2022年6月3日 | お役立ち情報
雨に濡れた靴のにおいが気になる!消臭対策や靴を早く乾かす方法を解説
湿気の多い梅雨の時期は、ちょっとしたニオイが気になるもの。とくに、「雨に靴が濡れるとにおう…」と困っている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、雨に濡れた靴のにおいへの対策を解説していきます。また、濡れた靴を早く乾かす方法についてもご紹介いたしますので、お悩みの方はぜひ参考にしてください。
雨に濡れた靴がにおう原因とは?
雨に濡れた靴が放つ、なんともイヤなにおい。その原因は、人間の皮脂や汗により繁殖した雑菌です。
足の裏は、汗を分泌する皮膚腺の一種「汗腺」が集中している場所です。1日でコップ一杯分の汗をかくといわれており、1日中履いた靴には汗や皮脂がたっぷりとしみ込んでいます。さらに、汗をかいた靴の中には熱がこもり、高温になりがちです。
においの原因となる雑菌は、高温多湿な環境で繁殖しやすいもの。そこに雨の水分も加わるのですから、なおさらです。汗や雨などの水分に靴内の温度上昇という条件が加わって、靴の内部は雑菌の温床になりやすいのです。
「気になる「靴の臭い」の原因と消臭する方法」でも靴の臭い対策について解説していますので、合わせてご覧ください。
靴のにおいを消し去るには、一度しっかりと洗って清潔な状態にしたのち、乾燥させて雑菌を除去する必要があります。
それでは、靴を正しく洗うにはどうすればよいのでしょうか。
靴の正しい洗い方とは?
靴のにおいを取り除くには、まずはしっかりと洗う必要があります。何かと着用する機会の多いスニーカーに関しては、「簡単なスニーカーの洗い方【汚れもニオイもスッキリ!】」で解説していますので、ぜひご覧ください。
今回は、通勤時に履くことも多いであろう革靴の洗い方について解説いたします。革靴を丸洗いするのは難しいと思われがちですが、実は家庭にあるもので簡単に処理できます。ただし、スエードなどの起毛系の素材は水洗いに向いていないため、控えたほうがよいでしょう。
<用意するもの>
- 革靴専用洗剤または5%に薄めたボディソープ
- 歯ブラシ
- 不要な布(古くなったタオルなどでOK)
- スポンジ(食器洗い用のものでOK)
<手順>
- (1)汚れを落とす
靴ひもを外し、不要な布で靴全体をやさしく拭き取り、汚れを落とします。歯ブラシなどを使って、縫い目などの隙間に入り込んだホコリも丁寧にかきだしましょう。また、古いワックスもあわせて落としましょう。
- (2)靴全体を濡らす
バケツや洗面器に40℃程度のお湯を張り、靴を漬け込んで全体をお湯で濡らします。長時間漬けすぎると革が傷んでしまうので、ある程度全体を濡らしたらすぐに引き上げてください。
- (3)革靴専用洗剤または薄めたボディソープで洗う
靴全体を濡らしたら、洗剤をしみ込ませたスポンジで丁寧に洗います。外側だけでなく中も入念に。革に傷をつけないよう、やさしく洗ってください。
- (4)拭き取る
洗い終わったら、乾いた布やキッチンペーパーなどで泡を拭き取りましょう。
このように、革靴も自宅にあるものでしっかりと洗うことができます。洗い終わった後は、雑菌を除去するために十分に乾燥させましょう。
濡れた靴を早く乾かす方法とは?
せっかくしっかりと洗った靴でも、そのまま放置するとまた雑菌が繁殖してしまいます。早めに乾かして清潔にしましょう。こちらでは、濡れた靴を早く乾かす方法を解説いたします。
① 靴の中敷きを外す
まずは靴の中敷きを外します。中敷きと靴底の間は生乾きになりやすく、雑菌が好む高温多湿な環境を生み出してしまうからです。革靴の場合も中敷きが外せるようであれば外し、靴とは別にして干しましょう。
② 靴の中にキッチンペーパーを詰める
次に、丸めたキッチンペーパーを靴の中に詰めます。このとき、隙間のないようギッシリと詰め込むのがコツです。
「濡れた靴には丸めた新聞紙」というのは、よく耳にするかもしれません。しかし、実はキッチンペーパーも除湿性に優れています。キッチンペーパーが水分を吸ってふにゃふにゃしてきたら、新しいものと取り換えるとより早く乾くでしょう。
雨でも早く乾かすコツ
この段階までおこなえば、洗った直後のぐっしょりとした感じはなくなって、だいぶ靴が軽くなってきたのではないでしょうか。あとは風通しのよい場所で自然乾燥させましょう。
とはいえ、ジメジメとした梅雨シーズンでは風通しも悪く、なかなか乾かないこともあるでしょう。その場合は、ドライヤーの冷風や扇風機の風を当てると乾きが早くなります。ただし、ドライヤーの熱風は靴を傷める原因となりますので控えてください。冷風でやさしく乾燥させましょう。
靴のにおいを撃退する方法
正しい方法でしっかり洗って十分に乾かしても、まだ除去しきれない頑固なにおいに悩まされる場合もあるかと思います。こちらでは、靴のにおいの効果的な撃退方法を3つご紹介いたします。家にあるものや身近な場所で手に入るものを使った方法ばかりなので、ぜひお役立てください。
10円玉で消臭
「10円玉」は、95%が銅で構成されています。銅のもつ微量金属作用には抗菌効果があり、イヤなにおいの元である雑菌を分解してくれるのです。
そのため、靴の中に10円玉を置いておくだけでイヤなにおいを撃退できます。ただし、抗菌効果は10円玉の周りに限られますので、靴全体の雑菌に効くよう、複数枚の10円玉を敷き詰めることをおすすめします。消臭効果は永続的とはいえ、10円玉へ臭いが移ることもありますので、定期的に入れ替えるとよいでしょう。
【参考】
銅の超抗菌性能|銅について知る|一般社団法人日本銅センター|JCDA
10円貨(青銅) : 日本銀行 Bank of Japan
重曹で消臭
水回りの掃除の際、非常に頼れる存在である「重曹」。靴の消臭にも、その効果を最大限に発揮します。重曹は弱アルカリ性で、酸性の汚れを中和できる性質をもっています。靴がにおう原因のひとつである皮脂汚れは酸性であるため、重曹を使うことでにおいを抑えられるというわけなのです。また、重曹には静菌作用があり、もうひとつのにおいの原因である雑菌の繁殖も抑えることができます。
不要になった靴下に重曹を詰めれば、即席重曹シューキーパーの完成。これを靴の中に入れておけば、重曹の効果で靴のにおいを抑えられます。持続期間は2~3カ月ですので、定期的に中の重曹を入れ替えましょう。
コーヒーかすで消臭
ご自宅でドリップコーヒーを楽しむ方は、「コーヒーかす」を靴の消臭に使うことができます。焙煎後のコーヒー豆の表面には無数の孔があき、これがにおいの元を吸収して消臭効果を発揮します。とくにアンモニア臭への効果は抜群で、消臭効果は炭より高いともいわれています。
靴の消臭に使う場合は、まずコーヒーかすを乾燥させましょう。フライパンで炒る、電子レンジで2分ほど温めるといった方法だと早く乾きます。サラサラな手触りに仕上がったら、茶こしや布で包んで口を閉じ、靴の中に入れておきましょう。コーヒーかすの消臭効果は約1カ月持続します。定期的に入れ替えて消臭効果を維持しましょう。
靴箱のにおい対策も忘れずに
靴自体のにおいを取り去ることができても、収納場所がにおう状態では、いつまでも悩まされてしまいます。靴の対策と合わせて、靴箱のにおい対策も見直してみてはいかがでしょうか。こちらでは、靴箱のにおいに有効な対策を3つご紹介いたします。
定期的に靴箱の換気をおこなう
扉付きの靴箱はすっきりとした見た目がメリットである反面、湿気やにおいがこもりやすい傾向にあります。放置し続けると雑菌の温床にもなりかねませんので、定期的に扉を開放して換気しましょう。また、シーズンオフの靴を箱に入れて収納していることもあるかもしれません。湿気や臭いが箱の中に充満してしまわないよう、定期的に開けて換気することをおすすめします。
靴箱に詰め込みすぎない
靴箱に靴を詰め込みすぎると、空気の通りが悪くなり、なかなかにおいが抜けなくなります。靴と靴の間に隙間ができるよう、余裕をもって収納しましょう。すのこを敷いたり除湿剤を置いたりして、蒸れや湿気がこもらないようにするとさらに効果的です。
また、靴箱がパンパンになるほど靴を持ちすぎないよう管理するのも大事な視点です。「不要な靴は処分する」「一足買ったら一足捨てる」を徹底することで、余裕のある靴箱をキープできます。
1日履いた靴はすぐにしまわず玄関に置いておく
1日履いた靴は、皮脂汚れや足の汗によって雑菌が繁殖しやすい環境となっています。まして、雨に濡れていたらなおさらのことです。玄関に靴が散乱しているとどうしても片づけたくなるものですが、そのまま収納すると雑菌が繁殖してにおいの元となってしまいます。1日履いた靴はすぐにしまうのではなく、ひと晩は玄関に出したまま休ませましょう。
気になるにおいには消臭スプレーも効果的
気になる靴のにおいには、消臭効果のあるスプレーも効果的です。フマキラーの「シューズの気持ち プレミアムハイブリッド」は、除菌成分を従来品の3倍量配合。靴にスプレーするだけで、靴下の繊維の奥まで消臭できます。さらに抗菌成分を2倍(※)配合したフマキラー独自のプレミアム処方で、イヤなにおいの元となる雑菌の繁殖を徹底的に防ぎます。靴下やストッキング、スリッパなどにも使え、マルチな場面で消臭に役立ちます。靴のにおいにお悩みの方は、ぜひ一度使ってみてはいかがでしょうか。
※シューズの気持ち180mL 無香性/フローラル比較
まとめ
今回は、雨に濡れた靴のにおいが気になる際の対処方法について解説いたしました。
雨に濡れた靴は、人間の皮脂や汗と混ざり合って、においの元である雑菌が繁殖しやすい環境だといえます。そのため、まずはしっかり洗って汚れを落とし、その後乾燥させて水分をとばす必要があります。それでもにおいが気になる場合は、10円玉や重曹などを使った対策も有効でしょう。また、においの元をブロックする消臭スプレーもおすすめです。
それに加えて、「靴箱のにおい対策」をセットでおこなうのも効果的です。定期的な換気や靴の収納量調整で空気を循環させて、雑菌が繁殖しにくい環境づくりを心がけましょう。