2018年8月20日 | お役立ち情報
赤ちゃんの平均身長と体重は?新生児から1歳までにどう成長する?
赤ちゃんが生まれてから子育てに励むママとパパ。ふとしたときに「そういえばこの時期の赤ちゃんの身長と体重の平均ってどれくらいなのかな?」と考えたこともあるでしょう。
もちろん一口に赤ちゃんといっても個人差がありますので、一概に「〇ヶ月のときは〇〇cm、〇〇kg」と断言することはできません。
しかし、ある程度の目安となる数字は把握することができます。今回は赤ちゃん(新生児~1歳)の平均身長と体重について解説します。
赤ちゃん(新生児~1歳)の平均身長と体重ってどれくらい?
厚生労働省では約10年に1回の割合で、乳幼児身体発育調査を行っています。この調査では全国の乳幼児(無作為抽出)を対象に集計を行い、平均身長および体重を公表しています。出生時から生後12ヶ月までの平均身長および体重は以下のとおりです。
【新生児~生後12ヶ月までの男の子身長平均値】
出生時 | 48.7㎝ |
---|---|
生後1ヶ月~2ヶ月未満 | 55.5㎝ |
生後2ヶ月~3ヶ月 | 59.0㎝ |
生後3ヶ月~4ヶ月 | 61.9㎝ |
生後4ヶ月~5ヵ月 | 64.3㎝ |
生後5ヵ月~6ヶ月 | 66.2㎝ |
生後6ヶ月~7ヶ月 | 67.9㎝ |
生後7ヶ月~8ヶ月 | 69.3㎝ |
生後8ヶ月~9ヶ月 | 70.6㎝ |
生後9ヶ月~10ヶ月 | 71.8㎝ |
生後10ヶ月~11ヶ月 | 72.9㎝ |
生後11ヶ月~12ヶ月 | 73.9㎝ |
【新生児~生後12ヶ月までの女の子身長平均値】
出生時 | 48.3㎝ |
---|---|
生後1ヶ月~2ヶ月未満 | 54.5㎝ |
生後2ヶ月~3ヶ月 | 57.8㎝ |
生後3ヶ月~4ヶ月 | 60.6㎝ |
生後4ヶ月~5ヵ月 | 62.9㎝ |
生後5ヵ月~6ヶ月 | 64.8㎝ |
生後6ヶ月~7ヶ月 | 66.4㎝ |
生後7ヶ月~8ヶ月 | 67.9㎝ |
生後8ヶ月~9ヶ月 | 69.1㎝ |
生後9ヶ月~10ヶ月 | 70.3㎝ |
生後10ヶ月~11ヶ月 | 71.3㎝ |
生後11ヶ月~12ヶ月 | 72.3㎝ |
【新生児~生後12ヶ月までの男の子体重平均値】
出生時 | 2.98㎏ |
---|---|
生後1ヶ月~2ヶ月未満 | 4.78㎏ |
生後2ヶ月~3ヶ月 | 5.83㎏ |
生後3ヶ月~4ヶ月 | 6.63㎏ |
生後4ヶ月~5ヵ月 | 7.22㎏ |
生後5ヵ月~6ヶ月 | 7.67㎏ |
生後6ヶ月~7ヶ月 | 8.01㎏ |
生後7ヶ月~8ヶ月 | 8.30㎏ |
生後8ヶ月~9ヶ月 | 8.53㎏ |
生後9ヶ月~10ヶ月 | 8.73㎏ |
生後10ヶ月~11ヶ月 | 8.91㎏ |
生後11ヶ月~12ヶ月 | 9.09㎏ |
【新生児~生後12ヶ月までの女の子体重平均値】
出生時 | 2.91㎏ |
---|---|
生後1ヶ月~2ヶ月未満 | 4.46㎏ |
生後2ヶ月~3ヶ月 | 5.42㎏ |
生後3ヶ月~4ヶ月 | 6.16㎏ |
生後4ヶ月~5ヵ月 | 6.73㎏ |
生後5ヵ月~6ヶ月 | 7.17㎏ |
生後6ヶ月~7ヶ月 | 7.52㎏ |
生後7ヶ月~8ヶ月 | 7.79㎏ |
生後8ヶ月~9ヶ月 | 8.01㎏ |
生後9ヶ月~10ヶ月 | 8.20㎏ |
生後10ヶ月~11ヶ月 | 8.37㎏ |
生後11ヶ月~12ヶ月 | 8.54㎏ |
※男女平均身長および体重は平成22年調査時のもの
【参考サイト】厚生労働省「一般調査及び病院調査による乳幼児身体発育値及び発育曲線」
ご覧のように赤ちゃんは約1年の間で身長が約20㎝~25㎝伸び、体重が約5㎏~6㎏増えます。もちろん上で紹介した身長、体重は平均値であり、あくまでも目安となります。
したがって多少「うちの子は他の子よりも小さい」ということがあっても、すぐに慌てる必要はありません。
母乳やミルクをしっかり飲み、体調も優れているようであれば、大きな問題になることはほとんどありません(もちろん極端に小さい、軽いなどのときは病院に相談することが大事)。
赤ちゃん(新生児~1歳)はどう成長していく?
新生児から1歳の赤ちゃんの平均身長や体重をご覧いただきましたが、続いては「この期間に赤ちゃんはどう成長していくの?」という疑問について解説します。
生後0ヶ月(新生児)
性別 | 身長 | 体重 |
---|---|---|
男の子 | 44.0㎝~52.6㎝ | 2.10㎏~3.76㎏ |
女の子 | 44.0㎝~52.0㎝ | 2.13㎏~3.67㎏ |
上の表は先ほどの厚生労働省「一般調査及び病院調査による乳幼児身体発育値及び発育曲線」にて公表されている「体重及び身長の発育値(3、10、25、50、75、90及び97パーセンタイル値」です。
赤ちゃんが生まれたときの身長は平均で約50㎝、体重は約3㎏です。新生児ではなくなる生後4週間までには平均で約4㎝~5㎝身長が伸び、1kg~2㎏体重が増加するのが一般的です。
この期間で特徴的なのは生後3日~5日ぐらいまでに起きる「生理的体重減少」と呼ばれる自然現象です。生後3日~5日ぐらいまでの赤ちゃんは母乳やミルクを飲む量よりも、汗をかく量のほうが多いため、一時的に体重が3%~10%ほど減少します。
その後生まれたときの体重に戻り、1日に約35g~45g程度ずつ増えていきます。一時的に体重が減るためママは「もしかして病気?」と疑うこともありますが、この現象はどの赤ちゃんにも起きるものなので安心しましょう。
ただし、体重の減りが著しく大きいときは脱水症の可能性もありますので、このような場合は医師に相談することをおすすめします。
生後1ヶ月
性別 | 身長 | 体重 |
---|---|---|
男の子 | 50.9㎝~59.6㎝ | 3.53㎏~5.96㎏ |
女の子 | 50.0㎝~58.4㎝ | 3.39㎏~5.54㎏ |
生後1ヶ月になると皮下脂肪がつき、赤ちゃんらしいプニプニ、ムチムチした体型になってきます。また出生時のころと比べると筋肉もついてくるため、手足をバタバタさせたり、伸ばしたりする様子も見ることができるでしょう。
聴力も完成、音が鳴る方向へ顔を向けることもあります。まだ昼夜の区別はありませんが、昼間に起きている時間帯が少しずつ長くなるのも特徴です(※個人差あり)
生後2ヶ月
性別 | 身長 | 体重 |
---|---|---|
男の子 | 54.5㎝~63.2㎝ | 4.41㎏~7.18㎏ |
女の子 | 53.3㎝~61.7㎝ | 4.19㎏~6.67㎏ |
生後2ヶ月ごろになると体重は出生時の約2倍となります。また生後1ヶ月のころと比べると、よりぽっちゃりとした丸い体型になる傾向が見受けられます。その他、手首や足首のくびれに大きなシワが目立つようになってきます。
指しゃぶり、手を開く、おもちゃを握る、足をバタつかせるなど、体をめいっぱい使って遊びはじめる子も出てくるでしょう。
1ヶ月健診も過ぎ「他の子より小さすぎる」「体重が軽すぎる」といった心配が出てくるころですが医師から問題なしと判断されれば、特に心配する必要はありません。体重は1日に約25g~35gほどのペースで増加していくのが一般的です。
生後3ヶ月
性別 | 身長 | 体重 |
---|---|---|
男の子 | 57.5㎝~66.1㎝ | 5.12㎏~8.07㎏ |
女の子 | 56.0㎝~64.5㎝ | 4.84㎏~7.53㎏ |
生後3ヶ月になると急な刺激(大きな音など)に対して驚き、手足をびくつかせるといったモロー反射が少しずつ消えるようになります。また、このころになると首がすわったり、うつぶせ寝になると少しの間だけ頭を持ち上げることができるようになります。
表情も豊かになることが多いため、あやすと非常に可愛らしいニッコリした笑顔を見せてくれます。首がすわるとママも縦抱っこやおんぶができるようになるため、家事や赤ちゃんの着替えなども少し楽になります。
ただし、首がすわるといってもこの時期の赤ちゃんはまだ首の向きをすぐに変えることはできません。したがって赤ちゃんを寝かせるときは顔回りに危ないものが置かれていないかしっかり確認するようにしましょう。
生後4ヶ月
性別 | 身長 | 体重 |
---|---|---|
男の子 | 59.9㎝~68.5㎝ | 5.67㎏~8.72㎏ |
女の子 | 58.2㎝~66.8㎝ | 5.35㎏~8.18㎏ |
生後4ヶ月ごろになると授乳やミルクの回数などが安定してきて、ママもだいぶ楽になることが多いです。しかし、この時期から夜泣きが始まる赤ちゃんもいるため、心配になるママやパパは少なくありません。
身長や体重の成長はゆるやかですが、体つきがしっかりしてきて、運動機能も発達するため筋肉もついてきます。
視野も広がることから目の前や近くにあるおもちゃに手を伸ばす仕草なども見られるようになるでしょう。泣くこと以外で声を発することもありますので、たしかな成長を感じられる時期ともいえます。
生後5ヵ月
性別 | 身長 | 体重 |
---|---|---|
男の子 | 61.9㎝~70.4㎝ | 6.10㎏~9.20㎏ |
女の子 | 60.1㎝~68.7㎝ | 5.74㎏~8.67㎏ |
生後5ヶ月になると運動量が増えるため、体重の増加に落ち着きが見られるようになります。またこの時期になるとほとんどの赤ちゃんは首がすわって、背骨などがしっかりするといわれています。
赤ちゃんは体を自由に動かして「遊びたい!」という欲求が強まっていますので、起きているときはベッドではなく、広い床の上で十分に体を動かせてあげてもよいかもしれません。成長が早い赤ちゃんになると寝返りをうつようになります。
生後6ヶ月
性別 | 身長 | 体重 |
---|---|---|
男の子 | 63.6㎝~72.1㎝ | 6.44㎏~9.57㎏ |
女の子 | 61.7㎝~70.4㎝ | 6.06㎏~9.05㎏ |
生後6ヶ月になると赤ちゃんが起きている時間がさらに長くなり、ママやパパと一緒に遊ぶ時間も少しずつ増えてきます。ちなみに厚生労働省の調査によると、生後6ヶ月~7ヶ月未満の赤ちゃんの約90%は寝返りが可能になるとのことです。
またこの時期は授乳、ミルクから離乳食に移行するなど食事面でも大きな変化をもたらすようになります。お座りをしたり、乳歯が生えてきたりする子もおり、ママやパパも「順調に成長してるな」と感じることができる時期となるでしょう。
ただし、お座りができるといっても安定性には欠けますので、目を離さないようにしてください。早い子だとこの時期から人見知りが始まるようになります。そのため、初めて会う人を見て泣いてしまうこともあるかもしれません。
生後7ヶ月
性別 | 身長 | 体重 |
---|---|---|
男の子 | 65㎝~73.6㎝ | 6.73㎏~9.87㎏ |
女の子 | 63.1㎝~71.9㎝ | 6.32㎏~9.37㎏ |
生後7ヶ月ごろになると身長や体重にも個人差が出てきます。大きめの子だと10㎏の大台が目前という時期です。ちなみにこの時期は生後数ヶ月までのように急激な身長や体重の変化はありません。
そのため「何か急に成長が止まったような…」といった心配をする必要はないでしょう。体重がゆるやかに増えており、減っていなければ問題はないという時期でもあります。
うつぶせでお腹を引きずり、足で床を蹴って移動するいわゆる「ずりばい」を覚えるのも特徴です。
またつかまり立ちもできるようになるため、赤ちゃんの世界はさらに高く、広くなります。好奇心も非常に旺盛で「活発な活動」という言葉がぴったりの時期といえるでしょう。
生後8ヶ月
性別 | 身長 | 体重 |
---|---|---|
男の子 | 66.3㎝~75㎝ | 6.96㎏~10.14㎏ |
女の子 | 64.4㎝~73.2㎝ | 6.53㎏~9.63㎏ |
生後8ヶ月ごろになると、ハイハイやつかまり立ちはもちろんのこと、情緒も発達するようになります。ママやパパの呼びかけにこれまで以上に反応を示してくれるようになるでしょう。
ほとんどの赤ちゃんはお座りが安定し、ずりばいからハイハイへ移行するようになります。最初は前に進みたいのに後ろに下がってしまうなど思うような動きができませんが、この姿は非常に可愛らしいですよ。
これは特に気にすることはなく時間の経過とともに、次第に前進できるようになります。行動範囲が非常に広くなるため、ママやパパは転倒、落下、誤飲などがないように注意深く見守ってあげることが大切です。
生後9ヶ月
性別 | 身長 | 体重 |
---|---|---|
男の子 | 67.4㎝~76.2㎝ | 7.16㎏~10.37㎏ |
女の子 | 65.5㎝~74.5㎝ | 6.71㎏~9.85㎏ |
生後9ヶ月ごろになると身長や体重といった身体的な面よりも、言語や精神面の成長が見られるようになります。周囲により関心、興味を示すようになり、ママやパパを追いかける後追いもこの時期から始まってくるでしょう。
また人見知りも徐々に少なくなり、1人で遊ぶ時間も増えてくるのが特徴です。「あー」といったように大人の声真似をする時期でもありますので、ママやパパとコミュニケーションをとりたい時期ともいえるでしょう。
赤ちゃんが一生懸命声を出していたら、ママやパパは返事や相づちをうってあげるのがおすすめです。また後追いがひどいときは「ママすぐ戻るからね」など声をかけたりして、赤ちゃんの不安を取り除くことも大切です。
生後10ヶ月
性別 | 身長 | 体重 |
---|---|---|
男の子 | 68.4㎝~77.4㎝ | 7.34㎏~10.59㎏ |
女の子 | 66.5㎝~75.6㎝ | 6.86㎏~10.06㎏ |
生後10ヶ月の赤ちゃんは運動量が増えますが、食事量では大きな変化はありませんので、体重の増加はゆるやかです。
この時期になると体重がまったく増えない赤ちゃんもいますが、離乳食や授乳など、食事をしっかり摂れているようであれば、特に大きな問題はありません。心配な場合は医師に相談するようにしましょう。
この他では上下の前歯が2本生えて、乳歯の前歯が揃う赤ちゃんが多くなります。つかまり立ちも積極的に行うようになりますから、高いところにも手が届くようになります。
さまざまなものを掴もうとしますので、赤ちゃんの手の届く位置に危険なものを置かないようにしてください。
生後11ヶ月
性別 | 身長 | 体重 |
---|---|---|
男の子 | 69.4㎝~78.5㎝ | 7.51㎏~10.82㎏ |
女の子 | 67.4㎝~76.7㎝ | 7.02㎏~10.27㎏ |
生後11ヶ月になるとハイハイはさらに力強くなり、つかまり立ちも上達します。また早い子だとこの時期から歩き始めるようになります。
ちなみにハイハイのスピードはかなり速くなっていますので、興味のあるものが遠くにあっても、あっという間に目標の位置まで進むことができます。そのため、ママやパパは室内環境を安全な状態にしておくことが大切です。
両腕の力も発達するようになるため、ハイハイの要領で階段を上ろうとしたり、イスの上に座ろうとすることもあるでしょう。
転落や落下の危険性もありますので、いつも以上に赤ちゃんの動きを注意深く見守ってあげてください。場合によっては赤ちゃんを危険な場所から守るための、ベビーゲートなどを用いるのもよいでしょう。
生後12ヶ月(1歳)
性別 | 身長 | 体重 |
---|---|---|
男の子 | 70.3㎝~79.6㎝ | 7.68㎏~11.04㎏ |
女の子 | 68.3㎝~77.8㎝ | 7.16㎏~10.48㎏ |
「振り返るとあっという間だったな」と感じることも多い生後12ヶ月(1歳)の時期です。行動範囲の広さ、個性なども十分に出てくる時期でもあります。生後12ヶ月のころになると皮下脂肪が減るため、体重の増加も少なくなります。
また筋肉がしっかりついてきますので、赤ちゃん体型から引き締まった幼児体型への変化が見られる時期でもあります。
生後12ヶ月ごろは発達度にかなり個人差があり、一概にはいえませんが、感情表現も豊かになり、意味のある言葉を発する機会も増えてきます。子どもが好きそうな遊びを積極的に取り入れて、コミュニケーションを図っていきましょう。
平均身長・体重はあくまでも目安!大切なのは赤ちゃんが元気で育つこと
今回は赤ちゃん(新生児~1歳)の平均身長、体重を月齢別に解説しました。厚生労働省などの調査により、赤ちゃんの平均的な身長や体重は大体把握することができます。
そのため、基本的にはこれらの調査結果と照らし合わせて、赤ちゃんの成長度合いを確かめるのがよいでしょう。しかし、赤ちゃんの平均身長や体重はあくまでも目安の数字です。
そのため「うちの子ども、平均よりちょっと体重が軽い」「身長が伸びないけど、大丈夫かな?」といった過度な心配を抱く必要はありません。
身長や体重はママやパパからの遺伝も大いに関係している部分があります。最も大事なのは「赤ちゃんが毎日食事をしっかりとって元気にしているか?」という点です。
赤ちゃんの体調が優れない、食事を満足に摂れないといったことが長く続くと、今後の成長に悪影響を及ぼす可能性もあります。そのため、身長や体重の悩みに加えて、赤ちゃんの様子がおかしいときは、速やかに病院に連れていくようにしましょう。
もし今の成長度合いに疑問を感じているのであれば、医師に相談してみるのもよいでしょう。現在、子育てに励むママ、パパはぜひ参考にしてください。