2021年8月4日 | お役立ち情報
夏に掛け布団は使ったほうがいい?掛け布団の選び方やお手入れ方法を解説
起きたら布団を掛けていないこともある、夏の朝。掛けないのだから必要ないと思う方も多いかもしれませんが、もしかしたら気温に適した掛け布団ではないだけかもしれません。では、どのように掛け布団を選べばよいのでしょう。
今回は、夏に掛け布団が必要な理由をはじめ、快適な眠りにつける掛け布団の種類と選ぶポイントをご紹介いたします。
なぜ夏の掛け布団は必要?快眠できる布団の選び方
夏になると夜でも暑く、掛け布団は必要ないと考えている方も多いかもしれません。しかし、いくら暑くて寝苦しい日でも掛け布団の準備は必要です。ここでは、どうして夏でも掛け布団が必要なのか、そして暑い日でも快眠できる布団の選び方をご確認ください。
睡眠中の体の冷えが体調不良の原因に
暑い日の夜、何も掛けずに寝るのはあまりおすすめできません。眠りにつくときに暑くて布団はいらないと感じても、手の届くところに掛けるものを準備しておきましょう。
寝ているうちに、体温は徐々に低下していきます。午前4時ころになると体温(深部体温)がもっとも低くなり、午前6~7時ごろに向けて上昇していくのが通常のリズムです。
しかし、午前4時ころは1日の中でも気温が低く、布団を掛けていないと体を温められないこともあります。体温が上昇せず低いままの状態は、寝起きが悪くダルさを感じてしまう原因につながります。
心と体の健康は、「質の高い睡眠」がカギを握っています。寝ている間に布団を掛けずに体が冷えてしまうと、質の高い睡眠を取れているとはいえないでしょう。風邪を引きやすい、最近イライラすると感じることが多い場合、寝ているときの体の冷えが原因で免疫力が下がっているおそれがあります。
季節に合わせた掛け布団選びで、睡眠中の体の冷えを予防しましょう。
エアコンを付けた部屋は「肌掛け布団」
夏にエアコンを付けたまま眠るときや、朝方の冷え込みが厳しい地域に住んでいる場合、肌掛け布団がおすすめです。
暑くて寝苦しい日には、エアコンを付けっぱなしで寝るという方も多いでしょう。このとき眠りにつきやすい室温であっても、寝ているうちに体温は低下して体が冷えてしまいます。体温調節ができるように、薄手の掛け布団を手の届くところに準備しておきましょう。
また、暑さの感じ方は人それぞれです。同じ部屋にいても、適温と感じる人もいれば暑いと感じる人もいます。暑いと感じる人に温度の基準を合わせる場合、適温と感じている方は少し厚めのものを準備するようにしましょう。
扇風機のそよ風なら「タオルケット」
エアコンではなく扇風機のそよ風で眠りにつくという方は、タオルケットなどのケット類がおすすめです。肌掛け布団よりは薄いので寝苦しさもなく、「お腹が冷えないよう」「足だけ掛けたい」といった部分掛けも可能です。
エアコンも扇風機も使わず、布団も掛けずに眠るスタイルの方も、体の冷えに備えてタオルケットを準備しておくとよいでしょう。
夏に快眠できる掛け布団の種類
夏でも快眠できる掛け布団には、いくつかの種類があります。ここでは、家庭でよく使われている掛け布団を3種ご紹介いたします。ライフスタイルや、お住まいの地域の気候に合わせて選んでください。
1.肌掛け布団
肌掛け布団は「肌布団」や「ダウンケット」とも呼ばれている、直接体に掛けられる薄手の掛け布団のことです。
通常の掛け布団と比較すると軽くて薄いのが特徴ですが、夏専用というわけではありません。綿毛布や2枚毛布などと組み合わせると、秋や初冬にかけても使用可能です。肌掛け布団には、組み合わせによってオールシーズン使えるといったメリットがあります。
2.タオルケット
タオルケットは、タオルを布団サイズに大きくしたもののこと。吸収性に優れているので寝汗をよく吸収し、ジメジメしたり汗だまりができたりという不快感はありません。洗濯機で丸洗いが可能なのも魅力のひとつです。
ただし、糸くずや糸ぼこりが出やすいといったデメリットもあるので、使われている素材にも気を付けて選びましょう。
3.ガーゼケット
ガーゼとは目を粗く織っている布のことです。ガーゼケットは2重、3重にガーゼを重ねているため、空気を含みとてもふわふわとして、軽いのが特徴です。タオルケットよりも通気性があり、自宅で丸洗いしてもすぐに乾燥します。
ガーゼは、「赤ちゃんのお肌にも優しい」とベビー用品にも多く使われるほど、やわらかな肌触りです。肌触り重視の方や暑がりな方は、タオルケットではなくガーゼケットを選ぶのもよいでしょう。
掛け布団を選ぶ際のポイント
夏にはどのような掛け布団を使えばよいのかイメージできたことでしょう。より質の高い眠りにつくために、素材や軽さ、肌触りなど、選ぶときのポイントを確認しましょう。
お手入れのしやすさ
洗濯しやすいものを選ぶと、いつでも清潔な布団で眠ることができます。できるだけ、自宅で洗濯できるものを選ぶのがポイントです。
夏布団は、肌に直接触れる時間が長いものです。寝ているときはたくさんの汗をかくため、通気性のよい素材であっても清潔とはいいきれません。汚れを落とさない状態で使い続けるとダニや嫌なニオイの原因になってしまいますので、定期的に洗濯することが大切です。自宅で洗濯できないものは、クリーニングなどに出しましょう。
吸湿性と放湿性
季節を問わず、睡眠中には汗をかいています。とくに夏はたくさんの汗をかくため、吸湿性と放湿性に優れた素材が適しています。良質な睡眠を得るには「温度」と「湿度」を快適に保つ必要があるといわれます。そのことを「寝床内気象」と呼び、温度33±1℃、湿度50±5%RHが理想とされています。吸湿性と放湿性に優れる素材選びは、快適な睡眠につながるということでしょう。
軽さ
掛け布団選びは、軽さに重点を置くこともとても大切です。重い布団は体を圧迫し負担がかかってしまいます。そこに暑さが加わると寝苦しさも増し、睡眠に負の影響を与えてしまうのです。
寝ているときは、無意識に寝返りをして温度調節しています。布団が重くて寝返りがスムーズにできないと温度調整もしにくく、その結果寝苦しさに悩むおそれもあります。寝返りしやすくリラックスした状態で眠れる、軽い布団を選ぶのもポイントのひとつです。
肌触り
寝具を選ぶときに大切なのが、肌触りの良さです。夏の暑い日にはガーゼやシルクなど、さらさらとした肌触りの素材がおすすめです。
肌触りの良さは、季節によって異なります。たとえば冬に人気の素材は、毛足の長いふわふわとしたものでしょう。しかし、夏になるとそれでは暑くて汗ばみ、不快感から疎遠になってしまいます。このように、季節に合わせた肌触りを選ぶことは重要です。夏には、次にご紹介するひんやり素材を採用したものも人気を集めています。
ひんやり素材
接触冷感の素材は、生地に触れるだけでひんやり感があり、心地よく眠りにつくことができます。寝苦しい夏は、触れるだけで汗ばんでくる性質の生地もあります。接触冷感機能のついた布団には、熱や汗を素早く放出する吸汗速乾機能が備わっていることも多く、夏に快適に眠るには最適な素材です。
肌掛けなら中綿素材にも注目!
肌掛け布団の中綿素材は、布団によって異なります。使い心地やお手入れのしやすさ、コストは中綿素材で違いが出るので、購入前にチェックしましょう。中綿には、主に羽毛、羊毛、ポリエステル素材が使われています。羽毛は軽量で保湿性に優れており、吸湿性や放湿性も備えています。春や秋、またはエアコンを付けたまま眠るという方におすすめです。
ポリエステルには耐久性がありうれしい低価格で、自宅で洗濯しやすいというメリットがあります。反面、化学繊維のため蒸れやすいというデメリットもあります。
夏の掛け布団のお手入れ方法
質の高い睡眠のためには、布団を清潔に保つことも重要なポイントです。ただし、自宅で洗濯できないものもあるので注意が必要です。お手入れ前には、洗濯タグをよく確認しましょう。
洗えるものは丸洗い
夏はたくさんの汗をかき、気温も高くなるため、ダニや雑菌の繁殖しやすい状態になっています。洗濯はできるだけ定期的におこない、清潔を保ちましょう。ただし、布団によっては自宅で洗濯できないものもあります。お手入れ前には必ず洗濯タグをチェックしましょう。
自宅の洗濯機には入らない場合、コインランドリーならば容量も大きく、複数枚まとめた洗濯も可能です。乾燥機能も活用できるため洗いから乾燥まで数時間で完了し、ふっくら仕上がります。
洗えないものは乾燥させる
洗えない布団は、天気のよい日に干して乾燥させましょう。とくに羽毛が中綿として使われている肌掛け布団は、自宅で洗濯するのが難しい布団のひとつです。午前10時~午後3時ころの空気が乾いた時間に干し、布団を乾燥させて清潔を保ちましょう。
夕方になると湿度が高くなり、せっかく干した布団も湿気を吸収するので、取り込み忘れには注意が必要です。
ダニやホコリを吸い取る
布団にすみついたダニ・たまったホコリは、掃除機で吸い取りましょう。天日干しした布団の表面にはダニが集まってきます。部屋に取り込んだら、掃除機でゆっくりとなでるようにダニを吸い取りましょう。
適度にお手入れをしなければ、ダニは大量に発生してしまいます。アレルギーの原因にならないようダニの繁殖を防ぎ、ホコリとともに吸い取って除去しましょう。
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夏でも掛け布団を準備して快眠を!
夏の掛け布団は暑さにばかり注目されがちですが、布団内の湿度も快適な睡眠に大きく関係します。そのため、吸湿性と放湿性に優れた素材を選ぶのがポイントです。
気温や季節、ライフスタイルに合わせた布団を選び、質の高い眠りで免疫力を上げ、家族の健康を守りましょう!