2017年11月25日 | お役立ち情報
面倒な家事が楽しくなる考え方と見直しポイント
毎日の家事。一見簡単そうに見えますが意外と大変ですよね。家事は「面倒」という方が大半だと思いますが、どうせ毎日やるなら楽しくやりたいものです。しかし、家事を楽しくする方法などはあるのでしょうか?
今回は家事に対する考え方や、家事を楽しくするポイントなどを解説します。
家事が面倒だと感じる理由はどこにあるのか?
毎日の家事が面倒だというのは理解できますが、なぜ私たちは家事が「面倒」だと感じてしまうのでしょうか?ここではその主な理由を取り上げてみます。
知識不足
料理、洗濯、掃除をしていると上手くいかないことってありませんか?「思っていた味と全然違う」「全く綺麗にならないじゃん」といった感情は家事を日常的に行う人であれば誰もが抱くと思います。
このような家事が上手くいかない時はストレスがかかるため、「面倒」と感じるようになります。家事というのは一見簡単に見えますが、ちょっとしたテクニックや知識が必要になる時もあります。
家事が苦手という方の多くは家事に関する知識が不足しているため、上手くいかずに面倒と感じてしまうのでしょう。他の分野でもそうですが物事が上手くいかない時に「楽しい」と感じることはほぼありません。家事も同様であり、知識不足から「面倒」と感じる方は多くいます。
仕事と違って対価が支払われない
通常の仕事であれば働いた分の評価は「給料(お金)」という形で返ってきます。しかし、家事は体力や時間を使っても報酬が支払われることはありません。目に見える対価が支払われれば「やっていてよかった」と感じることもできますが、家事にはそれがないため、どうしてもストレスを抱えやすいです。
よく専業主婦の方から「なぜ私たちはタダ働きなんだろう?」という愚痴も聞かれますが、それだけ家事は評価されづらいことでもあるのです。このような気持ちで家事を行っていれば面倒だと感じるのは当然ですね。モチベーションも上がらないまま毎日家事を行うため、面倒という感情がどんどん強くなる、いわゆる負のスパイラルに陥ることになります。
義務だと思っているから
家事が面倒だと感じるのは「やらなきゃ」という心理が強すぎるからです。これは仕事と共通する点がありますが、仕事をしている方も「行かなきゃ」「やらなきゃ」という気持ちが強いと思います。
人間は自分が積極的にやりたいことに関しては「楽しい」と感じることができますが、それ以外のことを行う時は「面倒だけどやらなきゃ」という感情が強くなります。家事も同じですね。家事が大好きな方であれば前向きな気持ちで取り組むことができますが、義務だと感じている方はどうしても「面倒」という気持ちが心の中に湧いてきます。
家事を楽しくする考え方とは?
家事が面倒な理由は把握できました。この面倒という気持ちを楽しくするにはどのような考えを持てばいいのでしょうか?ここでは家事を楽しくするために必要な考え方を紹介します。
「やらなきゃ」を「やりたい!」に変えていく
前述のように人間というのは「やらなきゃ」という考えを持っていると腰が重い生き物です。そのため、これを「やりたい!」に変えていく必要があります。この「やらなきゃ」から「やりたい!」に変えていく方法ですが、少し視点をずらしてみるのがおすすめです。
例えばですが毎日子どもとお父さんの朝食を作っているお母さんであれば「朝ごはん食べさせて、学校と仕事にいかせなきゃ」という気持ちで行っていることでしょう。これを若干違う視点で見て、自分も含めた家族の健康を考えながら朝食を作ってみてはいかがでしょうか?
健康志向が強い方であれば料理にも気を使うことが多くなり、毎日の食事メニューを考えるのも楽しくなります。最初は栄養バランスの整った食事の知識などを蓄える必要がありますが、一度覚えると食事を作るのが楽しくなることもあります。
料理は一度覚えるとそれが趣味、生きがいになる方は多いため、食事メニューを考える時は普段とは違う視点から見ることをおすすめします。
家事ではなく運動だと思ってやる
家事はみなさんが思っている以上に体力を使います。特に体を使う家事で代表的なのは掃除です。この掃除ですが近年は消費カロリーの高さが注目され、掃除を行いながらスリムな体を目指す「掃除ダイエット」と呼ばれるダイエット法もあります。
この掃除の消費カロリーは専門家の間でも注目されています。統合医療評論家で代々木公園診療所の院長・亀井眞樹先生によると「欧米の研究で家中を大掃除するとフルマラソン以上のカロリーを消費できることがわかった」とのことです。
ちなみに具体的な数値としてはフルマラソンで消費するカロリーが約2500kcal~3500kcalとなっていますが、家を大掃除した場合は約3600kcalを消費するといわれています。通常の掃除でも掃除機を15分かけると約30kcalが消費されますが、これはストレッチやプールでのウォーキング10分ほどの消費カロリーに匹敵します。
つまり掃除は短時間の軽い運動を実施しているのと同じということです。ダイエットというと本格的なジョギングやランニングを必要とするイメージがありますが、これらのデータが示すように掃除もダイエットを行う上では役に立ちます。
そのため、掃除、料理、洗濯などを「家事」と思わずに「運動」と見立てて行うことで「面倒」という感情を緩和できます。もちろんこの方法は全員に効果があるわけではありませんが、スリムな体型を目指したいという方には推奨できる思考法です。
完璧主義をやめる
「家具の位置は完璧」「一粒のホコリも許せない」といった細かいことを気にして、家事を行うと時間と体力を大きく消耗します。何より完璧を求めると精神的に疲れます。また特に小さな子どもがいる家庭に言えることですが、毎日の掃除などを完璧に行うことは基本的に不可能です。
なぜなら小さな子どもがおもちゃで遊んだり、おやつの食べかすなどを床に落としてしまう可能性が高いからです。子どもの人数が多ければ多いほどこの傾向は強くなります。そのため、毎日の家事では完璧を求めることをやめましょう。
毎日完璧にこなせるという方は問題ありませんが、現実的には生活をする中で家事の他にもやることがあります。「小さな子どもがいる割には綺麗」といった割り切った気持ちを持ちつつ、家事を行うことで、「面倒」という気持ちも緩和することが可能です。
完璧主義者の方は特に「綺麗にしなきゃ」という気持ちが強すぎるため、この感情を上手にコントロールする必要があります。どうしても完璧に近い状態にしたい時には年末や季節の変わり目といった時期に行うのがよいでしょう。
家事を楽しくするポイントを徹底解説!
前述のように家事を楽しくするには、まず家事に対する考え方から変える必要があります。そして、楽しくなる考え方を身に付けたら、今度は家事が面倒になっているポイントを見直していきます。ここでは家事を楽しくするためのポイントをまとめましたのでご覧ください。
家事の知識を蓄えることができる情報を参考にする
家事1年目の新米主婦の方や家事が苦手な方は知識不足からくるストレスが「面倒」になっている原因でしたね。と、いうことでそのストレスを解消するためにも知識不足を補ってみましょう。
前述のように現在はテレビなどのメディアでも「家事のコツ」といった特集が放送されたり、書店に行けば家事のことを学ぶことができる本や雑誌が置いてあります。家事に関する知識が不足している方はこれらを有効的に活用して、家事の方法を勉強してみましょう。
また、家族で知識不足を補う方法もおすすめです。具体的には学校に通っている子どもが掃除好きであれば、掃除のコツを知っているかもしれません。また旦那さんも家事の知識を持っていることがあります。
興味がある掃除グッズを集める
ホームセンターのお掃除グッズ売り場をご覧になるとわかりますが、非常に豊富な掃除グッズが置いてあります。家庭に必要な掃除道具も日々進化してるということですが、これらのグッズの中から興味がある物を使うことで掃除が楽しくなる可能性は高いでしょう。
もちろんしっかりと綺麗にできる道具を揃えることが前提ですが、人間は興味があることに関しては積極的に動きます。そのため、毎日の掃除が面倒という方はお店や通販などで面白そうな掃除グッズを探してみてはいかがでしょうか。
1週間の食事メニューを事前に決めておく
毎日の献立はその日に決めるという方も多いのではないでしょうか。もちろんこの方法も決して間違いではありませんが、忙しい時などは献立を考える時間もありません。その結果として栄養バランスの偏ったメニューになってしまうことがあります。これでは家族の健康にも悪影響を及ぼす可能性があるため、事前に1週間の献立を決めておくことを推奨します。
1人暮らしの方であれば帰宅後の時間が空いた際に、家族がいる場合は全員の時間がある時に1人、1人の好みや栄養バランスを考慮して食事メニューを決めるのがよいでしょう。特に家族全員で食事メニューを決めるのは楽しくなるはずです。
平日・休日で掃除をする箇所を決めておく
毎日の掃除が面倒という方は「1日で全ての箇所を終わらそうとする」ことが多いです。これでは時間に追われている気持ちが強くなるため、掃除を楽しむことができません。このような方は平日と休日で掃除を行う箇所を分けるのがおすすめです。
具体的には平日は玄関、フローリングの掃き掃除を実施し、休日はテレビ台の裏などに溜まったホコリや塵の掃き掃除、窓拭きを行うといった方法です。平日に仕事がある方は手間がかかる箇所の掃除を行うことができません。
そのため、平日は簡単に掃除ができる場所を優先し、時間がたっぷりとある休日に手間がかかる箇所の掃除を行うのが効率的です。もちろん平日、休日ではなく曜日ごとに分けても問題はありません。
月曜日は玄関、火曜日はリビング、水曜日は寝室といったように分散して行うことで1日の家事も楽になります。夏休みや冬休みの宿題と同じで1日でまとめてやるより、日々コツコツを意識したほうがストレスも軽減させることができます。
フルタイム共働き家庭は「チームプレー」で乗り切ろう!
ひと昔前と比較すると旦那さんも奥さんも日中は働きに出ている共働き家庭は非常に多くなっています。そのため、家事に対する考え方や見方も大きく変わっているのが現状です。2人とも日中は仕事という共働き家庭で家事を楽しくするには、やはり「チームプレー」が大切となります。
具体的には「家事メモ」などを作るのがおすすめです。例えばですが奥さんが仕事で帰りが遅くなりそうな時に「今日は仕事で遅くなるので、お風呂の掃除をお願いします」といったメモを残しておけば、先に帰宅した旦那さんや子どもがお風呂の掃除をしてくれるでしょう。
このような家事のことに関する連絡事項を書くための、専用ノートを1冊持っておくと非常に便利です。またあらかじめ掃除を担当する場所、曜日を全員で決めておくことで、効率的に家事を行うことができます。
ちなみに共働き家庭の家事分担で必要なことは「家の中の家事情報を共有する」ことです。具体的には掃除に必要な道具や食事でよく使用する食器の保管場所です。これは実際に保管した本人であればわかりますが、家族は誰一人としてわかりません。
そのため、特によく使用する日用品や食器などの保管場所は家族全員にしっかりと伝えておきましょう。誰が見てもわかりやすいように付箋を貼っておくのもおすすめです。家族全員で家事を行う場合は「報・連・相」も大切です。
いつも家事を頑張っている人には感謝の気持ちを表すようにしよう
前述のように家事は他の仕事と違って、目に見える形で対価が支払われることがありません。これが家事を面倒だと感じる一つの原因です。そのため、家族がいる家では毎日の料理、洗濯、掃除を頑張っている人にしっかりと「いつもありがとう」という感謝の気持ちを表すようにしましょう。
近年は女性が働きに出て、男性が家事を行う専業主夫も増加傾向にありますが、感謝するのは女性も男性も関係ありません。家事をやったことがある方ならわかりますが、毎日の料理、洗濯、掃除は意外と大変です。そのため、いつも家事を頑張る人には感謝の気持ちを持って接するようにしましょう。家事を行う側も感謝されることでやる気がアップします。
家事のお悩みは1人で抱え込むのではなく、全員でカバーする気持ちが大切
家事は簡単そうに見えて意外と重労働です。また一般的な仕事と異なり、休日もないため、家事を行う方は365日フル稼働という状況です。そのため、「面倒」「ストレスが溜まる」という方も多いです。
また、家事の知識が不足しており、時には悩むこともあります。このような時に大切なのは決して1人で悩まないことです。最近は幸いなことに家事に関する悩みは本や雑誌などで解決することもできます。
その他に家族に相談するのもおすすめです。休日がない家事だからこそ、1人で抱え込むのではなく家族全員でカバーしてあげることが大切です。家族全員で家事を行うことでストレスも軽減されます。現在、家事のことでお悩みの方はぜひ参考にしてください。