「ゴキブリ」対策 豆知識

③ ゴキブリの出やすい時期と効果的な対策の時期

夜中に灯りをつけたら、そこにゴキブリの姿が…。不意の遭遇に思わず叫んでしまった経験のある方もいることでしょう。しかし、出やすい時期や環境を知ってあらかじめ対策しておくことで、ゴキブリとの不運な出会いをゼロに近づけることができるのを、知らない方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、ゴキブリの生態に触れながら、出やすい時期やその他の時期の過ごし方、対策に有効な時期やその方法などを解説いたします。

ゴキブリが発生しやすい時期

「そういえば、寒い時期にはゴキブリの姿をあまり見かけない」と気づいている方も多いことでしょう。ゴキブリは高温多湿な環境を好むため、夏に活動が活発化します。春から秋に成長し、25℃を超えると繁殖活動も活発になります。冬が近づくと活動が鈍くなるものの、暖房の効いた家の中など、20℃以上の温度の場所には1年中生息しています。

季節別に見るゴキブリの様子

ゴキブリは夏によく見かけるから夏の間だけ注意していればOK、というわけではありません。「家の中で1匹見かけたら100匹はいる」といわれるように、ゴキブリの繁殖力は強く、姿を見かけない時期も家の中に潜んでいる可能性があります。

産みつけられた卵はそのまま冬を越しますし、冷蔵庫や電子レンジの裏など暖かく快適なすみかを見つけて、冬も生息する成虫がいます。

ゴキブリの発生を効果的に防ぐためにも、まずは季節ごとの様子について説明いたします。

春の様子

幼虫が動き出す時期です。昨年の秋の終わり頃に産みつけられた卵は卵鞘(らんしょう)のまま越冬し、気温が20℃くらいになると活動を開始します。この時期はまだ幼虫が小さく、数は多いが見かけることは少ないです。

夏の様子

春に幼虫だったゴキブリが成虫になり、もっとも活動が活発になる時期です。活動の範囲も広がり、さまざまな場所でよく見かけるようになります。

秋の様子

越冬の準備をする時期です。秋に幼虫となったゴキブリは、越冬するためのすみかを探します。特にダンボールの隙間はゴキブリにとって格好の隠れ家となります。ダンボールの断面の波打つ空間も、産卵場所としてよく使われます。構造上、暖かさと湿度が保たれ、しかもちょうどよい狭さと暗さも備わっているためです。

秋の終わり頃に産んだ卵は寒さに耐えるよう、丈夫な殻に入った卵鞘のまま越冬します。

冬の様子

ゴキブリは秋に産みつけられた卵か幼虫の状態で冬を迎えます。しかし種類によって、摂食や発育、生殖などを停止して越冬休眠するゴキブリと、越冬休眠しないゴキブリがいます。

越冬休眠するゴキブリ

越冬休眠するクロゴキブリなどは、ダンボールの隙間などで静かに春の訪れを待ちます。クロゴキブリは、卵や幼虫の期間を含めて成虫になるまでに1~2.5年かかることもあります。休眠中自らの成長を止めることで、その分寿命が長くなります。成虫になってから3~6ヵ月生きるため、最長3年以上生きるものもいます。

越冬休眠しないゴキブリ

チャバネゴキブリなどは越冬休眠をせず、冬の間は暖房の効いたビルや飲食店などで生息しています。チャバネゴキブリは、1年で2世代以上増殖するなど特に発育が速く、その分寿命は4~8カ月前後と短命です。

効果的な対策ができるのはいつごろか

ゴキブリは夏だけでなく、春や秋、さらに冬の間も家の中に生息しています。たとえ家の中にいなくても、いつ外から侵入してくるかわかりません。ゴキブリを定着させないためには、年間を通して対策することが重要ですが、特に効果的な対策の時期が2つあります。

ここでは、ゴキブリが越冬する前の対策(秋)と、幼虫でまだ繁殖能力をもたない時期(春)の対策についてご紹介いたします。

秋の対策

ゴキブリは秋に産んだ卵か幼虫の状態で越冬し、春に幼虫、夏に成虫となり活動を活発化させます。つまり、できるだけ成虫のゴキブリに遭遇しないためには、秋の対策が重要です。

秋には、ゴキブリが生息できそうな場所をなくしましょう。そのためにもキッチンを清潔に保ち、不要なものを処分して部屋を片付け、床などにゴミが落ちていないようこまめに掃除します。食器棚の裏側や冷蔵庫の周辺、コンロ周りなども念入りに清掃し、ゴキブリを寄せ付けないような環境に整えましょう。

特にダンボールは、ゴキブリにとって格好のすみかとなります。用が済んだら早めに処分しましょう。

春の対策

卵から幼虫となりゴキブリが動き始めるこの時期は、屋外のゴキブリたちが家の中へ侵入しようとします。

玄関やサッシなど、侵入してきそうな場所の隙間をできるだけなくし、待ち伏せタイプの殺虫剤などで侵入を防ぎましょう。すでに侵入したゴキブリには、「毒エサ」や「くん蒸」タイプの殺虫剤が効果的です。

この時期のゴキブリは繁殖能力がないため数が少なく、動きも鈍く仕留めやすいのが特徴です。夏に大きく成長したゴキブリに遭遇しないためにも、春の対策が重要です。

まとめ

今回は、ゴキブリの生態に触れながら、発生頻度を抑えるための対策時期やポイントについて解説いたしました。1年を通したゴキブリの生態を知り、適切な対策をとることで、成虫の数を少なくすることができます。秋にはゴキブリが生息しにくい環境づくり、春には外からの侵入を許さない環境づくりに留意してください。

そしてゴキブリをシャットアウトするためにも、通年の対策を心がけましょう。

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