グレープフルーツの魅力を解説。栄養成分や効果・おいしい食べ方は?

グレープフルーツの魅力を解説。栄養成分や効果・おいしい食べ方は?

酸味と甘み、ほろ苦さの絶妙な味わいが特徴のグレープフルーツ。さわやかな香りとジューシーな果肉が好きな方も多いのではないでしょうか。

今回はグレープフルーツの魅力を取り上げ、基礎知識とおすすめの食べ方のほか、グレープフルーツ種子エキス(GSE)の効果などについてご紹介いたします。

グレープフルーツの基礎知識

グレープフルーツの基礎知識

はじめに、グレープフルーツの基礎知識をご覧ください。

グレープフルーツの概要

グレープフルーツは、ミカン科ミカン属の常緑小高木(じょうりょくしょうこうぼく)または中高木に分類されます。代表的な柑橘(かんきつ)類のひとつで、ブンタンとオレンジが自然に交配して誕生したと考えられています。

主に流通するものは、果肉が薄い黄色の「マーシュ」、果肉が赤い「スタールビー」や「ルビーレッド」などです。グレープフルーツは1年を通して購入できますが、アメリカ産の本来の旬は1~5月です。国内では愛知県や宮崎県、熊本県、和歌山県などで栽培されており、4~5月ごろに旬を迎えます。

グレープフルーツの歴史

1750年ごろに、西インド諸島のバルバドス島で見つかったとされています。1つの枝に数個から10個ほどの実がブドウのようにつくことから、1800年代に命名されました。1823年にアメリカのフロリダへ持ち込まれると、カルフォルニアやテキサスなどに伝わり大規模な栽培がはじまりました。

国内には大正時代の初期に伝来しましたが、気候が合わずに栽培は困難を極めました。当初のグレープフルーツは高級品として扱われており、1971年の輸入自由化によって広く普及しました。

グレープフルーツの栄養と効果

グレープフルーツは9割近くが水分で、ほかの果物よりもカロリーや糖質が低めです。ビタミンCの含有量が多く、実の半分を食べれば1日に必要な量よりも多く摂取できます。そのほか、カリウムやビタミンB、食物繊維なども含まれます。赤い果肉の品種は、「カロテノイド」の仲間であるβ-カロテンやリコピンも含有します。

なお、グレープフルーツの苦みは「ナリンジン」と呼ばれる成分で、アメリカの研究により血液中のコレステロール値を下げる効果を有することが解明されました。

【参考】
文部科学省「日本食品標準成分表 果実類」
National Library of Medicine「Cholesterol-lowering activity of naringenin via inhibition of 3-hydroxy-3-methylglutaryl coenzyme A reductase and acyl coenzyme A:cholesterol acyltransferase in rats」

グレープフルーツの注意点

外皮(がいひ)と果肉の間にある白いわたのような部分には、肝臓内の代謝酵素の働きを抑える「フラノクマリン類」と呼ばれる成分が含まれています。したがって、降圧剤や高脂血症の治療薬などとグレープフルーツを一緒に摂取したときは、薬がうまく分解されずに体内に多く残り、効果や副作用が強く出ることもあります。

これらの薬を処方されたときは、医師や薬剤師に確認してからグレープフルーツを摂取するようにしてください。

【参考】
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「Q2 グレープフルーツジュースを避けるべきくすりがあるそうですが、どんなくすりですか。」

グレープフルーツのおいしい食べ方

グレープフルーツのおいしい食べ方

それでは、グレープフルーツのおいしい食べ方をご紹介いたします。好みに合わせて、材料や分量を調節してください。

基本の切り方

実を横向きに置いて半分に切り、果汁を絞(しぼ)ったりスプーンで果肉をすくったりする方法がもっとも簡単です。安定させたいときは、実の上下の皮をわずかに切り落としてから半分に切るとよいでしょう。飲食店などで出される切り方は、同様に横向きに置いて半分に切り、さらに6または8等分に切る「くし切り」です。

また、果肉の全体を取り出すときは、実の上下をナイフで薄く切り落とし、上から下に向かって皮をむきます。薄皮の部分にナイフを入れ、内側から外側に向かってていねいに果肉を取り出しましょう。

簡単な食べ方

半分に切ったグレープフルーツを食べるときは、果肉と外皮の間にナイフを入れておくと簡単にすくい出せます。酸味が強い場合は、砂糖やハチミツ、シロップなどをかけましょう。ただし、1歳未満のお子さんにはハチミツを与えないでください。

取り出した果肉にヨーグルトと砂糖などをかけたり、シリアルを加えたりしてもおいしいのでおすすめです。

ジュース・ゼリー

ひと手間を加えて、グレープフルーツのジュースやゼリーを作ってみましょう。赤い果肉の品種を使用すれば、より美しい色合いを楽しめます。

グレープフルーツジュース

グレープフルーツを横向きに半分に切り、種(たね)を取り除いてから絞り器で絞る方法がもっとも簡単です。好みでシロップや氷、炭酸などを足してお召し上がりください。ほかの果物のジュースを加えたり、ほかの果物とミキサーにかけてスムージーにしたりする方法もあります。

グレープフルーツゼリー

一般的なゼリーの作り方は、次のとおりです。

  1. 種を取り除いたグレープフルーツの果肉と、果汁を容器に入れる
  2. 耐熱容器にゼラチンと湯を入れて溶かし、砂糖を加えてよく混ぜる
  3. 2を1に入れ、よく混ぜてから冷蔵庫で冷やす

ほかの果物やフルーツ缶詰を加えたり、おしゃれな容器を使用したりすると華やかな仕上がりを楽しめます。ゆるめに固めたゼリーとほぐした果肉を混ぜて、ジュレとして味わう方法もおすすめです。

フルーツポンチ・マーマレード

グレープフルーツは、次のような食べ方もあります。

フルーツポンチ

本来のフルーツポンチは、小さく刻んだ果実を「パンチ」と呼ばれるカクテルに浸した飲み物やデザートを指します。家庭で作るときは、シロップやジュース、炭酸水などを使用してもよいでしょう。

好みの果物を盛りだくさんに組み合わせれば、普段のデザートだけでなくおもてなしにもおすすめです。果物の種類によっては、小さい計量スプーンを使用して球状にくり抜いたり、型で抜いたりすることも可能です。

タピオカやナタデココをプラスしたフルーツポンチもおしゃれ。パフェ用の食器や実をくり抜いた外皮の容器など、センスを生かした盛り付けもお楽しみください。

マーマレード

グレープフルーツの外皮を使用して、マーマレードを作ってみましょう。外皮にワックスがついているときは、1の作業をおこなってください。

【用意するもの】

  • グレープフルーツ
  • 重曹(じゅうそう)または塩
  • グラニュー糖または砂糖
  • レモン汁
  • ガラスびん(保管する場合)

【作り方】

  1. 重曹を溶かした水にグレープフルーツをひと晩浸ける、または塩で洗う
  2. 外皮をナイフで薄めにそぎ取り、白い部分の大半を取り除く
  3. 外皮を千切りにする
  4. 鍋に3とひたひたの水を入れ、沸騰させてザルにあげる
  5. 4を数回繰り返す
  6. 5の作業中に、果肉を1房ずつ分けて芯(しん)と種を取り除き、ざく切りにする
  7. 3、5、6とグラニュー糖、レモン汁を鍋に入れて混ぜ合わせる
  8. しっとりしたら強火にかけ、かき混ぜながら加熱する
  9. 沸騰したら中火にして、アクを取る
  10. 煮詰めたら完成
  11. 煮沸消毒したガラスびんを用意し、熱いままの10を入れて密閉する

全体が冷めたら冷蔵庫で保管し、開封後は1週間ほどで使い切ってください。パンに塗るほか、ケーキや紅茶などに入れるのもおすすめです。

魚介類とグレープフルーツ

グレープフルーツは、魚介類と相性がよいことで知られます。基本的なレシピをご紹介しますので、好みでアレンジしてお楽しみください。

【用意するもの】

  • グレープフルーツ
  • 魚介類(タコ、エビ、サーモン、ホタテなど)
  • レタスやベビーリーフなど
  • オリーブオイル、塩、コショウ(ドレッシングでも可)

【作り方】

  1. グレープフルーツの果肉を取り出し、食べやすい大きさに分ける
  2. 1の一部から果汁を絞り、オリーブオイルと塩、コショウを加える
  3. レタスと魚介類、グレープフルーツを盛り付ける
  4. 2を全体に回しかける

肉類とグレープフルーツ

グレープフルーツの酸味には、肉類を柔らかくする作用があります。また、レモンのように香り付けとしても使用できるのでお試しください。

【用意するもの】

  • グレープフルーツ
  • 鶏むね肉など
  • 〔A〕しょう油、砂糖、ニンニク、ショウガ(市販のタレでも可)
  • 片栗粉(お好みで)

【作り方】

  1. グレープフルーツの果汁を絞る
  2. 〔A〕をボウルまたはビニール袋などに入れて混ぜ、1を加える
  3. 鶏むね肉を薄切りにして2に漬け込む
  4. 3を取り出してキッチンペーパーで水分を取り、片栗粉をまぶす
  5. フライパンを熱して油をしき、4の両面を焼く
  6. 残った〔A〕を5に入れ、煮絡める

グレープフルーツ種子エキス(GSE)とは

グレープフルーツ種子エキス(GSE)とは

最後に、グレープフルーツの驚くべき効果についてご紹介いたします。

GSEの基礎知識

GSEとはGrapefruit Seed Extractの略で、グレープフルーツの種子から抽出した天然の成分です。1976年に殺菌の効果が認められて以後、多くの研究が重ねられました。現在は医療や農業、食品、化粧品など、さまざまな分野で使用されています。

天然の素材であるGSEはアルコールのようなにおいがなく、刺激性や揮発性も少ない点が特徴で、食品添加物にも認可されています。そのため、アルコールに過敏な方や妊娠中の方、お子さんのご使用も安心です。

【参考】
一般社団法人 日本食品添加物協会「既存添加物」

GSEは細菌やウイルス、真菌、寄生虫などに効果があることが判明しており、特に近年では新型コロナウイルスを含む「エンベロープウイルス」や、ノロウイルスなどの「ノンエンベロープウイルス」に対する研究が注目されています。

エンベロープウイルスについては、弱酸性のGSEと低濃度のアルコールを合わせた成分を使用すると、脂質の膜であるエンベロープを溶解してウイルスを破壊すると考えられています。また、ノンエンベロープウイルスに対しては、酸性のアルコールがウイルスの外殻に働きかけ、アルコールが内部まで浸透してウイルスを除去する作用が想定されています。

GSEを配合した商品

GSEを配合したフマキラーの各種製品をご紹介いたします。安心・安全な毎日のために、活用してみてはいかがでしょうか。

アルコール除菌プレミアム ウイルシャット

フマキラーの「アルコール除菌プレミアム ウイルシャット」は、塩素を使用していないアルコール除菌スプレーで、室内のウイルスや細菌をすばやく除去します。普段の掃除や片付けが終了したら、部屋全体にシュッとスプレーして清潔を保ちましょう。

キッチン用 アルコール除菌スプレー

フマキラーの「キッチン用 アルコール除菌スプレー 400ml」は、たっぷり噴霧できるトリガーで、シンクや食器洗いのスポンジ、三角コーナーのほか、テーブルなど広い範囲にもムラなくスプレー。細菌やウイルスを99.99%除去(※すべての菌・ウイルスを除去できるわけではありません)できるので、キッチンをいつでも清潔に保てます。

食品用アルコール除菌フードキーパー

フマキラーの「食品用アルコール除菌フードキーパー」は、直接スプレーするだけで食品の傷みを抑え、鮮度を長持ちさせます。アルコールとGSE、有機酸の力で細菌やウイルスを99.99%除去。100%食品成分で作られているため、毎日のお弁当にも安心してご利用いただけます。

グレープフルーツをもっと生活に取り入れよう

グレープフルーツをもっと生活に取り入れよう

今回は、グレープフルーツの基礎知識とおすすめの食べ方、グレープフルーツ種子エキス(GSE)の効果などについてご紹介いたしました。

いつも同じように食べているグレープフルーツも、ひと手間を加えるだけで活用の幅がぐんと広がります。さまざまな効果が期待できるGSEを配合した商品も積極的に取り入れ、清潔で安心な毎日を送りましょう。

「For your LIFE」で紹介する記事は、フマキラー株式会社または執筆業務委託先が信頼に足ると判断した情報源に基づき作成しておりますが、完全性、正確性、または適時性等を保証するものではありません。

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