テーブルゲームは何がおもしろい?子どもと一緒に遊ぶメリットとおすすめのテーブルゲーム

テーブルゲームは何がおもしろい?子どもと一緒に遊ぶメリットとおすすめのテーブルゲーム

テレワークで働く機会が増え、以前より子どもと過ごす時間が長くなったという方も多いのではないでしょうか。家族みんなで過ごす時間は、親子にとってたいへん貴重なものです。思い出づくりに海水浴やキャンプなどアウトドアを楽しむのもいいですが、夕食のあとみんなで興じるトランプやボードゲームなど、インドアを楽しむ方法にも目を向けてみませんか。

家族でテーブルを囲んで行うゲームには、スマホのゲームにはない学びやコミュニケーションがあります。また、大人なら誰もが知る定番のテーブルゲームには、世代を超えて楽しむことのできるおもしろさがあります。

そこで今回は、テーブルゲームの魅力とともに、子どもと楽しめるおすすめのゲームをご紹介いたします。

テーブルゲームとは?

テーブルゲームとは?

ここで説明するテーブルゲームとは、トランプやUNOなどのカードゲームや、将棋やオセロのようにボード(盤)を使用して行うゲームなど、プレーヤーがテーブルを囲むようにみんなで向き合って行うゲームのことを指します。

子どもとテーブルゲームをするメリット

子どもとテーブルゲームをするメリット

手伝いが必要だった着替えを、いつの間にか一人でできるようになっていたり、ママの夕食の準備を進んで手伝うようになったり。我が子の成長を目の当たりにすると、思わず目を細めることも多いものです。

子どものすくすくとした成長を願って、親はいろいろなことを教えます。子どもが幼稚園や学校に通いはじめると、「お友だちと仲良くするように」「学校のきまりをきちんと守るように」など、毎日のように言い聞かせる方も多いことでしょう。たくさんの友だちと仲良く過ごすためには遊び方にも規則やルールがありますが、子どもがそれを身につけるにはさまざまな経験が必要です。

テーブルゲームでは、ゲームを通して団体行動に必要な社会性を学ぶこともできます。ここでは、テーブルゲームで得られるさまざまなメリットについてご紹介いたします。

社会性が身につく

テーブルゲームにはルールがあり、それを守ってプレーすることではじめて、ゲームのおもしろさを味わうことができます。「順番を守る」「ズルはしない」など、ゲームで覚えたことは、友だちと仲良く遊ぶためにも大切な学びとなります。

一人で行うテレビやスマホのゲームははじめからやり直すことができますが、みんなで楽しむゲームではそうはいきません。思い通りにいかなくても我慢することや、不利な状況でもあきらめない気持ちを学びます。

コミュニケーションスキルが身につく

人と人が対戦するテーブルゲームでは、展開に応じてとびだす会話も楽しみのひとつといえます。言葉で心理的な揺さぶりをかけたり、相手の気をそらしたり、子どもはこうした会話によって、コミュニケーションスキルを身につけていきます。

もちろん、その日のできごとを聞いたり週末の予定を話し合ったり、ゲームに直接関係のない話をしてもOKです。テーブルゲームは親子にとって、貴重なコミュニケーションの場となることでしょう。

戦略性を学ぶことができる

みんなでワイワイ楽しむテーブルゲームとはいえ、勝ち負けがある以上、勝って喜びを味わいたいものです。はじめはルールを覚えることに精一杯だった子どもも、慣れてくると「どうすれば勝てるのか?」と戦略を考えるようになります。

ゲームに限らず、物事を成功させるためには戦略を考えることが重要です。「どうすれば学校の成績が上がるのか?」「どうすればお小遣いを増やしてもらえるか?」など、戦略を考える経験はさまざまな場面で役に立ちます。

理解力・説明力・要約力が身につく

ゲームを楽しむためには、ルールを覚えなければなりません。ルールを教わり覚えることで、物事を注意深く聞き取り理解する力が身につきます。

ゲームをはじめて行う仲間がいる場合、今度は自分が教える立場となります。人にルールを教えるのは容易なことではなく、はじめのうちは上手に説明できないかもしれません。しかし何度も経験することで、説明する順番が整い、無駄も省かれ、わかりやすく伝えることができるようになります。

こうした説明力・要約力が身につくと勉強に役立つことはもちろん、仲間からも頼りにされる存在となるはずです。

子どもと楽しむテーブルゲーム

子どもと楽しむテーブルゲーム

テーブルゲームの定番ともいえるさまざまなゲームをご紹介いたします。

オセロ

片面が黒、もう片面が白の独特な駒を使い、白チームと黒チームに分かれて2人で対戦。相手の駒を自分の駒ではさむと、自分の駒色に変えることができます。縦・横8列、合計64個のマスのうち、より多くのマスを自分の駒で埋めたほうが勝ちとなります。

相手の駒をはさむだけの簡単なルールのため、小さな子どもでも楽しめる一方、上級者になると数手~数十手先まで相手の懐を読み合うなど、とても奥の深いゲームです。世界中にたくさんのファンがいるオセロは、海外では「リバーシ」という名前で呼ばれることもあり、世界の競技人口は約6億人と推計されているようです。

将棋

藤井聡太棋士の活躍もあり、子どもたちの間でも人気が高まっている将棋。子どもの頃、お父さんやおじいさんから教えてもらったことのある方もいるのではないでしょうか。

将棋にはいろいろな遊び方がありますが、棋士が対局する将棋は「本将棋」と呼ばれるものです。王・飛車・角・金・銀・桂馬・香車・歩といった、動かし方が異なる8種類の駒を使い、相手の陣地へと攻め込みます。縦・横9列、合計81個のマスの盤上で、相手の「王」を先に取ったほうが勝ちとなります。

本将棋のほかにも、相手の駒を自分の駒ではさむと自分の駒にできる「はさみ将棋」や、金を4つ同時に振って将棋盤の上に落とし、4つの金があらわす数(金が縦に立つと10歩、横に立つと5歩、立たずに表を向いていれば1歩、裏なら0歩)の分だけすごろくのように進めて遊ぶ、「まわり将棋」などがあります。

トランプ

トランプ

スペード、ダイヤ、クローバー、ハートの4種それぞれに1から13までのカードが用意され、合計52枚のカードとジョーカーを1枚加えて楽しむおなじみのカードゲーム。「ババ抜き」「七並べ」「大富豪」などさまざまな遊び方があります。

ババ抜き

52枚のカードにババ(ジョーカー)を1枚加えてシャッフルし、プレーヤー(3~5人)に等分します。相手に見えないように自分のカードを確認し、同じ数字がペアになっているカードをすべて中央に捨てます。この状態からゲームはスタート、となりの人から1枚カードを引き、数字がペアになったら捨てることができます。最初にカードがなくなった人の勝ち(「あがり」)です。

ババを持ったままでは、いつまでも「あがり」になれません。ババを持つ人は早く引いてもらおうと考え、引く人はババを選ばないように相手の顔色を読む、そのスリルもあわせて楽しめるゲームです。

七並べ

52枚のカードをシャッフルし、プレーヤー(3~5人)に等分します。相手に見えないように自分のカードを確認し、7の数字を持っている人は中央に出し、スペード、ダイヤ、クローバー、ハートの4種の7を縦に並べます。最初のプレーヤーは7のとなりとなる6か8を出します。持っていない場合はパスをして次の人の順番となります。

このように順番がまわってきたら、すでに並べられている数字の手前か後ろの数字のみを出すことができます。ただし、1まで並んでしまった場合、次に出せるのは13から。13まで並んでしまった場合、次に出せるのは1からとなります。このようにして最初にカードがなくなった人が勝ちとなり、事前に決めたパスの回数をオーバーしてしまった人はその時点で失格となります。

手持ちのカードがあるのにわざと出さず、次の人が出せないように戦略を考えるのも、このゲームの醍醐味といえます。

大富豪(大貧民)

52枚のカードにジョーカーを1枚加えてシャッフルし、プレーヤー(3~5人)に等分します。カードは弱い順に3・4・5・6・7・8・9・10・11・12・13・1・2・ジョーカーとなります。前の人が出したカードより強いカードを出していき、手持ちのカードを最初になくした人が勝ちとなります。出せるカードがない場合はパスをして、次の人の順番となります。

カードを誰も出せなくなった時点で、既出のカードを出した人が親となり、好きなカードを出す権利が与えられます。このとき、同じ数字を複数持っていれば、ダブル(同じ数字を2枚)やトリプル(同じ数字を3枚)でカードを出すことができます。ダブルのカードを出した場合、次の人はそれより大きい数字をダブルで出さなくてはなりません。

ほかにも、同じマークの3枚以上の連番(たとえば、スペードの4・5・6)を出すこともでき、この場合次の人は、7以上の連番3枚を出さなくてはなりません。さらに、同じ数字を4枚持っている場合、それを一度に出すこともできます。これを「革命」と呼び、その時点でジョーカーを除いたカードの強さが逆転します。

このように、ルールがかなり複雑な分ゲーム性が高く、おもしろさも格別です。地域によってはローカルルールが存在します。

UNO

使用するカードは、赤、青、黄、緑の4つの色カード(数字と記号があります)と、色の指定がない特殊なカードがあり、合計108枚のカードでプレーします。数字カードは各色とも0が1枚と1~9が2枚ずつ。記号カードは、ドローツー(次の人に山札から2枚取らせるカード)、リバース(順番が反対回りになるカード)、スキップ(次の人を1回休みにするカード)の3種。

特殊カードには、ワイルド(カードの流れに関係なく場の色を変えられるカード)、ワイルドドローフォー(カードの流れに関係なく場の色を変えられ、しかも次の人に山札から4枚取らせるカード)があります。これらのカードをシャッフルして、プレーヤー(3~5人)に7枚ずつ配り、残りは中央に「山札」として置きます。

山札から1枚めくったカードが数字カードであれば、その「場札」を表向きにおいてゲームがスタート。自分の順番が来たら、場札と色または数字が同じカードを、手札の中から出すか山札から1枚引くか、どちらかのアクションを取ります。引いたカードが場札の色または数字と一致すれば、それを出すこともできます。

手札が減って最後の1枚になったときは、必ず「ウノ!」と宣告します。これを忘れると山札から2枚カードを取るというペナルティが課せられます。ちなみにこの「UNO(ウノ)」はイタリア語やスペイン語で「1」を意味します。

トランプの大富豪のように、戦略を立てながらカードを出していって最初になくなった人が勝ちとなります。

ジェンガ

カードゲームやボードゲームではありませんが、テーブルの上で楽しむゲームとしてご紹介いたします。

まず、1段(3本)ずつ向きを変えながら木でできた直方体のブロックを積み上げ、18段のタワーをつくります。積み終えたら、ゲームがスタートします。片手のみ使えるルールで、タワーの下方から順番に1つずつブロックを抜き取ります。抜き取ったものを一番上に積み上げ、これを繰り返すうちに、タワーはどんどん不安定になります。タワーを崩してしまった人が負けとなる、楽しさと緊張感にあふれるゲームです。

遊び方がシンプルなので小さい子どもも参加でき、2人でも大勢でも楽しめます。

テーブルゲームで家族の時間を増やしましょう!

子どもだった頃の楽しい思い出を振り返ると、意外にも家族でトランプやゲームをしたことが強く印象に残っている、という方もいるのではないでしょうか。子どもが中学生にもなると、部活動や塾通いなどで、家族そろってテーブルを囲む機会も少なくなります。

子どもがまだ小さく、いっしょに過ごす時間もたくさんあるうちに、家族でテーブルゲームを楽しんでみてはいかがでしょうか。

「For your LIFE」で紹介する記事は、フマキラー株式会社または執筆業務委託先が信頼に足ると判断した情報源に基づき作成しておりますが、完全性、正確性、または適時性等を保証するものではありません。

こちらの記事もオススメです!