「蚊」対策 豆知識

④ 蚊を駆除したい

蚊が発生する時期・活動的な気温

夏のイメージが強い蚊ですが、活動期は季節よりも気温が大きく関係するため、暖かい気候であれば季節を問わず発生し、家の中に潜む蚊はそのまま越冬することもあります。

屋外に生息するヒトスジシマカ(ヤブカ)は約25度~30度を好み、家の中に生息するアカイエカ(チカイエカも同様)は約20度~30度好みます。この気温はあくまでも目安であり、アカイエカは気温7度でも吸血活動を行っているという発表もあることから、季節を問わず注意が必要です。

昼型の蚊、夜型の蚊

蚊が血を吸うのは産卵のため必要な栄養素(たんぱく質や必須アミノ酸など)を必要とするため。つまり血を吸う蚊はすべて産卵を控えたメスだけです。そうしたメスの中でも、ヒトスジシマカは昼に吸血し、アカイエカは夜に吸血します。

気温が30度を越えると蚊の動きが鈍くなり、昼間に活動するヒトスジシマカも日中は動きが停滞します。猛暑が続くと蚊の被害が減るように思いますが、日差しが強い日中は木陰などで直射日光を避け、朝か夕方に活動するようになります。家の中にいるアカイエカは、エアコンが効いた涼しい部屋で活動するため、猛暑だからといって油断できません。

蚊が多く発生する場所

ヤブカと呼ばれるヒトスジシマカは、文字通りヤブの中などの湿気のある場所に多く生息しています。また、産卵場所としては池や水田、下水溝、浄化槽、空き缶に溜まった雨水など、ちょっとした水たまりにも産卵するため、水のある木陰などは要注意。実際、暑い日に公園で一休みしようと木陰のベンチに腰を下ろしたら、汗ばむ体に蚊が集まってきたという経験のある人も多いのではないでしょうか。

一方、家の中に生息するアカイエカは、暖かく薄暗い場所を好み、「テレビや冷蔵庫など電化製品の裏側」や「配線が集まるところ」、「机、本棚、家具の裏や隅」、「カーテンの裏」などに潜んでいて、人の体温や息を吐くときに出る二酸化炭素、汗に含まれる乳酸などの成分を感知して近づいてきます。

蚊を駆除する方法

庭やベランダで作業するときなど、屋外の空間には蚊取り線香の煙や、薬剤を広範囲に拡散する方法が効果的です。

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蚊を寄せつけたくない場所にスプレー。草木などに付着した薬剤が再蒸散することでバリア効果が最大8時間持続。薬害を起こしにくい水性タイプなので草木を傷める心配がありません。

家の中にいるアカイエカは、ヒトスジシマカに比べて活動時間が長いという特徴があります。そこで、室内などの仕切られた空間に薬剤を拡散する方法が効果的です。

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1回押すだけで薬剤が瞬時に広がり、すばやい効果を発揮。小さくて軽い粒子が長く空間に漂い、床や壁についた蒸散性の高い薬剤が再蒸散することで、優れた効果が長時間続きます。

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蚊を家に近づけない、侵入させない

家のまわりで蚊の発生を防ぐためには、卵を産みつける水たまりをなくすことが有効です。 そして、外にいる蚊を家の中に侵入させないこと。蚊は人が出入りするのと同じように玄関やベランダなどから侵入してきます。外出時に玄関のドアを開けたときや、リビングやベランダのサッシを開けたときは要注意。特に帰宅時は、歩いて汗ばんだ体に蚊が近寄りがちですから、玄関ドアを開けたとき人と一緒に蚊を家の中に招き入れてしまうことがあるので注意しましょう。

また、網戸を閉じていても、網戸のすき間モヘア(網戸と窓枠が合わさるふわふわしたモヘアの部分)が薄くなっていると、蚊の侵入を許す原因となることがあるのでチェックしましょう。

蚊の対策は万全に!

蚊の活動は季節ではなく、気温で決まります。そのため、夏に限らず春や秋の時期も注意しなければなりません。また、冬でも快適な温度を保つ室内では、そのまま越冬することもあるので、もはや季節を問わず対策をとる必要があります。

蚊に刺されないためには、蚊のいる場所に近づかないのが一番ですが、やむなく蚊がいそうな場所に近づくときや、家の中で蚊を見かけたときは、殺虫剤やベープ、蚊取り線香などで駆除しましょう。

「蚊」対策 豆知識
「蚊」についてもっと詳しく理解して刺されないように予防しよう!

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