シラミが発生する原因とは?シラミの習性を知って対策しよう

シラミが発生する原因とは?シラミの習性を知って対策しよう

シラミは昔大発生した害虫というイメージも強く、薬などの普及でほとんど被害が無くなったように見えますが、日本では1980年代や1990年代に再び被害が増えるなど、現在でも定期的に大発生しています。

「うちは清潔にしているから大丈夫」と思っていても意外なきっかけでシラミの被害に遭うかもしれません。

シラミの生態や発生原因、対策を知る事で予防や対応がしやすくなるので是非、参考にしてみて下さい。

シラミの画像をご覧になりたい方はこちらから ⇒ シラミ|Wikipedia

シラミの生態について

シラミの生態について

シラミは世界中では1000種類ほどいますが、特に人間に被害を及ぼすと考えられるのがヒトジラミと呼ばれるアタマジラミ、コロモジラミ、そしてケジラミの3種類になります。

シラミの種類

アタマジラミ

体長は2㎜~4㎜ぐらいで、人間の頭髪に潜むシラミです。
最初にご説明した定期的に大発生しているというのはアタマジラミによる発生になります。
寄生している成虫は動いて逃げるため見つけにくいので、卵を発見する例がほとんどです。

頭髪に0.5㎜位の楕円形の卵を産み付けるのですが、最初はフケと間違いやすく、なかなか取る事が出来ずアタマジラミの発生だったと気がつきます。

ケジラミ

アタマジラミよりも小さ目で体長は1㎜~2㎜ぐらいです。
アタマジラミやコロモジラミと比べると横幅が広い体型をしています。

主に性交渉がきっかけとなり陰毛に寄生する事が多いのですが、ケジラミの場合は陰毛以外の体毛や頭髪にも寄生する事があります。
毛にしがみつくように寄生して吸血し、卵を産み繁殖していきます。

コロモジラミ

体長は2㎜~4㎜位で人間の衣類に寄生して人間の血を吸って生きているシラミです。
見た目にはアタマジラミと形が似ているので見分けがつきにくいです。
衣類の中でも下着類に寄生する例が多いです。

卵も衣類に産み付けますので、衣類中に卵、成虫、幼虫と共に潜んでいる状態です。
昔は被害も多く報告されていた種類ですが、最近ではこまめに洗濯する習慣が定着しているためにコロモジラミによる被害は減りつつあります。

【参考】シラミ類について|名古屋市

シラミのライフサイクルと生態

シラミはオスやメス共に性別関係なく吸血する害虫です。
寄生して産み付けられた卵は7日から10日ほどで孵化します。
幼虫からさなぎになる過程はなく、途中3回脱皮を繰り返して1、2週間ほどで成虫になります。

成虫になってからの平均寿命は約1か月位で、吸血しながら1日あたり3~4個の卵を産みます。

シラミには特定の宿主がある

シラミは種類により特定の宿主に限定されている傾向があります。
アタマジラミ、コロモジラミ、ケジラミは人間に寄生する種類になるので他の動物に寄生する事はありません。

吸血しないと生きていけない

シラミは卵から孵化してからはずっと吸血して生きていく害虫なので、寄生していた人間から何らかの理由で離れてしまうと死ぬ可能性が高くなります。

羽などもついておらず、ジャンプ力も特に優れていないので寄生していた人間が離れた場所にいたら飛んですぐに戻る事も出来ません。
2日~3日吸血できないと生きていけないのでそのまま死滅します。

卵は頑丈に固定されている

シラミの特徴の一つともいわれているのが楕円形型の卵です。
特にアタマジラミやケジラミの卵は毛髪、体毛、陰毛などに産み付けますが、毛にしっかりついていて簡単には取れません。

卵はセメントのような物質で毛に卵をしっかりと固定させている状態なので取れにくくなっています。

シラミによる被害について

吸血被害による激しいかゆみ

シラミは卵から孵化してずっと吸血しながら生きていく害虫です。
頭髪、体毛、陰毛、衣類などに寄生したシラミが人間を吸血していきます。
シラミの吸血時に入りこむ微量の唾液の影響によりかゆみが発生します。

吸血被害に関して1匹ぐらいの少ない被害ではそれほど気がつきにくいのですが、日を追うごとに数が増えて吸血被害が増えていくと激しいかゆみで悩まされるようになります。

ケジラミでは陰毛部を含めた体毛部分がかゆくなる症状が多いですが、アタマジラミに関しては耳の後ろや後頭部がかゆくなり無意識に掻く症状が多くなります。

【参考】アタマジラミによる被害|足立区

肌の炎症

シラミの吸血によって強いかゆみに襲われる事でかきくずすようになり、肌の炎症を二次被害として起こす場合があります。

シラミによるかゆみを伴う炎症はひどくなる影響から色素沈着が起き、跡としても残りやすくなります。

コロモジラミによる感染症の可能性

コロモジラミはアタマジラミと違い発疹チフスや塹壕熱、回帰熱といった感染症を媒介する力があります。

これらの感染症でも発疹チフスは1955年以降、国内では報告されていません。
回帰熱もマダニによるライム病との共感染による疑いの症例であったり、塹壕熱は海外での報告がある程度なので日本国内での心配は少ないです。

とはいえ感染症を媒介する可能性がある部分は頭において警戒しておくべき害虫になります。

【参考】コロモジラミ|豊島区公式ホームページ

繁殖力が強い

シラミは主に1日で3~4個ほど、そして成虫になって平均的な寿命を迎える1か月間に100個近い卵を産む可能性があります。

そのため1匹でも寄生されると後々、大量の繁殖に繋がるのです。
大量の卵は見た目にも不快になりますし、大量のシラミ寄生は吸血被害も大きくなってきます。

シラミが発生する原因について

シラミが発生する原因について

シラミの原因に関しては種類によって寄生されるルートが違ってきますので、発生しやすい条件を覚えておくとシラミを発見した際の原因としてわかりやすくなります。

シラミを知らない世代の人は気がつきにくい

シラミは見た目で分かる被害として卵を産み付けるといった特徴がありますが、状況的にシラミ被害を見逃してどんどん繁殖してしまう例があります。

特にお子さんのアタマジラミの寄生があっても世代的にシラミによる被害を知らない親が見て、フケが多くなってきた程度にしか感じず気がつきにくいです。

そのままシラミが繁殖していき他の人への感染といった被害が増えていくので注意すべき点でもあります。

髪が接触する機会がある環境

アタマジラミは幼稚園、保育園といった幼児が集まる環境で発生する機会が多いです。
普段から毎日シャンプーしていて清潔にしていても接触する機会、行動があれば髪を介して寄生される可能性があると考えて下さい。

仲良く一緒に子供たちが遊んだり寝ている時など髪同士が接触している時、そして頭をふく時に使用するタオルやブラシなど、その時に共同で使用するきっかけで感染しやすくなります。

他にも帽子の共用やプールの脱衣所の衣類を介して感染する可能性もあります。

洗濯が思うように出来ない生活環境

洗濯をする習慣が少ない人は衣類にコロモジラミが寄生する確率が多くなります。
仕事が忙しいなどの理由で長期間、洗濯をせずに放置する生活を送っている人の衣類には、コロモジラミの繁殖の元となりやすいです。

ケジラミはなかなか駆除出来ない事も

ケジラミの感染についてはカップル同士の性交渉がきっかけになりますが、ケジラミは感染してから繁殖してかゆみの症状や卵などに気がつくまでに30日位かかる場合があります。

つまりすぐに感染した、被害にあったとわかればすぐに駆除や対策が出来るのですが、気づくまでの期間に性交渉による接触、使用したベッドやタオル、衣類などを介しても感染する可能性があります。ケジラミの感染に気付いた場合はパートナー同士で寄生されている事が多いです。

お互いが徹底して駆除しないとうまく退治しきれず、お互いにうつしあって長引いてしまう事があります。

シラミの被害にあわないために

シラミの被害にあわないために

シラミが発生する原因があれば寄生されて繁殖する可能性が高いので、それぞれのシラミの種類別に予防、対策をすると良いでしょう。

共用や接触を避ける

アタマジラミによる感染は8歳以下のお子さんに多いです。
念のためにもし通っている幼稚園や保育園、近所などでアタマジラミが流行っている話を聞いたら、周知を徹底することが大切です。そして普段からお子さんの髪をチェックして卵が産み付けられていないかを確認したほうが良いでしょう。

お子さんが通う幼稚園、保育園では子供同士が頭をつけて遊んだり昼寝するのを避けるように注意してもらい、タオルなどのリネン類や帽子などの供用を避けるように注意します。

また普段から家族内での被害拡大を防ぐためにもシーツやまくらカバーといった寝具類はこまめに洗濯するようにしておくと良いです。

こまめに洗濯する習慣をつける

コロモジラミに関しては洗濯をあまりしないといった不潔な環境の衣類に発生しやすいので、普段からこまめに洗濯する習慣をつけていれば発生する心配は少なくなります。

シラミを見つけた時には

日頃、シラミに対して注意をしていたとしても寄生され被害にあってしまう事もあります。
もし、シラミを見つけた時には繁殖させないためにも卵の駆除、そして幼虫、成虫駆除を徹底して行います。

毛に卵があった場合

ケジラミによる被害で陰毛、胸毛や眉毛といった体毛に卵があった場合は、まず薬剤を用いて駆除するようにしましょう。それでも効果がない場合は、可能な部分であるという前提で毛を一度剃ってしまう方が確実性があります。

とはいえ頭髪の場合、女性は剃る対応は難しいのでシラミ用のシャンプーを使用して退治します。

まれに薬剤に対して耐性を持っていて駆除が長引くという例もありますので、シラミ専用のクシを使って卵を取り除きつつ駆除していく方法も有効です。

室内などの対策

室内には人間に寄生したシラミが落ちている可能性があります。

落ちたシラミは2日ほど吸血できなければ死んでしまいますが、徹底して駆除するためにも掃除機をこまめにかけたり、シラミ用の駆除剤が販売されているので購入して部屋に散布すると大量発生の対策の一つとなります。

寝具、衣服類の対処法

シラミ全般の感染に関して衣類、寝具などにも卵や幼虫、成虫が潜んでいる可能性があります。
そこで衣類の対策として、シラミは60℃以上の温度に弱いのでシラミ駆除に応用できます。

衣類は洗濯する前に一度60℃以上のお湯に5分から10分以上つけてから洗濯をするとシラミの駆除が出来ます。
他にもアイロンをかける事が出来る衣類に関してはアイロンがけの熱でもシラミ対策になります。

また、寝具に関しては60℃以上の温風で30分以上の処理が出来る乾燥機が有効です。

【参考】アタマジラミについて|相模原市

まとめ

まとめ

シラミは普段から清潔にしている人でも寄生される事があります。
髪に頑丈な卵がついた状態を見ていると駆除が難しいのでは?と思いがちですが、発生原因を知る事で予防する事は可能です。

もし発生した場合でも薬剤を使用して駆除する、高温処理をするなどして対処していけば退治する事が可能な害虫になります。

繁殖力が強いので早めに駆除するように心がける事がシラミの大量発生や吸血被害をおさえる対策にもなりますので、近所で発生している情報はないか、そして普段から自分の体に寄生されていないか、気にかけるようにしておくと良いでしょう。

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