することが多く、1年以上クローゼットの中で眠る洋服も少なくありません。
そのため、自身の中で「○年以上使っていない物は捨てる」というルールを作り、その決まりに沿って管理をするようにしましょう。また単純に収納スペースから物が溢れたら捨てるというルールでも問題はありません。
捨てづらい物は写真を撮って残しておく
思い出の品は正常に物を捨てられる人でも、捨てるのに戸惑うことがあります。そのため、物を捨てられない人にとっては大変な作業になるかもしれませんが、慣れや工夫を施すことで思い出の品も感謝の気持ちを持って捨てられるようになります。
最も簡単にできるのは思い出の品を写真に撮っておくことです。物だとサイズが大きすぎるため、家のスペースを占領しがちですが、写真であれば「場所をとらない」「いつでも眺めることができる」といったメリットがあります。近年はスマホもありますので、スマホのカメラで撮って保存しておく方法もおすすめです。
不要な物を処分できる能力を身につけて家も心もハッピーな状態にしよう！
今回は物を捨てられない人の心理、物を捨てられるようになる考え方やコツを解説しました。物を処分するときには判断に迷うものがいくつも出てきます。
しかし、持っている物が少ない方は正しい捨て方を知っているため、家も清潔でキレイな状態を保つことができます。
反対に物を捨てられない人は物に対する考え方やコツを知らないため、家の中は物で溢れていることが多いです。不要な物をすぐ捨てられる能力を身につけ、家も心もハッピーな状態にしておきましょう。
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