2018年7月25日 | お役立ち情報
【小学生】夏休みの自由研究おすすめテーマ一覧
毎年、夏休みになると子供から「自由研究のテーマが決まらない」といった相談を受ける親御さんも多いのではないでしょうか。
自由研究のテーマは探せば豊富に出てきますが探し方のコツを知らないと、なかなか決まらないという状況になることもあるでしょう。そこで今回は小学生におすすめしたい夏休みの自由研究テーマをまとめましたので徹底解説します。
まずは自由研究の大きなテーマ・ジャンルを決めよう!
夏休みの自由研究のテーマは誰しもが一度は悩む経験をします。しかし、自由研究のテーマ探しはちょっとしたコツをつかんでおけば、案外すんなりと決めることができます。
テーマ探しのコツはさまざまですが、最も簡単にできるのは最初に大きなテーマとジャンルを把握しておき、その中から自分の興味があるものを題材にすることです。小学生の自由研究では主に以下のようなジャンルがあります。
- 科学・実験
- 工作
- 観察・環境調査
- 社会科
この大きなジャンルを最初に把握しておくと、自ずとテーマも決めやすくなります。例えばですが、学校の授業は理科がいちばん好きという子供であれば、身近にある水などを使った実験はおすすめです。
このようにモノ作りに興味がある子なら身近にある資源を使った工作、生き物や植物、空などを眺めるのが好きなら観察・環境調査、国や歴史、働く人などに興味があれば社会科の分野を選択するといった方法がよいでしょう。興味があるジャンル、テーマであれば子供も楽しんで自由研究に取り組むことができます。
もし、子供が自由研究のテーマで悩んでいる場合は、親御さんが「〇〇は何が好きなの?」「どういうことに興味があるの?」といったことを質問しながら、一緒にテーマ探しを手伝ってあげましょう。この後、ご紹介する自由研究のおすすめテーマも参考にしてください。
小学生の自由研究おすすめテーマ~科学・実験編~
ここからは各ジャンルごとの自由研究おすすめテーマを解説します。比較的、簡単にできるテーマもあるため、資金をあまりかけたくないという家庭でも実践はしやすいです。まずは科学・実験分野のテーマからご紹介します。
氷の実験
涼しげな氷を使った実験は、暑い夏休みにぴったりの自由研究テーマです。氷を使った実験の種類には以下のようなものがあります。
- 氷の溶ける速さを調べる
- 氷ができるまでの過程を調べる
- 氷の溶け方を調べる
- さまざまな液体で氷を作ってみる
氷の溶ける速さを調べるのは小学校低学年の子供でも、簡単に行うことができます。またいくつかの氷を違う環境下において、溶けるまでの時間帯を調査するのもよいでしょう。塩や砂糖などをかけたときの氷の様子、溶け具合を調べるのもおもしろいですね。
その他では普通の水、砂糖水、塩水、オレンジジュースなど複数の液体で氷を作るとどのような違いが生まれるのかといった実験もおすすめです。
野菜や果物の種をまく実験
トマトやスイカなどに含まれている種はいつもなら捨ててしまいますが「この種を育てたらどうなるんだろう?」と感じたことはありませんでしょうか。
この疑問を自由研究のテーマにしてみるのもおすすめです。その種を育てるとほんとうに芽を出すのかを調べる実験です。
こちらもやり方は非常に簡単でトマト、スイカ、カボチャ、リンゴなどの種を丁寧に洗います。その後、種をまくプラスチック容器にキッチンペーパーをしき、その中に水を注ぎます。
スーパーでお惣菜を買ったときのようなプラスチック容器で構いません。
水が入ったプラスチック容器の中に種をまき、容器のフタを輪ゴムなどでとめておけば、後は経過を観察していくのみです。
植物は十分な水がないと育たないので、適切な水やりを忘れないようにしておくことが大切です。またカボチャなどの硬い種は発芽しづらいため、種の先端を切り落としておくことを推奨します。
塩の実験
塩は食品だけではなく合成ゴム、ガラスなどのソーダ灰といったように幅広い分野で利用されています。しかし、塩の性質などを普段調査するといったことはきわめて少ないですよね。
そこで家庭でも身近な存在である塩を自由研究のテーマにしてみてはいかがでしょうか。具体的には塩には野菜の水を吸う力があるため、色々な野菜に塩をかけてみるといった実験もおすすめです。
この実験により、各野菜にはどれぐらいの水分が入っているのかといった疑問も解決することができます。
また海には塩が含まれているため、体は浮きやすくなっていますが、家でも作れるような食塩水に物を入れたら同じようなことが起きるのかといったことを試すのもよいでしょう。
10円玉を使った実験
「10円玉をきれいにする」という実験です。やり方はとても簡単。まず汚れ具合が同じような10円玉を複数枚用意します。そして10円玉をきれいにするための液体を作ります。溶液は自宅にあるもので十分です。
水、食塩水、砂糖水、食酢、食用油、炭酸水、お茶、レモン水、醤油などを使うのがよいでしょう。これらの液体にそれぞれ10円玉を浸し、最低でも半日ほど放置しておきます。
こうすることでどの液体が最も10円玉をきれいにするのかというのがわかります。また実験後は10円玉がきれいになった理由などもまとめておくと、素晴らしい自由研究レポートに仕上がります。
酸性・中性・アルカリ性調べ
こちらは高学年向けの自由研究テーマです。野菜や果物といった身近な食品には酸性、中性、アルカリ性といったようにそれぞれ性質があります。この食品の性質をひとつずつ調べていくのもおもしろいですね。
具体的な方法としては、すりばちなどで食品をすりつぶし、汁を出します。この汁をリトマス試験紙や万能pH試験紙につけることで酸性、中性、アルカリ性に分けることができます。
同じ性質を持つ食品を把握しやすいように、表などを作ってきれいにまとめておきましょう。各食材の共通点などを探してみるのもおすすめです。
リトマス試験紙などは100均でも購入できたり、ネットショップでも500円前後で販売されているので、大きなお金をかけなくても実験可能なテーマです。食材も毎日の食事で使うものを利用すればよいので、わざわざ自由研究用に新しく購入する必要はありません。
小学生の自由研究おすすめテーマ~工作編~
続いては工作のジャンルでおすすめの自由研究テーマのご紹介です。「何かを作るのが大好き」「手先が器用」といった子供には適した分野ですので、該当する家庭では積極的に取り入れてみましょう。
竹とんぼ作り
ネットが発達した現代でも小さな子供の遊び道具として人気の竹とんぼ。竹とんぼはその名のとおり竹で作るのが一般的ですが、竹を調達できない家庭では他の木を使っても問題はありません。
以下に100円ショップやホームセンターで購入できる木を使った竹とんぼの作り方をまとめましたのでご覧ください。
【竹とんぼの作り方】
- ナイフで羽を削る。裏表同じように削るのがポイント
- 中心部にきりで穴を開ける。穴のサイズは竹ひごよりも小さくなるように
- 木工用ボンドを塗ってから、穴に竹ひごを差し込む
ご覧のように竹とんぼ作りは非常にシンプルですが、羽作りで左右のバランスが悪いと上手く飛ばない可能性もあるので注意しておきましょう。
牛乳パックではがき作り
牛乳パックからはがきを作ることができます。ちなみに牛乳パックは非常に質の良いパルプになるため、ハガキ作成の原料には適しています。基本的な作り方は以下のとおりです。
【牛乳パックではがきを作る方法】
- 牛乳パックを1日水に浸け、ビニールコートをむく
- ミキサーに水と牛乳パックを入れて細かくなるまで粉砕する
- 粉砕したパルプ(牛乳パック)を洗面器に入れ、洗濯のりを小さじ一杯分入れて混ぜる
- 三角形の針金ハンガーで四角形の枠を作る
- 枠の上にストッキングをかぶせる
- キッチンパッドに水を入れ、その中に枠を入れる
- 針金ハンガーとストッキングで作った枠の中にパルプを流し込み、平らにする
- キッチンパッドから枠を取り出し、板の上にのせて、新聞紙をかぶせる
- 新聞紙をかぶせた枠をひっくり返す(新聞紙の面を下にする)
- 乾いたらはがきサイズの大きさに切る
貯金箱作り
夏休み定番の工作のひとつといえば貯金箱作りですね。貯金箱を作る方法も簡単なものから、少し難しいものまで豊富にあるため、工作が得意な子供はもちろんのこと、新しいことにチャレンジしたいという子供にまでおすすめできるのがメリットです。今回は低学年の子供でも簡単に作れる、紙粘土を使った貯金箱の作り方をご紹介します。
【紙粘土を使った貯金箱の作り方】
- ペットボトルにお金を入れる穴を開ける
- ペットボトルの周りにこねた紙粘土を貼り付け、好きな形にしていく(例:動物など)
- 紙粘土が乾いたら絵具で色付け
- 最後にニスを塗る
紙粘土を使った貯金箱作りは時間もそこまでかからず、難易度も低いため、誰でもチャレンジ可能です。
ペン立て作り
ペン立て作りも自由研究の定番ですね。また実用性もあるため、その後の生活でも十分に役立つ存在になってくれるでしょう。材料、デザイン、アイデア、作り方の種類が豊富にあり、他の人と被りにくいのもメリットです。
牛乳パックなどのリサイクルを促進している全国牛乳容器環境協議会の「ひし形ペン立て」の作り方は参考になるので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
折り紙を使った工作
折り紙を使用した工作も女の子を中心に大人気ですね。折り紙は折り方さえ知っておけば、動物や花など自分の好きなものを生み出すことができるとても優れたものです。
日本の伝統的な造形文化でもある折り紙を伝承、発展させ、国内外へ普及することを目的に設立された日本折紙協会の公式サイトではさまざまな折図サンプルも公開されています。折り紙が得意な子も、そうでない子も本格的な折り方を学ぶこともできるのが魅力です。
【参考サイト】日本折紙協会「おりがみ折図」
小学生の自由研究おすすめテーマ~観察・環境調査編~
続いては観察・環境調査分野のテーマをご紹介します。生き物、植物、空模様など何かを観察するのが好きな子どもに適したテーマが数多くあります。
昆虫観察
昆虫観察は男の子を中心に大人気の自由研究テーマです。夏はカブトムシ、クワガタムシ、セミなどの昆虫を捕まえることができます。これらの昆虫をさまざまな角度から観察することで、非常に多くの気付きを得ることが可能です。
「口の形」「動く様子」「飛び方」などできるだけ多くの角度から観察することで、本格的な自由研究レポートが完成します。スマホのカメラや動画撮影機能なども駆使しながら、細かい部分まで調査していきましょう。
昆虫観察を行う場合は、近くの林や森などに足を運ぶこともありますが、ケガをしないように親と一緒に行く、安全な服装などを意識することが大切です。
ちなみに地域によっては昆虫博物館などもありますので、これらの施設に足を運んで昆虫観察を行う方法もあります。
花などの植物観察
女の子を中心に花が大好きな子供も多いです。このような子供は長期の夏休みを利用して、花や植物を観察し、どのような変化があるのかを調査してみてはいかがでしょうか。
具体的には種をまいて発芽するまでの日数や様子を調査する、花を分解して花びらの枚数、おしべ、めしべなど花の構成を調べるなどが挙げられます。
また道端に咲く植物にスポットを当ててみるのもおすすめです。道端に何気なく咲いていたタンポポをよく調査してみたら、タンポポの仲間のコウゾリナだったということもあります。
このように道端に咲く花や植物からも、新たな発見がある可能性は非常に高いため、自由研究のテーマにするには適しています。
雲の観察
雲を観察しながら、天気を予想するといったテーマもあります。夏に多く見られる雲には積乱雲(入道雲)、積雲(綿雲)などがあります。
これらの雲の特徴を、雲や天気の情報が載っている本やインターネットサイトで調査し、その後の天気の変わり方を調べると新たな発見が生まれます。
「〇〇雲が出ているから、今夜の天気は…」といったように、雲の特徴を理解することで、天気の変わり方もある程度予想できるようになります。
ゴミ問題調査
不法投棄による環境汚染や健康被害の問題は日本だけではなく、世界の問題でもあります。ゴミ問題を解決するには1人、1人がゴミに対する知識を深める必要があるでしょう。近年はこのゴミ問題を自由研究のテーマとして扱う子供、家庭も増えています。
具体的には家庭で出るゴミを地域のゴミ出しで定められているとおりに分別し、それぞれの量を調べるなどが挙げられます。
またゴミのその後の行方を調べるといったテーマもあります。最近は地域のゴミ処理場やクリーンセンターでも見学を随時受け付けているので、子供に環境問題を学ばせたい親御さんは、このような施設に足を運んでみてはいかがでしょうか。
川の環境調査
川に生息している生き物から、水質を調べてみてはいかがでしょうか。川に住んでいる生き物、特に川底にいる生き物は過去から現在までの長い時間の水質状況を反映しているといわれています。
つまり川にどのような生き物が住んでいるかによって「川の水のきれい、汚い」が判別できるということですね。安全な調査をするために、水の中で活動しても大丈夫な衣類を着用するようにしましょう。
また暑い夏の季節での調査ですから、帽子やタオルをかぶるといった熱中症対策も大切です。川の水質調査のやり方は国土交通省がわかりやすく解説しているので参考にしてみましょう。
【参考サイト】国土交通省「水生生物による水質判定」
小学生の自由研究おすすめテーマ~社会科編~
最後に社会科の分野でおすすめできるテーマを解説します。
地域マップ作り
自分が住んでいる地域のマップを作るのはとても楽しいです。友達とよく行くお菓子屋さん、親と一緒に行くスーパー、家族揃ってよく行く洋服店などをまとめたオリジナルマップを作成してみてはいかがでしょうか。
ちなみに本格的にマップを作りたいという子供は、お店の人にインタビューしたり、お店の写真、おすすめ商品などを撮影させてもらうのもおすすめです。夏休みの自由研究目的でのインタビュー、写真撮影ならOKを出してくれる店舗もありますので、事前に確認するようにしましょう。
また安全な場所、危険な場所を示した安全マップなどの作成も多くの人に役立つこと間違いなしです。
地域の特産品調べ
各地域には他の地域に負けない食べ物、飲み物、お土産などがありますよね。これらの特産品を調査してわかりやすくまとめてみるのもよいでしょう。
最近は各市町村の公式ホームページでも、自慢の特産品を紹介しているので、比較的簡単に調査することが可能です。
また「なぜこの地域では〇〇が特産品として扱われているのか?」といった疑問も解決できれば、本格的な自由研究レポートに仕上がります。
高齢者の暮らし問題
日本の高齢化問題はこれからの日本を担う子供たちにとっても真剣に考えなければならない問題です。そこで現在の高齢化問題を正しく把握し、今後の対策などをまとめたレポートを作ってみるのもおすすめです。
高齢者問題に関する情報が詳しく記載されている本などを参考にしながら、現在の高齢者が抱えている悩みや問題を整理します。ちなみにパパとママの両親(子供から見ればおじいちゃん、おばあちゃん)に直接話を聞くのもよいでしょう。
また近年は老人ホームや介護ホームといった高齢者のお世話をするスタッフの人たちに、インタビューしながら調査を進めていく方法も注目を集めています。
歴史新聞作り
近年は三國無双や信長の野望といった人気ゲームソフトの影響で、歴史に興味を持つ子供も増えています。このような歴史好きの子供におすすめなのが歴史新聞作りです。自分の好きな時代をテーマにすれば、楽しんで自由研究を進めることができます。
テーマが決まったら図書館などにある本や、歴史に関する情報が掲載されているインターネットサイトを参考にしながら作成していくと効率的です。
ちなみに長野県の地方新聞「信濃毎日新聞」では、学校の壁新聞や自由研究向けの台紙がPDF形式で用意されているので、プリントアウトして活用してみましょう。
【参考サイト】信濃毎日新聞「新聞の台紙、配布しています」
工場見学
全国各地にある工場では無料見学を受け付けているところもあります。このような施設を実際に自分の目で見て、感じたことなどをまとめる自由研究もよいでしょう。気付いたこと、感じたことなどを忘れないようにノートや筆記用具を持参するのがコツです。
工場のほうで許可が下りれば、スマホやビデオカメラなどで製造工程を撮影させてもらうのもおすすめです。撮影可能であれば、自宅でレポートをまとめるときに見直せる部分もあるので、本格的なレポートを作成したい場合は撮影可能か否かを事前に質問しておきましょう。
夏休みの自由研究は自分の興味のあるテーマを扱おう!
今回は小学生向けの自由研究のテーマに関する情報を解説しました。自由研究のテーマ決めはいつの時代も悩むものです。そのため、親御さんは子供に寄り添って自由研究のテーマを一緒に決めてあげましょう。
最も無難なのはやはり子供が興味ある分野を選択することです。好きなことをテーマとして扱うことで、勉強が苦手な子供でも楽しみながら自由研究を進めることができます。
兄弟姉妹がいる家庭ではお兄ちゃんやお姉ちゃんにも、質問しながらテーマを決めるのもおすすめです。毎年、夏休みの自由研究テーマで悩む家庭はぜひ参考にしてください。