ヒアリの国内初確認、あらたにアカカミアリ発見に関して

2017.06.22

〜環境省、神戸市の調査、駆除作業に協力、アリ対策剤を無償提供〜

フマキラー株式会社（本社：東京都千代田区、社長：大下一明）では、「ひとの命・暮らし・環境を守る」という経営理念のもと、商品開発や社会活動に取り組んでおります。平成23年には、環境省、独立行政法人国立環境研究所と連携し、東京都大田区内に定着が確認された特定外来生物アルゼンチンアリの地域根絶に向けた防除作業を行い、アルゼンチンアリ防除手法の開発に協力しております。
今回のヒアリ・アカカミアリの対策においても、この防除手法が役立つものであると確信しており、商品の提供や情報の発信等、全面的に協力しております。

■ヒアリについて

毒性が強く、毒針で刺されるとアレルギー反応により死に至ることもあるため、世界各地で大きな問題となっています。人体への被害等を及ぼすことから、外来生物法により「特定外来生物」に指定されています。南米中部原産のアリですが、現在では米国をはじめ環太平洋諸国に定着しています。

【大きさや特徴】
2.5mm～6.0mm、全体は赤茶色で腹部が黒っぽい赤色
土で高さ15cmから50cm程度のドーム状のアリ塚（巣）を作る

【生息地など】
道路わき、牧草地、芝生、造成地などを好む

（環境省HP　ストップ・ザ・ヒアリより）
http://www.env.go.jp/press/104185.html
https://www.env.go.jp/nature/intro/4document/files/r_fireant.pdf

■アカカミアリについて

ヒアリとの違い：頭部の極端に大きな、大型の働きアリが存在

【大きさや特徴】
体長3～5mm。
体色は赤褐色で頭部は褐色。

【生息地など】
営巣できる土壌のある、裸地や草地等の開けた場所に生息する。
食性は雑食性で、甘露、草の種子のほか、小型節足動物も捕食する。

（東京都環境局HPより）
http://gairaisyu.tokyo/species/danger_04.html

環境省、神戸市より、特定外来生物ヒアリ（Solenopsis invicta）の国内初確認、特定外来生物アカカミアリ（Solenopsis geminata）の発見について、下記の報道発表がされました。

平成29年5月26日に兵庫県尼崎市において発見されたアリについて、特定外来生物であるヒアリと確認されました。当該コンテナが一時的に保管されていた兵庫県神戸市ポートアイランドのコンテナヤードにおける緊急調査において、6月16日にはヒアリの個体が確認され、緊急防除を開始していますので、お知らせします。
（環境省HP　平成29年6月18日報道発表資料）

環境省より現在、環境省が実施中のコンテナヤード（PC18）でのヒアリ調査において、6月20日に採取したヒアリと似たアリの個体について、同定の結果6 月21 日に特定外来生物であるアカカミアリ（Solenopsis geminata）であると確認され、確認した個体及び確認地点は、すでに防除を実施したとの報告を受けました。
（神戸市HP　平成29年6月21日報道発表資料）

これらの状況を受け、当社では、緊急事態への協力として環境省や神戸市に、「アルゼンチンアリ巣ごと退治液剤（1.8L）」、「アルゼンチンアリウルトラ巣ごと退治（20個入）」、「カダンアリ全滅シャワー液（2L）」を無償で提供し、駆除作業に協力しております。「アカカミアリ」に対しては、当社のアリ対策剤の効果が確認されました。

＜対策＞

ヒアリは殺虫剤に対して特別に強いわけではないので、通常のアリ用殺虫剤で十分に効果があるものと考えられ、ヒアリの緊急防除においては、当社の液体タイプとベイトタイプの製品が使用されています。しかし、ヒアリは攻撃性が強く、腹部の毒針で刺されると、激しい痛みがあり、死に至ることもある危険な生物ですので、ヒアリを発見した場合には、地方環境事務所等に通報してください。
アカカミアリについても、アリ用殺虫剤が有効ですが、ヒアリと同様に毒針を持っており危険ですので、発見した場合には、地方環境事務所等に通報してください。
地方環境事務所（http://www.env.go.jp/region/index.html）