2024年8月15日 | お役立ち情報
キッチンリセットとは?手順や継続のコツ、おすすめグッズを解説
近年、SNSなどで注目されている「キッチンリセット」。忙しい毎日の中でキッチンを清潔に保つ方法として話題になり、現在もさまざまな工夫が紹介されています。
今回は、キッチンリセットの概要と手順、継続のコツとおすすめグッズなどを紹介しますので、ぜひ自分に合ったキッチンリセットに取り組んでください。
キッチンリセットをはじめよう
はじめに、キッチンリセットの概要をご紹介いたします。
キッチンリセットとは
「キッチンリセット」とは、SNSや動画配信サービスなどで話題になったワードで、キッチンの汚れをその日のうちに落としてキレイにする作業を指します。キッチンリセットは基本的に5~10分ほどで終了し、さまざまな方法や工夫が存在するため、自分に合ったスタイルですぐに実践できます。
キッチンの片づけを「リセット」と表現することは、2010年代の半ばごろから雑誌やSNSなどで紹介されていました。その後、新型コロナウイルス感染症のまん延により、室内で可能な活動の1つとしてキッチンリセットが取り上げられ、広く知られるようになったと考えられています。
動画などで掃除の劇的なビフォーアフターを紹介すると、視聴者に「自分もやってみよう」という気持ちが芽生えます。またこのような動画を紹介することで共感や称賛(しょうさん)といった反応をもらえるため「家事が報われた」と感じる点も人気が高まった理由といえるでしょう。
キッチンリセットのメリット
キッチンリセットに取り組むメリットは、次のとおりです。
汚れがこびりつかない!
毎日のように使用するキッチンは、油や水垢(みずあか)、生ゴミなどの汚れが付着しています。汚れを放置すると落ちにくくなるだけでなく、カビの繁殖といった衛生面の問題も浮上します。新習慣としてキッチンリセットを導入すれば、汚れがこびりつかないため、年末の大掃除で慌てる心配がありません。
日々の達成感と充実感!
キッチンリセットに取り組んだ後は「こんなにキレイになった!」「今日もがんばった!」などの達成感と「自分にもできた!」「家族にほめられた!」などの充実感をダブルで得られることでしょう。たとえ小さな内容でも、ポジティブで前向きな受容は気持ちの切り替えや日々の活力につながります。
翌朝のスタートが快適!
起床後に、キッチンの山積みの食器やシンクの汚れを目の当たりにして、やる気が失せた…という経験はないでしょうか。前の晩にキッチンリセットに取り組めば、翌朝はキレイなキッチンに立てる点も大きなメリットです。1日を快適に気持ちよくスタートさせるためにも、キッチンリセットを導入しましょう。
キッチンリセットの3ステップ
キッチンリセットの手順は、次の3ステップです。
① 生ゴミの始末とシンク
食器類を洗い終わったら、排水口の受け皿の生ごみなどもキレイにしてから、シンクの全体を掃除しましょう。掃除用のスポンジや古い歯ブラシなどを用意して、中性洗剤や重曹(じゅうそう)などを使用しながらシンクの汚れを落とします。
② ワークトップとコンロ
次に、ワークトップ(作業台・調理台)の上を掃除しましょう。掃除用のスポンジや布などを用意し、アルコール除菌スプレーなどを使用してキレイにふき上げます。コンロの周囲も同様にふき取りますが、油汚れやコゲつきがひどい場合は重曹やアルカリ性の洗剤コゲ落としなどを使用してください。
③ 乾いた布でふいて完了!
仕上げとして、ワークトップやコンロ、シンクの内側の水滴をふき取りましょう。水滴を残さずふき取ることで、カビや水垢の付着を予防できます。ふき取りには乾いた布のほか、ペーパータオルなどが適しています。使用した布やペーパータオルは、ほかの場所の掃除やフライパンの油のふき取りなどに再利用できます。
キッチンリセットを継続するには
キッチンリセットに取り組んでみたものの、長く続かないという人もいるかもしれません。キッチンリセットを継続させるコツは、次のとおりです。
食器洗いのすぐ後に!
いったん休んでしまうと作業が億劫(おっくう)になるため、食器洗いが終わったらすぐにキッチンリセットをはじめることをおすすめします。食洗器を使う家庭では、洗っている時間を利用してキッチンリセットに取りかかりましょう。上記の3ステップを自分なりにルーティン化して、日々の生活に組み入れてみてください。
ハードルを低めに設定
SNSなどでは、ピカピカに仕上がったキッチンが多く登場しますが「わが家も同じようにしなくては!」と思うと長続きしません。キッチンリセットを継続させるには「完璧な美しさを目指さない」ことも大切です。生活に合わせて「作業は月水金だけ」「コンロは週末に」などと曜日を決めてもよいでしょう。
おしゃれなグッズを用意
近年では、洗剤を入れるおしゃれな容器やユニークな形のスポンジ、カラフルな布巾(ふきん)などが販売されています。キッチンにお気に入りのグッズをそろえれば、見栄えがよくなることはもちろん、使っている間は明るい気分になれるため、キッチンリセットが楽しくなるかもしれません。
受容と可視化でやる気UP
キッチンリセットに限らず、家事や仕事、勉強などは「これだけがんばった」と認めることが大切です。作業が思うように進まなくても「以前と比べればキレイ」などと肯定的に受容してモチベーションを上げましょう。キッチンリセットができた日は、カレンダーに丸をつけるなどの可視化も効果が期待できます。
周囲の協力が欠かせない
キッチンリセットは、ぜひ家族や恋人、ルームシェアのメンバーなどと一緒に取り組みましょう。食事をする時間帯がそれぞれに異なる場合は「自分の食器を自分で洗う」「夜の9時でいったんキッチンリセットをする」などとルールを決めてもよいかもしれません。
キッチンリセットのおすすめ情報
最後に、キッチンリセットに取り組む際のおすすめ情報をご紹介します。
今日からできる!簡単アイデア
キッチンリセットを快適に続けるためのアイデアは、次のとおりです。
掃除グッズを常備
キッチンリセットに必要なものは、スポンジや古い歯ブラシ、ペーパータオル、数種類の洗剤などです。100円ショップのカゴなどにこれらの掃除グッズをひとまとめにしておけば、すぐにキッチンリセットに取りかかれます。シンクの近くに、掃除グッズを収納する場所を確保しましょう。
周囲のモノを整理
キッチンリセットを手早く済ませるには、キッチンにモノを散乱させないことがポイントです。毎日のように使用するキッチンは、想像よりも多くのモノが存在します。棚やワイヤーネットを利用する、S字フックでつるす、吸盤で貼りつけるなどと、空間を有効に利用する整理を意識しましょう。
ゴミ用ネットの活用
三角コーナーや排水口に使用するゴミ用ネットを、スポンジ代わりに使って掃除する方法も注目されています。ゴミ用ネットを1枚取り出し、適当な大きさに丸めて洗剤を使用しながらシンクを掃除します。シンクがキレイになったら、使ったゴミ用ネットを三角コーナーや排水口にセットして完了です。
水切りカゴを使わない
水垢やカビの心配がある水切りカゴを使わない、という家庭も増えています。食器を少量しか使わない場合は、洗った食器をキッチンペーパーや布巾の上に置き、水を切ってからふいて乾かすか、自然乾燥してから食器棚に収納する方法も可能です。敷いたキッチンペーパーや布巾は、ほかの掃除などに再利用できます。
作業を快適に!おすすめグッズ
キッチンリセットを快適に進めるには、便利グッズを活用しましょう。
香りがよい洗剤
食器用洗剤は、さわやかな柑橘(かんきつ)系、スッキリとしたハーブ系などのほか、近年では緑茶の香りも流通しています。心地よい香りは、脳の活性化や気分の切り替え、やる気や集中力の上昇といった効果が期待できます。複数の洗剤を用意しておき、その日の気分で好きな香りを選んでもよいかもしれません。
ペーパーやクロス類
キッチンのふき掃除には、各種のペーパーやクロス類が便利です。キッチンペーパーやウエットティッシュ、切って使用できる不織布(ふしょくふ)などが便利です。そのほか、ポリエステルなどの極細の繊維でつくられたマイクロファイバーは、傷をつけずに素早く水分や油汚れなどをふき取れます。
メラミンスポンジ
メラミンスポンジは「メラミン樹脂」を発泡させ、硬くてこまかい網目(あみめ)の構造に仕上げたスポンジです。水を含ませてこすると容易に水垢などを落とせるため、キッチンで欠かせないアイテムの1つといえます。ただし、ステンレスのシンクをメラミンスポンジでこすると表面に傷がつくので注意しましょう。
重曹とクエン酸
重曹とは「炭酸水素ナトリウム」のことで、弱アルカリ性のため酸性の汚れを中和して落とします。重曹は研磨や消臭が可能で発泡作用もあるため、主にシンクやコンロ、三角コーナー、排水口などの掃除に適しています。
クエン酸はレモンなどに含まれる酸性の成分で、アルカリ性の汚れを中和して落とします。特に、シンクや蛇口などについた水垢や石けんカスの除去に適しており、重曹と混ぜて発砲させれば排水口の掃除にも利用できます。いずれも粉の状態か、水で薄めてペーストやスプレーにして使用します。
アルカリ電解水
水を電気分解して精製した水溶液のことで、油汚れや石けんカス、たんぱく質を分解して落とします。キッチンでは、主にコンロやワークトップの掃除に利用できます。近年ではドラッグストアや100円ショップなどで手軽に購入でき、二度ぶきの面倒がないためキッチンリセットに大活躍するグッズの1つです。
アルコールスプレー
キッチンリセットの仕上げには、フマキラーの「キッチン用アルコール除菌スプレー」をおすすめします。キッチン用アルコール除菌スプレーは、サトウキビなどを原料にした発酵アルコールや、天然由来成分GSE(グレープフルーツ種子エキス)を使用した100%食品成分なので、食器にかかっても安心です。
キッチン用アルコール除菌スプレーは、二度ぶきや水洗いの必要がありません。キッチンリセットの最後に、まな板や包丁、シンクやワークトップ、スポンジや三角コーナー、ダイニングテーブルなどにスプレーしておけば、抗菌効果を発揮します。
今日からはじめるキッチンリセット
今回は、SNSなどで話題のキッチンリセットについて、概要と手順、継続のコツとおすすめグッズなどをご紹介しました。キッチンリセットは食器洗いの直後に取り組み、周囲の協力を得ながら自分に合った方法を見つけて習慣化しましょう。
清潔で快適な生活を目指して、今日からキッチンリセットに取り組みませんか。