2021年10月4日 | お役立ち情報
部屋が臭い?場所ごとに異なるにおいの原因や消臭方法を解説
外から帰ったとき、部屋のにおいが気になることはありませんか。においが気になってはリラックスして過ごせませんし、人を家に呼ぶのも不安になってしまうでしょう。
部屋のにおいは、場所によって原因が異なります。今回は、家の中の場所ごとに異なるにおいの原因や、防臭・消臭方法を解説いたします。部屋のにおいが気になる方は、ぜひ試してみてください。
【場所別】においの原因と対策方法
家の中で発生するにおいの原因には、さまざまなものがあります。たとえば靴を脱ぐ玄関やジメジメした水回り、生ゴミが発生しやすいキッチンなど、場所ごとににおいの主な原因は異なるのです。まずは家の中の場所別に、においの原因を解説いたします。
玄関
「家の顔」ともいわれる玄関は、においのこもりやすい場所でもあります。玄関が臭いと部屋も臭くなりやすいため、におい対策をしておきましょう。
においの原因
玄関のにおいの原因には、次のものがあります。
- 靴
- ぬれたままの傘
- げた箱のカビ
- 玄関マット
玄関のにおいの大きな原因が靴です。靴の中は高温多湿なうえ、汗や剥がれ落ちた角質がバクテリアのエサとなって繁殖し、その排泄物がにおいの原因になります。また、雨にぬれた靴や傘は、そのまま放置すると雑菌が繁殖してにおいの原因に。たまった湿気でカビが生えやすいげた箱や、めったに洗わない玄関マットもにおいの原因になることがあります。
においの対策方法
玄関のにおいを防ぐには、1日履いた靴をすぐげた箱に収納せず、陰干ししてからしまうようにしましょう。靴や傘がぬれているときは、そのまま放置せず乾燥させてください。靴の中に新聞紙を入れておけば湿気を吸収するうえに、インクの消臭効果でにおいを防げます。
げた箱のカビを防ぐには、げた箱用の除湿剤を入れ、扉をときどき開けて換気しましょう。玄関マットには、足の裏の皮脂や砂、ホコリなどによって汚れが蓄積します。簡単に洗えない場合は、重曹をふりかけて数時間放置してから掃除機で吸い取りましょう。
キッチンのにおい
食品を扱うキッチンは、においが発生しやすい場所でもあります。キッチンのにおいは部屋に充満しますので、原因を知って対策しましょう。
においの原因
キッチンのにおいの原因には、次のものがあります。
- 生ゴミ
- 排水溝
- 飛び散った油
料理すると生ゴミが発生しますが、生ゴミには多くの水分・栄養分が含まれます。このため、三角コーナーに入れたままにしておくとにおいが発生するのはもちろん、ビニール袋で密閉しても、酸素の薄い空間を好む菌が繁殖して腐敗が進み、においの原因となってしまうのです。
また、排水溝のゴミ受けに食品カスが残ると、これをエサにして菌が増殖、においが発生します。コンロ周りやレンジフード、周囲の壁に飛び散った油汚れも、そのまま放置していると酸化してにおいの原因になります。
においの対策方法
キッチンのにおいを防ぐには、三角コーナーに生ゴミをためないようにしましょう。生ゴミを捨てるときは、水気をよく切って新聞紙に包んでください。新聞紙が水気を吸収し、菌の増殖を防ぐ効果があります。また、消臭効果がある重曹をゴミにふりかけておくと、においを抑えるだけでなく水気も吸収します。
生ゴミの収集日までは、各家庭でゴミを保管しておかなくてはなりません。生ゴミの入った袋をしっかり密閉し、気密性の高いフタ付きのゴミ箱に入れてにおいを防いでください。ゴミをいつでも捨てられるマンションにお住まいの方は、生ゴミを小まめに排出しましょう。
排水口の汚れも毎日除去して、菌が繁殖しにくい環境にしましょう。排水口にアルミホイルを丸めたものを数個入れておけば、ぬめりやにおいを抑える効果を発揮します。
飛び散った油汚れも、調理後すぐに拭き取っておきましょう。レンジフードには不織布のフィルターを設置し、定期的に取り外して洗ってください。油汚れは酸性なので、アルカリ性のセスキ炭酸ソーダに浸け置きしておくと、汚れが浮いて落としやすくなります。
洗面所のにおい
洗面所は常に水気があるため、菌やカビの繁殖しやすい環境です。洗顔や歯磨きをする場所なので、においが発生しないように予防しましょう。
においの原因
- 排水口にたまった汚れ
- 洗面ボウルの石鹸カス
- タオルやマットの生乾き臭
- 洗濯機の排水口や洗濯槽のカビ
洗面ボウルに石鹸カスや歯磨き粉などの汚れがたまったり、排水口のゴミ受け部分に髪の毛などが付着したりすると、ぬめりやカビが発生してにおいの原因になります。また、タオルをこまめに取り換えないと、生乾き臭が発生することもあるでしょう。洗面所とお風呂が近い場合、生乾きのバスマットに雑菌が繁殖し、においの原因になることもあります。
また、多くのご家庭では洗面所付近に洗濯機を設置していることでしょう。排水口周辺には髪の毛やホコリ、衣類の糸くずや洗剤カスなどが蓄積されやすいものです。放置していると水が流れにくくなって雑菌が繁殖し、においの原因になります。
においの対策方法
洗面台には、皮脂や整髪料などの酸性汚れと、水垢や石鹸カスなどのアルカリ性汚れが入り混じっています。酸性汚れを中和する重曹、アルカリ性汚れを中和するクエン酸の両方を使って洗面ボウルの汚れを掃除し、ぬめり汚れを防ぎましょう。
排水口のゴミ受けには髪の毛がたまりやすいので、いらなくなった歯ブラシなどを使って汚れをかき出してください。排水管がにおう場合は、市販のパイプクリーナーを使えば管内の髪の毛やぬめり汚れなどを除去できます。洗濯機の排水口周辺も、汚れをためないように取り除いておきましょう。
部屋のにおい
リビングや子ども部屋、寝室など、部屋のにおいが気になることもあります。においの原因にはさまざまなものがありますので、当てはまるものがないか確認してください。
においの原因
- 汗などの体臭
- 焼き魚などニオイが強い食べ物
- ペットのにおい
- 洗濯物の生乾き臭
- エアコンのカビ臭
- タバコのにおい
体臭やペットのにおい、タバコのにおいなどの生活臭は、カーテンやシーツといった布製品にしみつきます。生活臭には慣れてしまうため、自分では気づかないかもしれませんが、部屋を訪れた人から「この部屋は臭い」と思われるかもしれません。
また、エアコン内部にカビが発生すると、エアコンの風がカビくさくなります。冷房や除湿を使用するとエアコン内部に結露がたまり、ホコリや汚れと結合してカビの原因になります。
においの対策方法
生活臭は布製品にしみこみますので、シーツはこまめに洗濯し、カーテンはできるだけ季節ごとに洗いましょう。洗濯できないときは、布用の消臭スプレーが効果的です。冷房や除湿の後は、結露を取り除くため1時間以上送風運転しましょう。もちろん定期的にフィルターの掃除も必要です。
簡単にできる!部屋のにおいの消臭方法
ここからは、部屋のにおいが気になるとき、できるだけ早く消臭する方法をご紹介いたします。部屋のにおいが不快なときや、来客前などに試してみてください。
換気する
部屋のにおいが気になるときは、換気して空気を入れ替えましょう。換気するときは、空気の通り道ができるように2ヵ所以上の窓を開けてください。1ヵ所しか窓がない場合は、換気扇を回しましょう。扇風機を活用すると、部屋の空気が早く入れ替わります。所要時間は5〜10分程度です。
茶葉を炒る
緑茶には消臭効果があります。お茶の出がらしを弱火〜中火で10分程度炒ると、部屋中に緑茶のよい香りが広がり、においを消してくれます。においが気になる食事の後は、食事中に飲んだお茶の出がらしを炒って、部屋のにおいを消してはいかがでしょうか。
重曹や炭を置く
重曹や炭には消臭効果があります。部屋や靴箱、クローゼットなど、においが気になる場所に置いて消臭しましょう。重曹は瓶に入れてガーゼなどでふたをしておくと、部屋のにおいを消臭できます。除湿や消臭効果があるのは表面だけなので、乾いた重曹が表面にくるよう、ときどきかき混ぜておきましょう。効果は3ヶ月程度なので、消臭効果がなくなったら掃除に使い、新しい重曹と入れ替えてください。
炭はカゴなどに入れて、においの気になる場所に置いておきましょう。1ヶ月に1回ほど天日干しすれば、消臭効果が続きます。
消臭スプレーを使う
汗や食べ物のにおいなどを今すぐ消したいときは、消臭スプレーが効果的です。無香料タイプはにおい成分を分解して無臭化するため、素早く消臭できます。気になるにおいをすぐに消したいときのために、1本用意しておくと安心です。
アルコール除菌で菌を除去して消臭
菌が繁殖するとにおいの原因になりますので、除菌と消臭を同時におこなう方法もおすすめです。フマキラー「アルコール除菌プレミアム ウイルシャットお部屋用1発ジェット」は、押すだけで簡単に部屋のすみずみまでカバーし、菌やウイルスを99.9%除去。除菌して菌の増殖を最大1ヶ月抑制するだけでなく、生活臭やペット臭を消臭する効果もあります。塩素不使用なので、リビングから寝室、子ども部屋まで安心して使えます。
まとめ
家の中のにおいには、場所ごとにさまざま異なる原因があります。においの原因を知って、適切に予防しましょう。「汚れを落とす」「ゴミをためない」「換気する」ことを励行すれば、においをある程度抑えられます。
とはいえ生活していくうえで発生する「生活臭」は、カーテンやカーペットなどの布製品にしみついてしまい、自分ではどうしても気づきにくいものです。定期的に洗濯して、においの蓄積を防ぎましょう。また、焼き魚などニオイの残る料理をした後は、部屋ににおいが充満しています。すぐに消臭できる方法をあらかじめ知っておき、来客時にも慌てず対応しましょう。