【栄養満点の野菜】ニラの育て方やコツをご紹介

【栄養満点の野菜】ニラの育て方やコツをご紹介

青々とした細長い葉と独特の香りが特徴のニラ。栄養価が高いニラはさまざまな料理に利用できるだけでなく、育て方を覚えれば何年も収穫ができる経済的な野菜です。

今回は、ニラの基礎知識と育て方のポイント、栽培に必要なもの、具体的な育て方、栽培時のトラブルと対処法についてご紹介します。栄養満点のおいしいニラを、家庭菜園で栽培してみませんか?

身近な野菜!ニラの基礎知識

身近な野菜!ニラの基礎知識

ニラの分類と歴史

ユリ科(またはネギ科、ヒガンバナ科)のネギ属に分類されるニラは、根が残って毎年芽を出す多年草(たねんそう)の野菜です。中国の西部が原産で比較的寒さに強く、育て方のコツをつかめば繰り返し栽培ができます。日本には奈良時代の前に伝来したと考えられ、江戸時代までは整腸などの薬用として使用し、明治時代に食用としての栽培が始まりました。

ニラの名前は古語で「おいしい」を指す「美良(みら)」が変化したとされ、日本の最古の歴史書である古事記には「加美良(かみら)」、最古の和歌集である万葉集には「久君美良(くくみら)」の呼び名で登場します。

ニラに含まれる栄養

ニラの独特な香りは「硫化(りゅうか)アリル」の一種の「アリシン」によるもので、疲労回復につながるビタミンB1を体内に留めるほか、免疫力の増加や血行促進などの効果が期待できます。また、抗酸化作用や免疫力を増加させるβカロテン、抗酸化作用によって生活習慣病を予防するビタミンEなども多く含まれます。

収穫したニラは湿らせた新聞紙に包み、冷蔵庫で数日間保管ができます。また、刻んでからファスナー付きのビニールに入れて平らにすれば、冷凍保存も可能です。

ニラの種類と注意点

店頭でよく見かけるニラは「葉ニラ」と呼ばれ、香りの強さや甘み、葉の幅の広さや厚さ、病気に強いものなどのさまざまな品種があります。また、つぼみや茎を食用にする「花ニラ」や、葉が黄色の「黄ニラ」も流通しています。

なお、ガーデニングで観賞する「ハナニラ(イフェイオン)」は別の品種で、食用にできないので気を付けましょう。また、ニラに似たスイセンの葉は毒性があるため、収穫時の混同を避けるためにも近くで栽培しないようにしてください。

ニラの育て方のポイント3つ

ニラの育て方のポイント3つ

ニラを初めて栽培する方に向けて、育て方のポイントを3つ挙げました。

① 収穫は2年目に

ニラを植え付けた年は株を大きく生長させるだけで、収穫はしません。冬越しをして翌年の春に伸びた芽を管理し、適した大きさになったら収穫します。

② 土寄せとつぼみの摘み取り

ニラの葉は細く倒れやすいため、株の根元に数cmくらいの土を寄せる「土寄せ」を定期的に行いましょう。また、つぼみが付いたときは摘み取って株の生長を助けます。

③ 肥料を忘れずに

2年目以降は、収穫をしたタイミングで肥料を与えましょう。数週間後には新しい葉が伸びてくるので、秋まで何度か収穫ができます。

ニラの栽培で用意するもの

ニラの栽培で用意するもの

ニラを育てる際には下記のものと基本的なツールのほか、ベランダの栽培では深さがあるプランターを用意してください。

タネまたは苗

ニラをタネから育てるときには、好みの品種を選びましょう。初心者の方は、ホームセンターや通販で苗の購入をおすすめします。ニラの苗は春先~5月頃か、秋植え用に9月頃に出回ることが一般的です。

土と肥料など

プランターでニラを栽培するときは、市販されている野菜用の土を利用して構いません。畑の土は、前年に同じユリ科(ネギ科、ヒガンバナ科)の植物を育てた場所を避けましょう。ニラの管理は2年以上続くので、菜園や花だんのプランを立てて栽培してください。

また、野菜を栽培するときは、植物や魚粉などを原料とした有機質肥料や、米ぬかなどを発酵させた「ぼかし肥料」などがおすすめです。

そのほか

畑の土づくりの際には、酸性の土を中和させる石灰や、栄養を与えるたい肥や腐葉土(ふようど)も用意しましょう。また、冬越しの準備として、保温用の敷きわらや不織布(ふしょくふ)があると安心です。

家庭菜園で挑戦!ニラの育て方

家庭菜園で挑戦!ニラの育て方

それでは、家庭菜園における一般的な葉ニラの育て方をご紹介します。

土の中和と準備

畑の土は、あらかじめ石や古い根などを取り除き、下から掘り返して日光に当てて消毒します。植え付ける2週間ほど前になったら、石灰を混ぜて土を中和させた後、たい肥や腐葉土を加えましょう。植え付けの1週間ほど前には有機質肥料を混ぜ、栄養が豊かな土を用意しておきます。

タネまきと植え付け

ニラのタネまきは3~4月頃が適期で、ポットの土に1cmほどの穴を空けて7粒くらいをまきます。土をかぶせて静かに水を与え、不織布や新聞紙でおおって乾燥を防ぎます。2週間ほど経つと発芽するので、数回に分けて弱った芽を抜き取る「間引き(まびき)」をし、最終的に元気な3本を残して育てます。

高さが15~25cmくらいになったら3本を1株とし、株同士の間を20cmほど空けて植え付けましょう。ニラをプランターで栽培する場合は、2~3株が適当です。

管理と肥料

プランターは、土の表面が乾いたタイミングで水やりをしましょう。畑は雨水だけで問題はありませんが、極端に乾いたときは適宜水やりをしてください。3週間くらいに1回のタイミングで土寄せをして、株が倒れないように管理します。

7月頃には、茎が伸びてつぼみが付く「トウ立ち」をします。株の負担を減らすためにも、茎やつぼみは摘み取りましょう。茎やつぼみは食用にできるので、炒めものなどに利用してください。植え付けた年の9月頃に1度肥料を与えますが、生育がよい場合は必要ありません。1年目は葉の収穫をせずに、そのまま大きく育てます。

1年目の冬越し

秋に入り、日が短くなって気温が下がる頃にはニラの地上部が枯れます。冬の間は株の根元に敷きわらでマルチングをほどこし、保温をしながら越冬します。多年草のニラは来年の春に新しい芽を出すので、楽しみに待ちましょう。プランターは水やりの間隔を少し空け、不織布などをかぶせて管理してください。

2年目の管理

春に出てきた新芽は、1年目と同様に土寄せをしながら管理し、7~8月にトウが立ったら取り除きましょう。20~25cmくらいまで育てた後、根元を3cmほど残して葉を収穫してください。放置すると株が弱るため、食べる予定がないときも葉を収穫します。なお、花ニラの品種は花と茎だけを食用にするので気を付けてください。

収穫後に追加の肥料を与えると、数週間後には新しい葉が伸びてきます。真夏は生育が悪くなりますが、10月までに4~5回収穫できます。最後の収穫が終わったら、「お礼肥(おれいごえ)」の肥料を与えて翌年に備えます。

3年目には株分けを

3年目のニラは茎の数が増えて葉が細くなるため、株を分けて植え替えをしてください。冬の間に新しい植え付け場所を確保し、先述したように土の下準備をしておきましょう。4月頃にいったん根ごと掘り上げ、株を4~5本ずつの束に分けます。同様に植え付けて管理をすれば、繰り返し収穫ができます。

なお、ニラの根には土壌内の病気を抑える菌が共生しているので、コンパニオンプランツとしてほかの植物の病気予防などに利用できます。株分けをしてたくさんの苗があるときには、家庭菜園や花だんの合間に植えてもよいかもしれません。

家庭菜園で育てる野菜については、「ガーデニング初心者におすすめしたい手軽に栽培できる野菜10選」の記事も参考にしてください。

ニラ栽培のトラブルと対処法

ニラ栽培のトラブルと対処法

最後に、ニラを栽培する際のトラブルと対処法についてご紹介します。

葉が太くならない

ニラの葉が細い原因は、肥料不足や夏場の高温、乾燥などが考えられます。肥料を定期的に与え、土の様子を見ながら水やりをしてください。また、3年以上過ぎたニラは茎の数が増えて全体に葉が細くなるため、株分けをして植え替えましょう。なお、もともと葉が細い品種は肥料を与えても太い葉になりません。

葉が硬く育つ

葉が硬くなる原因は、肥料が足りず生育が遅かったことが考えられます。土の下準備をしっかり行い、植え付け後は9月頃に1度肥料を与えます。2年目は収穫をするたびに追加の肥料を与えましょう。また、花を咲かせたときや、収穫のタイミングが遅く伸びすぎたときも葉が硬くなることがあります。

かかりやすい病気

ニラは「さび病」にかかりやすく、葉の裏に付いたクリーム色のはん点が徐々にオレンジ色に盛り上がる症状が出ます。また、葉先が巻いてモザイク状の模様が出現する「萎縮病(いしゅくびょう)」は、害虫が運ぶウイルスが原因です。光を反射するアルミホイルなどを使用して、害虫を寄せ付けない対策を取りましょう。

そのほか、雨が続いたときには葉に複数の白いはん点が出る「白斑葉枯病(はくはんはがれびょう)」などの病気にかかることもあります。これらの症状が出た株は早急に抜き取り、まん延を防ぎましょう。なお、肥料が多すぎると葉が茂り混み合って風通しが悪くなるので、生長を見ながら肥料の回数を調節してください。

害虫は早めに退治

ニラには、葉の汁を吸う「ネギアブラムシ」や葉を食べる「アザミウマ」などの害虫が付くことがあります。害虫を発見したときにはすぐに取り除き、被害の拡大を防ぎましょう。大量に発生したときには、薬剤の散布が効果的です。

フマキラーの「カダンセーフ」は、食品成分由来の膜が病害虫を包んで退治。害虫は呼吸ができずに窒息死し、病原菌も栄養を得られず死滅します。屋内での使用や、お子様・ペットのいるご家庭でも安心してご使用いただけます。また活力成分の天然アミノ酸とAO(アルギン酸オリゴ糖)を配合していますので、病害虫対策だけでなく植物の生育もサポートする優れものです。

栄養満点のニラは育て方がポイント

栄養満点のニラは育て方がポイント

今回は、栄養価が高くさまざまな料理に利用できるニラの育て方をご紹介しました。土寄せと収穫後の肥料、つぼみの摘み取りなど、ニラの管理は少々コツが必要ですが、いったん育て方を覚えてしまえば何年も収穫できるので経済的です。

手をかけて育てたニラは、愛着もひとしお。この機会に、家庭菜園の新鮮でおいしいニラをご賞味ください。

「For your LIFE」で紹介する記事は、フマキラー株式会社または執筆業務委託先が信頼に足ると判断した情報源に基づき作成しておりますが、完全性、正確性、または適時性等を保証するものではありません。