素足の気持ちあわケア（医薬部外品、販売名：FK薬用石けん1）が以下の細菌、真菌に対して効果を示すことが確認されました。
| 種類 | 菌・ウイルス名 |
|---|---|
| 細菌 | |
| グラム陽性菌 | 黄色ブドウ球菌、表皮ブドウ球菌、溶血性レンサ球菌 |
| グラム陰性菌 | 大腸菌、モラクセラ菌、緑膿菌 |
| 真菌 | |
| 糸状菌 | 白癬菌 |
| 酵母 | カンジダ |
細菌・真菌への効果
試験内容
各種細菌・真菌に対し、「素足の気持ち あわケア（医薬部外品、販売名：FK薬用石けん1）」(以下、試験薬剤)の有効性を調べた。
試験方法概要
〈表1〉供試菌
| 分類 | 供試菌名 |
|---|---|
| グラム陽性菌 | 黄色ブドウ球菌、表皮ブドウ球菌、溶血性レンサ球菌 |
| グラム陰性菌 | 大腸菌、モラクセラ菌、緑膿菌 |
| 真菌 | 白癬菌、カンジダ |
〈方法〉
- ①試験薬剤9.9 mLに菌液0.1 mLを混合し、溶血性レンサ球菌については15秒間、その他細菌については30秒間、真菌については5分間作用させた。
- ②作用後、①の混合液から1.0 mL採取し、培地で10倍希釈を行い、作用を停止させた。
- ③②の液を寒天培地に播種、または溶解した寒天に滴下し混釈したのち培養した。
- ④コロニー数をカウントし、減少率を求めた。
試験結果
グラム陽性菌
〈表2〉にグラム陽性菌の無処理対照の生菌数、試験薬剤15秒もしくは30秒処理後の生菌数、及び減少率について示す。
〈表2〉グラム陽性菌に対する効果
| 供試菌 | 処理 時間 |
無処理対照の 生菌数 (CFU/mL) |
試験薬剤処理 後の生菌数 (CFU/mL) |
減少率 |
|---|---|---|---|---|
| 黄色ブドウ球菌 | 30秒 | 9.2×106 | < 10 | 99.9%以上 |
| 表皮ブドウ球菌 | 30秒 | 1.2×107 | < 10 | 99.9%以上 |
| 溶血性レンサ球菌 | 15秒 | 1.0×106 | < 100 | 99.9%以上 |
※減少率(%)：
{1–(試験薬剤15秒もしくは30秒処理後の生菌数/無処理対照の生菌数)}×100
グラム陰性菌
〈表3〉にグラム陰性菌の無処理対照の生菌数、試験薬剤30秒処理後の生菌数、及び減少率について示す。
〈表3〉グラム陰性菌に対する効果
| 供試菌 | 処理 時間 |
無処理対照の 生菌数 (CFU/mL) |
試験薬剤処理 後の生菌数 (CFU/mL) |
減少率 |
|---|---|---|---|---|
| 大腸菌 | 30秒 | 3.1×107 | < 10 | 99.9%以上 |
| モラクセラ菌 | 30秒 | 1.7×106 | < 10 | 99.9%以上 |
| 緑膿菌 | 30秒 | 2.0×107 | < 10 | 99.9%以上 |
※減少率（％）：100―(試験薬剤30秒処理後の感染価/無処理対照の感染価)×100
真菌
〈表4〉に真菌の無処理対照の生菌数、試験薬剤５分処理後の生菌数、及び減少率について示す。
〈表4〉真菌に対する効果
| 供試菌 | 処理 時間 |
無処理対照の 生菌数 (CFU/mL) |
試験薬剤処理 後の生菌数 (CFU/mL) |
減少率 |
|---|---|---|---|---|
| 白癬菌 | 5分 | 9.1×104 | < 100 | 99.9%以上 |
| カンジダ | 5分 | 1.0×105 | < 10 | 99.9%以上 |
※減少率(%)：{1–(試験薬剤5分処理後の生菌数/無処理対照の生菌数)}×100
出典
医学と薬学
81巻10号
タイトル：各種細菌・真菌に対する薬用石けん「FK薬用石けん1」の有効性判定
81巻10号
タイトル：各種細菌・真菌に対する薬用石けん「FK薬用石けん1」の有効性判定