2022年2月21日 | お役立ち情報
マスクには向きがある?意外に知らないマスクの正しいつけ方を解説
コロナ禍でマスクを着用するのが当たり前になっています。花粉やPM2.5、黄砂などを防ぐためにも有効な手段だといわれているマスク。しかし、十分な効果を得るためには正しく着用することが大切です。マスクには正しい向きがあるのですが、着用時に意識していないという方も多いのではないでしょうか。正しく使用するためにも、裏表の向きを間違えないように見分けましょう。
今回は、マスクの向きを見分ける方法や、正しいつけ方などについて解説いたします。マスクが最大限効果を発揮できるように、正しくつけましょう。
マスクの裏表の見分け方
不織布マスクには裏表がありますが、ゴムひもの接着面で判断している方が少なくないようです。しかしマスクによって仕様が異なるため、接着面だけでは正しく判断できません。まずはマスクの裏表の見分け方を解説いたします。
マスクのパッケージを確認する
マスクのパッケージには使用方法が記載されており、「耳ひもの接着面は内側」などの見分け方が明記されていることでしょう。マスクを購入したら使用方法を読んで、裏表の見分け方を確認しておきましょう。
ロゴマークなどで確認する
マスクには、ロゴマークなどが刻印されているものもあります。ロゴマークが入っている場合、マスクを着用した際に向かい合った相手側から正しく読めるほうが表です。もし文字が裏返っていたら、反対向きにつけていることになります。使用方法を確認できない場合は、ロゴマークの向きで確認しましょう。
マスクを引っ張って確認する
マスクのプリーツを広げるように上部と下部を引っ張ると、片面がへこみます。へこんだ面のほうが顔に当たる内側です。
プリーツの向きを確認する
プリーツタイプの不織布マスクには、すべてが同じ向きを向いている「階段式プリーツ」と、中央から上下に向かって階段状になっている「オメガ式プリーツ」があります。
階段式プリーツ
プリーツが一方向の階段式プリーツは、マスクを広げたときにプリーツが下向きになるようにつけます。
オメガ式プリーツ(不織布)
オメガ式プリーツは、上下に広げると中央の部分が高く凸型になるため、着用したとき口元に空間ができるのが特徴です。立体的になっているため、へこんだほうを内側につけます。
マスクを裏返してつけたらどうなる?
マスクを正しい向きでつけることには、大切な意味があります。もし間違えてつけてしまった場合、次の2つのデメリットがあります。
プリーツにウイルスや花粉がたまりやすくなる
階段式のプリーツマスクは、プリーツが下を向くのが正しいつけ方です。これは、プリーツの段差部分にウイルス飛沫や花粉、ホコリなどがたまらないようにするためです。もし間違えて裏返しにつけるとプリーツは上向きになり、段差の隙間にウイルス飛沫や花粉などがたまりやすくなってしまうでしょう。
つけ心地が悪い可能性がある
肌に触れる内側部分に、やわらかな素材が使われているマスクもあります。正しい向きで使用するとつけ心地がよいはずですが、マスクの向きを間違えると、メーカーがこだわった肌触りのよさを味わうことはできません。
プリーツタイプマスクの正しいつけ方
マスクがもつ効果を得るために、正しいつけ方で着用しましょう。プリーツタイプマスクの正しいつけ方について解説いたします。
1.裏表と上下を確認する
プリーツタイプのマスクは、プリーツが下向きになる面を表に向けましょう。また、ほとんどのプリーツマスクには、鼻に当たる部分にノーズフィッター(ワイヤー)が入っています。上下も間違えないように確認してからつけてください。
2.顔にあててノーズフィッターを鼻に沿わせる
マスクのプリーツを広げたら、顔にあてます。ノーズフィッターを鼻の曲線に沿わせて、鼻とマスクの隙間をなくしてフィットさせます。マスクの下側は顎の下まで伸ばしましょう。
3.ゴムひもを耳にかける
顔とマスクに隙間が開かないようにマスクをフィットさせながら、ゴムひもを耳にかけます。
マスクの外し方
外し方までは意識していない方も多いのではないでしょうか。しかし、使用後のマスクの表面にはウイルスが付着しているおそれがあるため、注意深く外す必要があります。マスクを外す際は耳にかけるゴムひもを持ち、本体には触れないようにしましょう。使い捨てマスクの場合は、外したら密閉できるビニール袋などに入れるかティッシュに包んで廃棄しましょう。
マスクのサイズの測り方
サイズが合っていなければ、正しいつけ方をしても顔とマスクに隙間が開き、ウイルスや花粉などの侵入により十分な効果が得られません。サイズの測り方をご紹介いたしますので、自分の顔にフィットするマスクを選ぶときの目安にしてください。
- 親指と人差し指でL字形を作ります。
- 耳の付け根の一番高いところに親指の先端、鼻の付け根から1cm下のところに人差し指の先端を当てます。
- 親指から人差し指までの長さを測ります。
この方法で測ると、マスクのサイズの目安がわかります。
- 9〜11cm …子供用サイズ
- 10.5〜12.5cm…小さめサイズ
- 12〜14.5cm…ふつうサイズ
- 14cm以上…大きめサイズ
自分のサイズに合うマスクを選ぶと顔にフィットするため、しっかりと効果を得られます。
マスクの品質をチェックする方法
一時期は非常に品薄になりましたが、現在はさまざまなマスクが手に入ります。健康維持のために使うものなので、品質の高いマスクを選びましょう。マスクの品質をチェックする2つの方法をご紹介いたします。
フィルター部分のろ過率を確認する
マスクの性能を判断できる指標となるのが「ろ過率」です。ろ過率とは、マスクのフィルターが「どのくらいの大きさの粒子をどの程度カットできるか」表すものです。マスクのパッケージを見ると「PFE」「VFE」「BFE」といったアルファベットが表示されていることがありますが、これらの測定値が高いほど対象物の遮断性能が高いことを示しています。
PFE
PFEとはParticle Filtration Efficiencyの略で、微粒子ろ過効率を意味しています。約0.1㎛の大きさの粒子をどれだけカットできるか示すもので、インフルエンザウイルスやウイルス単体(飛沫核)、結核菌ウイルスなどが対象です。PFEの数値が高ければ高いほど、粒子が小さな病原体も遮断できます。たとえば「PFE99%」と表示されている場合は約0.1㎛の大きさの粒子を99%カットできるという意味です。0.1㎛(マイクロメートル)=10000分の1㎜です。
VFE
VFEとはViral Filtration Efficiencyの略で、ウイルスろ過効率を意味しています。約0.1〜5.0㎛の大きさの粒子をどれだけカットできるか示すもので、咳・くしゃみを伴う水分を含んだウイルスの飛沫などが対象です。
BFE
BFEとはBacterial Filtration Efficiencyの略で、バクテリア(細菌)ろ過効率を意味しています。約3.0㎛の大きさの粒子をどれだけカットできるか示すもので、花粉や咳・くしゃみに伴う水分を含んだウイルスの飛沫などが対象です。
対象物を遮断できるか確認する
「PFE」「VFE」「BFE」の3つの指標は、どれも数値が高いものほど遮断率に優れています。対象物の大きさは、花粉が30㎛、黄砂が3〜4㎛、PM2.5が2.5㎛、飛沫が5㎛以上、インフルエンザウイルスが0.08〜0.12㎛、新型コロナウイルスは0.1㎛といわれています。目的に合った性能のマスクを選ぶ必要があるでしょう。
たとえば花粉症対策であれば、BFEの数値をチェックすればOKです。しかし新型コロナウイルスやインフルエンザ、黄砂やPM2.5対策のためにつけるマスクは、PFEかVFEのレベルが高いものを選びましょう。
全国マスク工業会認定のマスク
全国マスク工業会とは、2005年3月に発足した業界団体で、家庭用や医療用マスクの製造・販売・輸入をおこなう企業で構成されています。「製造工場は安全な環境であるか」「化学物質(ホルムアルデヒド)の含有量は安全な基準値以下であるか」「適切な表示をおこなっているか」などの厳密な入会審査がおこなわれ、取り扱うマスクの安全性が認められた企業のみが名を連ねています。マスク選びの際は参考にしてみてはいかがでしょうか。
【参考】全国マスク工業会・会員マーク
マスクを抗菌してウイルスや細菌をブロックしよう
ウイルスや細菌は、マスクの隙間からでも侵入してきます。そこでおすすめなのが、フマキラー「ウイルシャット マスクでブロック」です。
マスクの表面にスプレーするだけでウイルスや菌をシャットアウトし、24時間抗菌効果が続きます。陽イオンポリマーがマスクの表面をコートするため、花粉・PM2.5・黄砂などを反発・吸着して隙間からの侵入を防止。
また、抗菌成分がニオイの付着を抑え、消臭成分が周りの嫌なニオイをブロックします。さらに、お肌にも安心なアルコールフリー処方。今お使いのマスクをパワーアップするために、ぜひ使ってみてください。
まとめ
マスクの効果をしっかりと得るには、向きを確認して正しくつけることが大切です。鼻にあたる部分にワイヤーが入っているタイプの不織布マスクは、上下はわかりやすい反面、裏表の判別は難しいものです。耳にかけるゴムひもの接着面だけでは判断できないため、ご紹介した方法で確かめて正しく着用してください。
マスクを購入するときは品質を確認のうえ、自分の顔のサイズに合うものを選びましょう。サイズが合わなければ十分な効果が得られないこともあるため、家族全員が同じマスクを使うのではなく、それぞれ自分に合うサイズを選ぶことをおすすめします。
マスクが欠かせない毎日が長く続いていますが、正しいつけ方を再確認して、しっかりと対策しましょう。