読解力をつける方法!文章を素早く理解する力を高める

読解力をつける方法!文章を素早く理解する力を高める

読解力とは本、新聞、仕事の資料などを読んだ時に理解できる力のことを指します。つまり読解力が備わっていないと、文章の内容を理解するのに時間がかかってしまうということですね。

読解力はプライベート、ビジネスなどシーンに関係なく、社会生活を送る上ではとても大切です。相手の発言の意図を瞬時に理解し、正確な行動を取ることで周囲からの信頼度もアップします。そこで今回は読解力を身につける方法などをまとめましたので解説します。

今、日本の生徒の読解力低下が叫ばれている

今、日本の子どもたちの読解力低下が懸念されていることをご存じでしょうか?経済協力開発機構 (OECD)が実施している「国際学習到達度調査(PISA)」において、日本の15歳の生徒の読解力が2012年 4位から2015年 8位に後退したことがわかりました。
【参考サイト】国立教育政策研究所「OECD生徒の学習到達度調査 (PISA)」

この調査は2000年 (平成12年) から3年ごとに実施されていますが、過去の日本の読解力順位は以下のようになっています。

  • 2000年:8位
  • 2003年:14位
  • 2006年:15位
  • 2009年:8位
  • 2012年:4位
  • 2015年:8位

【参考サイト】国立教育政策研究所「平均得点及び順位の推移 調査概要 結果概要 OECD生徒の学習到達度調査 (PISA2015) のポイント」

ご覧のように日本はいわゆる「ゆとり教育時代」に14位、15位と大きく順位を落としています。その後、ゆとり教育の見直しなど改善の取り組みがなされたため、順位も向上していきました。しかし、2015年の調査では再び順位が下がっており、読解力低下を懸念する専門家も増えているといった現状です。

読解力低下の原因は何なのか?

読解力低下の原因は何なのか?

ゆとり教育の見直しなど改善の取り組みがなされたにもかかわらず、なぜ今再び日本の読解力は低下しているのでしょうか?読解力低下の原因は複数あるとみられていますが、最も大きいのは青少年のインターネット利用頻度だと思われます。

2010年代はスマホが爆発的に普及したことで知られています。これにより日本の子どももSNSを利用する頻度が高くなりました。そしてこのSNSで短い文章のやり取りをする生徒が増えたことが、読解力低下につながっているとみる専門家が多数います。

SNSでは日々、独自の新しい言葉や短縮言葉が生まれており、これを日常生活でも利用する子どもも増えています。このような状態が長期的に続くとどうなるか?「語彙力の低下」につながっていきます。

SNSで頻繁に使われている言葉を日常生活にも持ち込むと、どうしても正しい日本語に触れる機会が減ります。その結果、従来の正しい日本語が「わからない」という状況になってしまうのです。

こうなると正しい日本語を使って行われる学校のテスト問題などでも「あれ?この言葉の意味って何?」となってしまうでしょう。問題の意味を理解できなければ適切な答えを返すことも難しくなるため、成績の低下を招いてしまう原因にもなります。

また、これはビジネスシーンなどでも同じことが言えます。ビジネスメールなども程度に若干の差はあれど、難しい言葉を使った硬めの文言が好まれることが多いです。このようなケースにおいても普段から正しい日本語を使っている方は、メールの内容を即座に理解し、ビジネスシーンにふさわしい言葉を使って正確に返信できます。

しかし読解力、語彙力が備わっていない方だと「メールの内容も理解できない」「正しい日本語を知らないから返信も幼稚的な言葉を多用してしまう」ことが多いです。もちろん正しい日本語をすべて知っている方など、日本全国を探してもそうそういるわけではありません。

そのため、正確な日本語を完璧に覚える必要はまったくありませんが、仕事で頻繁に出てくる言葉などは最低限のマナーとして覚えておくとよいでしょう。社会人生活で必要になる言葉を理解しておくと、作業の効率性も高まる効果が期待できます。

読解力を高めるにはどのようなスキルが求められるのか?

読解力を高めるにはどのようなスキルが求められるのか?

単に「読解力を高めなさい」と言われても、具体的にどのような能力を伸ばせば読解力を身につけることができるのかわからないという方も多いです。ここでは読解力を高めるのに必要な主なスキルを解説します。

語彙力

読解力を高めるには語彙力は必要不可欠です。語彙力とは「単語に対する理解力」のことです。一つ、一つの単語の意味を理解しなければ全体の文章を理解することができません。

例えばですが「語彙力を高めなさい」と言っても「語彙力って何?」という方もいます。このような方の場合、語彙力という単語がわからないわけですから、何を高めたらよいか理解することができませんよね。

つまり読解力を高めるには一つ、一つの単語に対する理解力を伸ばす必要があります。またより多くの単語を知っているとシーンに応じて適切な表現を用いることが可能です。具体的には「食う」と「摂取する」という言葉。

これはどちらも「食べる」という共通の意味を持っていますが、使用するシーンが異なります。個人の一般の方がSNSなどで「〇〇を食ったけど美味しかったよ!」などと発信しているシーンをよく見かけます。

この場合はあくまでも個人のアカウントで発信していますから、どのような表現を使っても問題になることはないでしょう。むしろ「食う」という表現を用いることで、その人の個性や人柄がよく表れているという見方もできます。

しかし、これがたとえば病院などの医療機関が健康のために発信しているブログだっだらどうでしょうか。「健康のために〇〇を食いましょう」といった表現を用いて、情報発信をしている医療機関はどこか「幼稚的な雰囲気」が漂っているように見えませんか?

また一医療機関がこのような表現を用いることは適切ではないという方もいるでしょう。このように同じ意味でもシーンによって単語を使い分けるというのは、社会人生活を送る上ではとても大切です。

上の例は誰にでも理解しやすいように極端な表現を用いましたが、多くの単語を知っているというのは環境が変わった時に大きな武器となります。このような理由から語彙力は読解力を身につける上で非常に重要視されているのです。

要約力

要約力が備わっている人は「仕事ができる人間」ともいわれています。要約力とは文章の要点を掴んで簡潔にわかりやすくまとめる力のことです。

新聞、教科書、雑誌などはより詳しい情報を伝えるために、複雑かつ長い文章になっていることが多いです。長ったらしい文章を読むと頭が痛くなるという方も多いですが、実は複雑な長文でも伝えたいことは一つか、二つ程度ということが多いです。この複雑な長文から「本当に伝えたいことは何なのか?」を抜き取って、短くまとめる力が要約力となります。

「つまり〇〇を達成するには〇〇をしなきゃダメだよ」「要は〇〇をすれば能力が伸びるってことだよ」といったように先輩、上司からアドバイスを貰った社会人の方もいると思います。「これってどういう意味ですか?」という疑問に対して、わかりやすく答えることができる場合は要約力が備わっていると言えるでしょう。

反対に本や新聞に書かれている内容を上手に説明できない場合は読解力および要約力が不十分とみることができます。「この文章は何を伝えたいのか?」といったことを理解できるようになると、自然と要約できる力も備わることになります。

読解力をつける方法を解説!

読解力をつける方法を解説!

ここからは読解力を身につけるための方法を解説していきます。

とにかく文章を読むことに慣れる

読解力が低い人はそもそも文章を読むことに慣れていないことが多いです。短文であれば読むという方も、長文になると途端に嫌気がさして途中で投げ出してしまうことも多いでしょう。

そのような方が読解力を身につけるには、まずはどのような文章でも丁寧に読むことを推奨します。おそらく最初はわからない単語などが多く出てくるため「何言ってるのか全然わからない」という気持ちを抱くはずです。詳細は後述しますが、読解力を身につけるにはある意味これが正解です。

最初はとにかく「意味がわからない」という単語をできるだけ多く抜き取っておきましょう。流し読みをすると意味が理解できない単語も目に入ってきませんから、丁寧に読むことが大切です。また意味がわからない単語が出てきたら、その都度ノートなどにメモしておくことを推奨します。

「意味がわからない単語」を徹底的に調べ、理解する

多くの文章を丁寧に読むことで、意味がわからない単語もかなりの数が出てきたと思います。そこで今度はその理解できなかった単語の意味を徹底的に調べ、理解するようにします。調べ方は広辞苑などの辞書、電子辞書など基本的には何でもかまいません。

近年はインターネットも発達していますから「単語+意味」で検索しても、答えを見つけることは可能です。ただし、ネットには間違った情報も含まれていることが多いため、リサーチをする時には信頼性が高いサイトを選ぶようにしましょう。

単語の意味がわかったらもう一度同じ文章を読む

単語の意味を調べたら、事前に読んだ文章をもう一度読み返してみましょう。たとえばですが「読解力を高めるには語彙力が必要不可欠です」という文章があるとします。この場合、語彙力の意味がわからない方は文章の内容を理解することができません。

しかし語彙力の意味がわかった後に読み返すと「読解力を高めるにはさまざまな単語や、その意味を知っていることが大切なんだ」と内容を理解することができます。上の例は【単語、言葉の意味が理解できた=語彙力がアップした】ということですから、これによって読解力も自然とアップし、文章の内容を理解することができたという良い見本ですね。

読んだ文章を短くまとめてみる

文章の内容を理解したら、今度はその内容を要約してみましょう。これは内容をコンパクトにまとめ、誰かに説明する時に求められる力です。大切なのは「その文章で最も伝えたいことは何なのか?」をしっかりと理解することです。

要約力を鍛える方法はさまざまですが、簡単にできる方法としては新聞やインターネットに掲載されているニュースをひとことでまとめるなどが挙げられます。ただし、普通に読んでも要約力は身につかないので、先に本文だけを読むようにしてください。

つまりタイトルやリード文は後回しにするということです。本文だけを先に読み、自分なりに要点をまとめてみましょう。要約後に答え合わせ的な意味でタイトルやリード文を読むようにします。この時にタイトルやリード文の内容と自身が要約した文章の内容がほぼ一致していれば、正しく要約できているということです。

タイトル、リード文を隠して先に本文のみを読むという作業は1人では難しいと思うので友人、知人、家族、恋人などに手伝ってもらうようにしましょう (要約するニュース記事は相手に選定してもらい、本文のみをコピペして送ってもらうなど)。最初は難しく感じますが、自分の好きな映画、漫画を誰かに紹介する時のイメージで要約すればよいのです。

自分が好きなものを誰かに紹介する時は「〇〇って映画は幼馴染の男女の老後を描いたお話だよ」「〇〇って漫画は小学生がプロの料理人と料理対決をしていく内容になっているよ」などと説明すると思います。

上の例ですが、1本数時間ほどの映画や単行本が何冊も出るのが一般的な漫画の内容をしっかり要約できています。「要約のコツがつかめない」と悩む方は、このように自身が好きなものを誰かに紹介するイメージで取り組んでみることをおすすめします。

報・連・相が基本となるビジネスシーンなどでは、伝えられた内容を理解するだけでなく、相手にわかりやすく簡潔に伝えるスキルも求められます。相手にわかりやすく伝えるには要約力が必要です。空き時間などを使って文章を要約する練習に取り組んでみましょう。

読解力は社会生活を送る上では大切!スキルを身につけて豊かな人生を送ろう

今回は読解力をつける方法を解説しました。新聞、雑誌、本などの内容を正しく理解するには読解力が求められます。また日常生活においても相手の発言を理解するには読解力が必要になります。

読解力が高い人は相手の発言の意図や背景も十分に理解できるため、空気を読んだ行動や相手を思いやった行動もできます。逆に相手が伝えたいことを把握できないと、間違った行動や空気を読めない行動に走りがちになってしまいます。

このような行動が続くと相手からも「あの人に言ってもムダかもしれない」と思われてしまうことも。逆に言えば読解力を身につけることで、相手からも信頼される可能性が大きくなるということです。

読解力がないという方は空き時間を使って、スキルアップに務めてみましょう。相手の発言などを理解できるようになるとコミュニケーション能力も高まり、豊かな人生を送ることもできます。ぜひ参考にしてください。

「For your LIFE」で紹介する記事は、フマキラー株式会社または執筆業務委託先が信頼に足ると判断した情報源に基づき作成しておりますが、完全性、正確性、または適時性等を保証するものではありません。