2018年3月15日 | お役立ち情報
内気で話しかけるのが苦手!上手に人に話しかけるコツ
新年度を迎えると新しい仲間とともに社会人生活、学生生活を送ることになります。そして中には「あの人にちょっと話しかけてみたいな」という方との出会いもあるでしょう。このような時に内気、人見知りが激しい性格の方は自分から話しかけることを躊躇してしまうことがあります。
これはやはり緊張や性格などが災いしているためです。しかし、この状況を変えないといつまで経っても新しい友人や仲間と呼べる存在を増やすことはできません。そこで今回は自然な形で人に話しかけられるコツなどをご紹介します。
話しかけるのが苦手な人の心理とは?
前述のように内気な人、人見知りが激しい人というのは自分から話しかけるのが苦手ということが多いです。ではなぜ人に話しかけることが難しいのでしょうか?まずは周囲の人に自分から話しかけるのが難しい人の心理をまとめましたので解説します。
相手の反応が気になる
自分から話しかけられない人は「話しかけて失敗したらどうしよう」「そっけない態度をとられたらどうしよう」という感情を強く抱きがちです。つまり相手の反応を気にしすぎるあまり、自分から話しかけるのを躊躇してしまうということです。
このようなタイプの方の場合は周囲が失敗したと思わなくても、自分で失敗したと捉えてしまうことがあります。またその失敗したと思い込んでいる出来事をいつまでも引きずりがちのため、どんどん自分から話しかけるのが嫌になってしまう傾向にあります。
何を話せばよいかわからない
これは単純に話しかけるための話題が見つからないというケースです。学生生活、社会人生活を送っていると周囲に話しかけてみたいという人が一人や二人はいると思います。このような時にいざ自分から話しかけようとしても「何を話せばよいのだろう?」と考え込んでしまう人は少なくありません。
相手が初対面でどのような性格なのかが把握できていないケースなどではなおさらそう感じるはずです。基本的にコミュニケーションが苦手な方は一人の人間と関係を深めるのも苦労します。
したがって気になる相手に話しかけたくても最初の一歩目で躓くことが多いです。「どのような話題が好きなのだろう?」と考えても良い案が思いつかないため、結局最後まで話しかけられないままとなってしまうのです。
内気な人でも大丈夫!上手に人に話しかけるコツ
ここからは実際に人に話しかける時のコツをまとめましたので解説します。
天気のことを話題にする
天気ネタは人間関係を構築する上では定番中の定番です。天気、気候ネタの良いところは相手も同じ環境で生活しているため、共感を得やすいことです。また人の噂話などと異なり、会話の内容にトゲがないため、最も無難な話題となります。
「今日はすごい雨ですね」「本当ですね」とこれだけで「話しかける」という目標は達成できました。またここからさらに話題を広げることも可能です。一例としては「週末も雨みたいですね」「そうですね、週末は家族と花見の予定でしたがこの天気では難しいですね」などがあります。
このケースでは天気ネタから花見という別の話題に自然な形で移行していることがわかります。このように天気ネタは仲良くなるためのきっかけにもすることができますので、ぜひ実践してみましょう。
共通の話題を見つける
前述の天気ネタもそうですが、人は共通の話題を持ち出されると会話が弾みやすいです。例えばですが仕事のことを話題にしても、その仕事をしてない人にはわからないことばかりです。
しかし同じ職場で同じ業務を行っている人であれば話の内容も理解することができます。「〇〇さん、今月契約取れました?」「うん、今月は3件取れたよ、〇〇君は?」といったように共通の話題を持ち出すことで、会話が弾む可能性は高くなります。
これは社会人だけではなく学校生活を送っている学生にも使える方法ですので、積極的に試してみることを推奨します。ただ仕事や学校の話だけだと「つまらない」と思われることもありますので、時折他の話題も織り交ぜることを意識しておきましょう。
質問する
「会話上手の方は質問上手」という言葉を聞いたことがありませんでしょうか?これは会話が上手な方は自分のことばかりではなく、相手のことも気遣った会話ができるということです。
人間関係を深めていく上で自分のことばかり話す人は相手に「ちょっとうんざり」という感情を抱かせてしまう可能性が高いです。したがって会話の中に質問を適度に入れることが大切となってきます。
「〇〇さん、今週休みはいつですか?」と質問を振れば相手も「今週は水曜日だよ」などと質問に対する答えを返してくれます。またこの質問をきっかけにして会話を弾ませることも可能です。
一例としては「休みの日は何かされるんですか?」「うん、最近美味しいカレー屋さんを見つけたから食べに行こうと思って」などがありますね。質問をすることで相手の好きなことや興味のあることを知ることができますし、共通の話題を見つけることも可能です。
また質問の内容ですが相手のことだけではなく、自分のわからないことを聞いてももちろんOKです。例えばですが「〇〇さん、先日顧客からこんなクレームがあったんですけどどう対処すればよいですか?」と質問すれば、相手もわかる範囲で教えてくれるでしょう。
特に年上の上司や先輩であれば仕事の経験値は豊富ですから、自身が体験したことなどを話してくれることもあるでしょう。そこから仲良くなることもありますので、質問というのは人間関係を構築する上では有効な方法となります。
ただし質問をする時の注意点ですが「質問攻め」にならないことです。質問攻めになると相手も疲れてしまいますので、時折質問に対する感想を述べたり、自分のことを話すなど会話に変化を付けることを意識してください。
相手を褒める
他の人から褒められて嫌な気分になる人は滅多にいません。したがって話したいけど話題が見つからないという方は相手の長所などを褒めることを推奨します。褒めるポイントは基本的に何でも構いません。
ヘアースタイル、服装、アクセサリー、運動神経、勉強ができるなど人には優れた点が必ず一つはあります。「〇〇君、こないだの100m走めちゃくちゃ速かったね」「〇〇さん、テストの成績が学年1位ですごいね」など長所を褒めることで、相手も何かしらの反応をしてくれます。
このような人の良い点を褒めるという話題は人の悪口と違って気分が暗くなったり、嫌なムードになることがありません。また褒められた側も「私のことを見てくれてたんだ」という気分になり、そこから一気に仲が縮まることもあります。
ただし褒め言葉をかける時は本当に自分が感じていることだけを伝えるようにしましょう。アレもコレもと褒めてしまうと、相手も「褒めてばっかだけど本当にそう思ってるのかな?」といった疑いの感情を抱きやすくなります。
SNSのことなどを話題にする
ひと昔前のコミュニケーションツールといえば電話かメールが当たり前でした。しかし、近年はスマートフォンの爆発的な普及に伴い、ソーシャルメディアをコミュニケーションツールとして使う人が増加しています。
総務省が調査した「主なコミュニケーション手段の利用時間と行為者率」においてコミュニケーションに「ソーシャルメディアを利用する」と回答した方の割合は以下のとおりです。
年代 | 平均利用時間(単位:分) | 行為者率(%) |
---|---|---|
全年代 | 25分 | 30.5% |
10代 | 58.9分 | 47.1% |
20代 | 60.8分 | 59.4% |
30代 | 24.2分 | 39.9% |
40代 | 20.5分 | 31.2% |
50代 | 9.6分 | 17.1% |
※平均利用時間および行為者率はいずれも2016年の数字
【参考サイト】総務省「コミュニケーション手段としてのインターネット利用時間、行為者率」
ご覧のように現代社会は10代~20代を中心にソーシャルメディアをコミュニケーションツールとして利用する方が半数近くにのぼっています。ちなみに2012年の調査データを見ると行為者率は全年代で13.2%となっています。
上記の2016年の調査結果では30.5%に跳ね上がっていますから、やはりコミュニケーションの手段が電話やメールからソーシャルメディアへ大きく変化していることがわかります。それに伴い、近年はTwitterやFacebookなどのSNSを利用している方も多くなっています。
したがって話しかけたい人がSNSなどを利用していたら、そのことを話題にしてみましょう。特にFacebookは原則実名で登録しなければなりませんから、目的の人を見つけるのは比較的容易です。
「〇〇さんってFacebookを利用してるんですか」と話しかければ「うん、やってるよ」など会話をするチャンスが生まれます。Facebookに旅行や観光、美味しい食事を楽しめるお店に行ったことが書かれていれば、その話題に触れるのもよいでしょう。基本的にFacebookの情報を公開にしている方は話題にされることを想定していますから、こちらも比較的安心して踏み込むことができます。
自分の失敗談を話題にする
仲良くなりたいがために人の悪口や噂話を話のネタにする方がいますが、これは相手によっては嫌がられる可能性があります。逆に自分の失敗談などは「おもしろネタ」としても使え、周囲も笑ってくれる可能性が高いので、非常に安全性が高い話題といえるでしょう。
「昨日何もないところで転んじゃいまして周囲の人に爆笑されました」などの話題は自分も周りもほのぼのするものです。プライドの高い人は失敗談などをネタにすることを嫌う傾向にありますが、人の心をつかむにはこのような話題も時折織り交ぜていくのがよいでしょう。
話しかけられないなら、話しかけられる工夫をするのもあり
話しかけようと決意してもやはり緊張や性格が災いして、話しかけられないことってどうしてもありますよね。そのような時はムリに話しかけようとするのではなく「話しかけられる工夫」を施してみてはどうでしょうか?
一例ですがファッションやアクセサリーが好きであれば、オシャレをして通学、通勤をしてみるなどが挙げられます。そうして周囲よりも目立つようにしておけば「その洋服素敵だね、どこで買ったの?」「その時計どこのブランド?」など相手から話しかけてきてくれる可能性があります。
もちろん毎回向こうから話しかけにきてくれるという保証はありませんから、この方法はあくまでも最初のきっかけ作りとして行うことを推奨します。人は一度会話が弾めば仲良くなれることが多いです。したがって最初の第一歩が踏み出せない方はこのような話しかけられる工夫を施しながら、仲良くなるチャンスを待つのもありでしょう。
一度話せば仲が深まる可能性は大!勇気を持って話しかけてみよう
今回は人に話しかけらない性格の方に役立つ情報をご紹介しました。人見知りではない方でも初対面の方に話しかけるというのはやはり多少の緊張感はあります。したがって内気、人見知りの性格の方は最初は苦労するかもしれません。
しかし大切なことは「失敗を恐れすぎない」ことです。自分が失敗したと感じても周囲は「〇〇君って面白い子だね」と評価してくれている可能性があります。自分一人で成功、失敗を決めつけるのはやめておきましょう。
それよりも本当に仲良くなりたい人がいたら、さまざまな方法を駆使して勇気を出して話しかけてみましょう。よほど変な態度をとらなければ相手も嫌な気分になることはありません。コミュニケーションが苦手な人はぜひ参考にしてください。