2018年4月5日 | お役立ち情報
国民的定番メニュー カレーライスに専用スプーンが登場
日本人が好きなメニューと言えば、カレーライス。各ご家庭では様々な食材を使ったオリジナルカレーが楽しまれているようです。地域によってはタコやイカ、貝を使ったシーフードカレー、旬の野菜やきのこなどを使った野菜カレーや山菜カレーがあります。また牛肉、豚肉、鶏肉以外では、馬肉を使ったカレーなど、国民的定番メニューのカレーライスは多種多様で、いろんなカレーが作られ、食されているようです。
今回はカレーが日本に入ってくるまでの歴史や、日本人の年間消費量、さらにカレーライス専用のスプーンについてご紹介します。
カレーの歴史
まずは簡単にカレーの歴史についてご紹介します。
諸説あるようですが、カレーは18世紀に、まずインドからイギリスに伝わりました。当時イギリスはインドを植民地として支配していたため、時のベンガル地方のイギリス人総督によって、イギリスに紹介されたと言われています。その後19世紀になって、イギリスで初めてカレー粉が作られました。
本場インドでは、カレー粉ではなくいろいろなスパイスを組み合せてカレーをつくっていたのですが、イギリスのカレーは、インドのカレーとは大きく違い、小麦粉を使ってとろみをつけたとのことです。これが現在のカレーの原型になっています。
そして明治時代に入り、アメリカやヨーロッパから様々な文化が日本に入ってきて、その中でカレーはイギリスから伝わりました。当時の「西洋料理指南」という料理本には、カレーの作り方が紹介されていたそうですが、その作り方やレシピはいまのカレーとはちょっと違っていたそうです。
その後、いまではカレーの主要な材料になっているタマネギやジャガイモ、ニンジンが、北海道を中心に作られるようになりました。また同時期、日本国内では価格の安いカレー粉が広がりをみせ、大正時代になって、いまのような日本のカレーライスの原型ができたと言われています。
この日本のカレーは、本場インドとも、またイギリスのカレーとも違った、日本オリジナルのカレーとも言えるものだそうです。
カレーライスの年間消費量は約50皿
国民的人気の定番メニューのカレーライスですが、では、年間どれくらいの量が食されているのでしょうか。
カレー食品メーカー等が加盟する全日本カレー工業協同組合の平成22年の調査結果によると、1ヵ月約4皿、年間約50皿となっています。
内訳を見ると、カレールウ3.43皿、レトルト0.44皿、それ以外(手作りカレーなど)0.18皿で、合計1ヵ月4.05皿、年間48.6皿。
やっぱり日本人はカレーライスが大好きなんですね。
カレー専用スプーン登場
カレーライスに欠かせないのは、大きめのスプーンですね。多少形や大きさに差があっても、各ご家庭にあるのは定番のスプーン。ご家庭によっては、れんげを使っているところもあるかも知れませんが、やはり大多数はスプーン使用だと思います。
この定番のカレースプーンに最近、とてもユニークなカレー専用のスプーンが登場しました。その名は、「サクー」。金属加工業が盛んな町、新潟県燕市にある企業が開発した製品です。このカレー専用スプーン「サクー」の名前の由来は、カレーの具材を「割く」ところから命名されたそうです。
そして左右のかたちが非対称となっているのが大きな特徴です。スプーンの先端にはヘラがついていて、ルウの飛び跳ねを抑え、さらに具材を切り分けることができるのがサクーの強み。ルウを口に入れやすく、流し込みやすくするための形状になっているそうです。食べ手の使いやすさにこだわった、まさに究極のカレー専用スプーンと言えるようです。
カレーライスは、もはやカレーライフ
日本人が好きなカレーライスですが、カレースプーンには他にも形にこだわったものや、竹製、木製など材質にこだわったスプーンもあります。個性的なカレーを、個性的なカレースプーンで味わってみると、さらに食卓が賑やかになり、カレー作りももっと楽しくなるかも知れません。
カレーライスは、もはやカレーライフですね。