2022年3月11日 | お役立ち情報
食洗機の上手な使い方を解説。食洗機で食器を洗うメリットは?
「汚れをきれいに落としきれない気がする」という理由で、自宅にある食洗機を活用できていない方もいるようです。しかし、使い方のコツを知れば、食洗機は大変便利な家電です。面倒な食器洗いの手間を軽減してくれるので、使わないのはもったいないといえるでしょう。
そこで今回は、食洗機の上手な使い方や使うメリットなどについて解説いたします。食洗機の洗い残しが気になる方は、使い方のポイントを参考にしてください。
食洗機を使わない理由は?
日本は欧米に比べると食洗機の普及率が低く、30%程度だといわれています。しかも、食洗機があるのに使っていないという家庭も少なくはないようです。食洗機を使わないのは、主に次の3つの理由があるようです。
- 食洗機で洗っても洗い残しがある
- 水道代がもったいない
- 下洗いするなら手洗いするのと一緒
これらの悩みは、食洗機の仕組みや正しい使い方を知れば解決するものといえます。汚れがひどいものは下洗いが必要ですが、すべての食器を手洗いする手間に比べると、負担はずいぶん軽減されるでしょう。
家事のなかでも食器洗いが面倒だと感じている人は少なくありません。食洗機の上手な使い方を知り、食後の家事を減らしてゆっくりとした時間を過ごしてみませんか。
食洗機の上手な使い方
食洗機が性能を発揮するには、洗う前の下準備や並べ方などにコツがあります。食洗機の上手な使い方について解説いたします。
食べ残しや落ちにくい汚れは取り除く
食べ残しや油汚れ、卵などのこびりつき。そのまま食洗機に入れると、洗い残しが発生する原因になります。手洗いで落としにくいような汚れは、食洗機も苦手なのです。食べ残しや油汚れは、ヘラや紙などを使って取り除いておきましょう。また、こびりつきや焦げつきなどの落ちにくい汚れは、水洗いやつけ置きなどの前処理をしてから食洗機に入れるのがコツです。
水流が当たりやすい向きに食器を並べる
食洗機を上手に使うには、食器の並べ方が重要なポイントです。ヒーターで温まった洗剤入りのお湯がポンプでノズルへ送られ、それを食器に噴射することで汚れを落とす、これが食洗機の仕組みです。食器が重ならないように注意して、汚れの部分に洗浄水が当たるように並べましょう。
お皿や茶碗は汚れを内側にして置きます。グラスやマグカップなどは、下向きに置きましょう。食洗機によって並べ方が異なりますので、取扱説明書を確認して正しい並べ方で使用してください。
食洗機用の洗剤を入れる
食洗機には専用の洗剤を使用しましょう。手洗い用の台所洗剤は、手荒れに配慮した中性〜弱アルカリ性の成分です。一方食洗機用洗剤は、機械で洗うことを前提として漂白成分など強力な洗浄成分が含まれており、洗浄力の高いことが特徴です。また、泡立ちにくいのも食洗機用洗剤の特徴です。間違って手洗い用の台所洗剤を入れてしまうと、食洗機の中が泡だらけになり故障の原因になるので、必ず専用洗剤を使用しましょう。
食洗機用の洗剤には「粉末タイプ」「ジェルタイプ」「タブレットタイプ」の3種類があります。それぞれの特徴を知って、目的に合うものを選びましょう。
粉末タイプ
付属の計量スプーンで量を調節し、洗剤投入口に入れて使います。酵素、アルカリ剤、漂白剤などの成分が配合されているため、油汚れに強いことが特徴です。また、ジェルタイプやタブレットタイプに比べると価格が安いこともメリットといえます。ただし、水温が低いと粉が完全に溶けきれずに残る可能性があることや、水垢がつきやすいなどのデメリットもあります。
ジェルタイプ
キャップで規定量を計って使用します。ワンプッシュで1回分が出てくるタイプもあるため、計量が簡単です。溶け残ることがなく、水垢もつきにくいため庫内を清潔に保てることなどがメリットですが、粉末タイプに比べると価格は高い傾向です。
タブレットタイプ
計量の手間がかからないことが魅力です。ただし、1回分の量を調節できないことや、価格が高いことはデメリットといえます。また、湿気の多いところで保管するとくっついてしまう場合もあります。ぬれた手でさわると表面の膜が破れてしまう可能性もあるため、取り扱いに注意が必要です。
最適な運転コースを選ぶ
食洗機には「標準」「低温」「強力」「スピード」「予約」などの洗浄コースがあるため、食器の種類や汚れ具合などに合わせて最適な運転コースを選びましょう。
普通の汚れ方なら、標準コースで問題ないでしょう。そのほか、プラスチックの容器など熱に弱い食器には低温コース、汚れがひどいときは強力コース、汚れが少ないときは節電コース、割安な深夜料金で洗うときは予約コースなど、食器や調理器具の状況に合わせてコースを選ぶのがおすすめです。コースの名称などは機種によって異なりますので、取扱説明書を確認して最適な運転コースを選んでください。
使用後は残さいフィルターを掃除する
食洗機を使用した後は、毎回残さいフィルターをはずして掃除しましょう。汚れが落ちにくいときは、ブラシなどを使って取り除いてください。汚れが残ったままでは目詰まりして、食器の洗い上がりが悪くなります。掃除が終わったらフィルターは元に戻しておきましょう。
食洗機を使うメリット
食洗機を使用するとさまざまなメリットがあります。導入を迷っている方は、食洗機がもたらすメリットを確認してみましょう。
家事の時短になる
夕食後の食器洗いを負担に感じている人は少なくありません。また、家族が多ければ食器の量も増え、シンクがいっぱいになってしまうこともあるものです。食洗機があれば、食器をセットして洗剤を入れたらスイッチを入れるだけで完了です。洗うだけでなく乾燥までできるため、家事の時短になります。食器洗いの負担が軽減でき、自分の時間や家族と過ごす時間を増やせることでしょう。
除菌効果がある
手洗いでは難しい60〜80℃の温水で洗浄するため、除菌効果があります。また、食洗機は洗浄から乾燥までおこなえるため、布巾(雑菌の温床にもなりやすい)で拭く必要がありません。手間が省けるだけでなく、衛生面でも安心感があります。
手洗いするよりきれいに洗える
食器や調理器具についた肉の脂汚れは、手洗いしてもなかなかすっきり落ちません。豚肉や牛肉の脂が溶ける温度は40〜50℃。手洗い時のぬるま湯では、温度が低くて落としきれないのです。一方、食洗機の洗浄水は60〜80℃の高温なので、肉の脂汚れもすっきりと落とせます。
また、食洗機の洗浄力の高さには洗剤も関係しています。食洗機用の洗剤は一般的な台所用洗剤よりも洗浄力が高いため、汚れをすっきり落とせるのです。さらにザルやおろし金、泡立て器のようにスポンジで洗いにくいものも、食洗機ならばきれいに洗えます。手洗いのようにゴシゴシとこすらないため洗浄力に不安を感じる方もいるようですが、食べ残しや落ちにくい汚れを落として下準備しておけば大丈夫。「水流」「高温」「洗剤」の3つの力で、手洗いよりもきれいに洗い上げてくれます。
光熱費の節約になる
食洗機は大量の水を使いそうなイメージがあるかもしれませんが、実は手洗いより節水できます。また、水道代だけでなく光熱費も減らせて節約になるのです。
1日2回手洗いする場合と、食洗機を使用する場合を比較してみましょう。1年あたりのガス・水道代は、手洗いで約25,560円、食洗機では約16,990円で、年間約8,570円の節約が期待できるということです。
【参考】経済産業省資源エネルギー庁「無理のない省エネ節約」
手荒れを防げる
食器を手洗いすると、お湯や食器用洗剤が手肌の皮脂まで落としてしまいます。洗浄力の高い洗剤は、とくに手荒れを引き起こしやすいといえます。もちろん、食洗機を使っても予洗いなどで多少は手洗いをする必要がありますが、お湯や洗剤に触れる機会は格段に減り、手荒れを防げるというメリットがあります。
食洗機を掃除して清潔に保とう
食器を洗う食洗機には清潔なイメージがありますが、常にきれいに使うためには掃除が必要です。毎日の掃除の他に、月に1回はしっかりと掃除しましょう。
使うたびにフィルターを掃除する
食洗機を使い終わったら、フィルターにたまったゴミを捨てて掃除しましょう。汚れが残ったままにしておくと、食洗機を使うたびに汚れが広がってしまい不衛生です。網目に詰まった汚れはブラシを使えば落とせますので、毎日のお手入れを忘れないようにしましょう。
月に1回はしっかり掃除する
食洗機にセットされているカゴや回転ノズルがはずせるか、取扱説明書を読んで確認しましょう。はずせる場合は取り外してから食器用中性洗剤を付けたスポンジで洗います。
庫内は、キッチン用のアルコール除菌剤をスプレーして拭きましょう。ゴムパッキンの部分など、細かい部分の掃除には綿棒が便利です。また、食洗機の外側は調理中の油とホコリが混ざって汚れやすいため、アルコール除菌スプレーをしみこませた布で拭いておきましょう。
フマキラー「キッチン用 アルコール除菌スプレー」は100%天然由来の成分なので、食洗機の庫内にも安心して使えます。気になる部分にスプレーすれば、細菌やウイルスを99.99%除去。拭き取りや水洗いの必要はありませんので、お掃除が簡単です。食洗機を常に清潔に保つために、ぜひご利用ください。
まとめ
食洗機を上手に使うには、予洗いや並べ方などにコツがあります。使いこなせば家事の時短ができるうえに、光熱費の節約ができて環境にもやさしいといえるでしょう。べたべたした油汚れも、食洗機を使えば手洗いするよりきれいになります。食洗機を活用して家事の負担を軽減し、お家で過ごす時間にゆとりをつくりましょう。