菜の花と共に春はやって来た

花言葉

3月から5月にかけて日本中の野を美しい黄色に染める菜の花。その花言葉も「快活な愛」「明るさ」「競争」「小さな幸せ」「豊かさ、財産」「元気一杯」等々、まさに元気の出るプラスイメージの明るい花言葉が多いですね。
この菜の花、見ても美しく、食べても美味しく、古くから油としても利用されるなど日本人は先祖代々大変お世話になってきた植物です。

食べておいしいパワーフード

寒い冬の間にしっかりと栄養を貯めて、早春から春にかけて旬の食材です。つまり花が咲く前のツボミの時期が最もおいしい季節です。大根やカブラ、ブロッコリーなどと同様にアブラナ科の植物です。我が国には、おそらく弥生時代に渡来したと言われていますが、タネを絞り、いわゆる「菜種油」として「灯」(あかり)などに利用されてきました。

品種はそれぞれ違うようですが、食用として日本に普及したのは明治時代以降といわれています。
いまでは、食用、油用、観賞用、と品種によってバラエティ豊かにその個性を競っています。

そのパワーフードたる所以は、そのツボミ。ツボミにぎっしり栄養が詰まっています。だから花が咲く前に食べます。ビタミンC、ベータカロテン、鉄分、カルシウム、カリウムなどビタミンやミネラル分がギュッと詰まっています。ただし、ビタミンCやカリウムは水溶性なので茹ですぎは禁物!

野沢菜も「菜の花」

信州は飯山地方の名物漬物「野沢菜」。最近では全国区の人気ですが、雪解けのゴールデンウィークの飯山地方に行くと、美しい黄色に輝く菜の花畑が一面に広がっています。

「菜の花畑に入日薄れ、見わたす山の端かすみ深し・・・」という高野辰之作詞の唱歌「朧月夜」は飯山での菜の花から着想したと言われています。(セイヨウアブラナという説もあり)

鮮やかな黄色、桜の季節とダブって素晴らしいコラボも!

信州飯山では、ゴールデンウィークに菜の花が満開になるように種まき時期を調整しているようですが、日本各地に、美しい「菜の花畑」の名所があります。

宮崎県西都原の桜と菜の花のコラボは思わず息を飲みます。古墳群の周辺の2000本の桜と30万本の菜の花が毎年ほど同時に満開を迎え、繚乱の風景が出現します。古墳群の緩やかな曲線的風景と相まって、実に見事な景観です。

長崎県諫早市の「白木峰高原」も隠れたコラボ名所です。山一面に植えられた10万本の菜の花の黄色に、桜のピンク、遠くに望む有明湾の青。ここでは三色のコントラストを楽しめます。その向こうには、雲仙普賢岳の勇壮な姿も。海、山、花のコラボレーションは見事というほかありません。

首都圏から近い埼玉県幸手市の権現堤も素晴らしい。毎年3月下旬から4月の中旬まで(年によって変化します)堤の両側に1キロに渡って植えられた桜のトンネルは桜吹雪も見事です。もちろん、土手に咲き乱れる菜の花との競演は感動ものです。ちょうど、市民マラソンが開催される日もあり、風景の中をジョギングで通過することもできます。

ともかく、春は菜の花、元気の出る明るい花ですね。食べてよし、鑑賞してよし。今年は菜の花と親しくなってみませんか?

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