セイヨウミツバチ
ツユムシ類を狩ります。あれ地の地中に巣を作ります。
世界最大のスズメバチ。木のうろや土の中に巣を作ります。
雨の当たらない場所に巣を作ります。
都市部でも見られます。働きバチの数は多く、攻撃性も高いです。
攻撃性が高く、巣に近づくとおそってきます。
かれ枝の内側に巣を作ります。春に、オスがなわばりをはるのが見られます。
養蜂のために海外から導入されました。
日本在来のミツバチです。木のうろや建物のすき間に巣を作ります。
ハチミツを作る養蜂
ハチミツはミツバチの働きバチが花のみつを集めて加工したもので、成虫や幼虫の食料として巣にたくわえられます。人は古くから食用や薬用のために、野外の巣からハチミツを採取してきましたが、やがてミツバチを飼育してハチミツを得る養蜂が行われるようになりました。養蜂に適した品種の改良も行われています。
▲養蜂では、ミツバチが作った巣板を切り落とし、遠心分離機にかけてハチミツだけをしぼりとります。
有毒・危険マーク
毒をもっていてさわると危険なものにつけています。また、カやダニなど危険な感染症を媒介するものにもつけています。
ハチの生態ハチの生態
人の血をすうヒトスジシマカ
日本最大のカです。血はすいません。
人や家畜から吸血します。幼虫は汚水にいます。
日中活動し、デング熱などの病気を媒介します。
夜行性で、寄生線虫(フィラリア)などを媒介します。
幼虫は有機物の多い水にすみます。大発生して問題になります。
人や家畜をおそって吸血します。
人や家畜などから吸血し、牛白血病ウイルスを媒介します。
花に飛んできます。幼虫は下水溝などの汚水中に生息します。
屋内へよく侵入します。
▲シカの血をなめるアカウシアブ
カの幼虫・ボウフラ
カのなかまの幼虫は、全身をぼうをふるように泳ぐので「ボウフラ」とよばれます。
▲▼ヒトスジシマカの幼虫。幼虫は水中の細かい有機物などを食べます。
ヒトスジシマカは、草むらや公園の日かげなどでもっともよくさしてくるカです。
カやアブの生態カやアブの生態
蚊の幼虫「ボウフラ」と同じような生活を送っていて、幼虫は水の中で過ごすんだ。魚の餌になっていて、生態系の中でも大切な役割がある。成虫も姿は蚊に似ているけど、吸血しないのが違うところ。成虫は水を飲むだけで餌を取らない種類もいるんだ。
日本に70種類ほどいるうち何種類かは血を吸う。蚊よりもかなり小さく、気が付いたら刺されていた、ということもよくあるよ。ブユの幼虫も水の中で育つけど、流れのある清流にしか生息できないからキャンプや山登りに行かないと出会わないんだ。
国内100種類ほどのうち、10種類ほどが吸血。やはりアブも産卵のための栄養確保が目的で、血を吸うのはメスだけ。吸血時に皮膚を切り裂くため、非常に痛くなる。「ハナアブ」という花に集まるアブは花粉の運び屋として重要な役割があるよ。
いろんな感染症を媒介する虫の1種。餌は動物質のタンパク質で、ひと昔前はゴミの埋立地なんかで大発生していたんだって。現在は衛生環境が改善し、見かけることが少なくなっているんだ。
くだものの皮を食べるクロゴキブリの成虫と幼虫
家の中に出る種ではいちばん大きなゴキブリです。あたたかい場所や市街地で見つかります。
家の中でもっともよく見られるゴキブリです。
日本にむかしからいたゴキブリです。野外では夜にクヌギなどの樹液に集まります。
一年中あたたかいビルや飲食店などの屋内で見つかります。
木にできたすき間や、石垣の間で見つかります。漢方薬として利用されることもあります。
森の中にある、しめったくち木の中でくらしています。
かれた木の内部を食べてくらしています。木造建築物は食べません。日本最大のシロアリです。
林の中のかれ木を食べてくらし、木造建築物に被害をあたえることもあります。しめった木しか食べることができません。
世界でもっとも木造建築物への被害が大きいシロアリです。水を飲んで運ぶことができるので、かわいた場所の木材でも食べることができます。
もとは御器(フタのある器)をかぶる虫という意味の「ゴキカブリ」でしたが、明治時代から「ゴキブリ」とよばれるようになったといわれています。
ゴキブリの生態ゴキブリの生態
糸で作った産卵台に卵を産みつけるコガネグモ
オーストラリア原産の外来種。側溝などの人工物に不規則な形の網をはります。有毒なので注意が必要です。
夜間に巨大な円形の網をはります。体色は緑がかることもあります。
X字型やその一部を省略した白帯を網につけます。高知県や鹿児島県では本種のメスを戦わせるクモ合戦が行われます。
▲円形の網につけられた
X字型の白帯
大型種です。円形の網のたて糸・横糸の本数が多く、網の目も細かいです。網の前後に粘着性のないバリアー網をはります。
網の中心部にゴミや食べかすを集め、クモ本体はそこにひそみます。
夜間、家屋の内外を歩き回ってえものをとらえます。
アリに擬態しています(オスの上あごは長い)。草地や林の草や木の上などでよく見られます。
コガネグモの白帯は何のためにあるの?
コガネグモのなかまの円形の網についた白帯には、種類や白帯の形によって2つの役割があるようです。ひとつは、紫外線を反射することで、えものを網におびきよせる機能。もうひとつは、クモのすがたをかくしたり、鳥の気をそらすことで捕食から身を守る機能が明らかにされています。
クモの糸は鉄よりも強く、のびちぢみするため、そのじょうぶさはあらゆる人工の糸よりもすぐれています。
クモの生態クモの生態
ヒトの血をすうフタトゲチマダニ
ヒト、野生のほ乳類、鳥類に寄生し、吸血します。放牧牛の害虫としても有名です。危険な病原体を媒介します。
家にすむネズミ類に寄生し、吸血します。ヒトの血をすうこともあります。
幼虫は、ネズミに寄生し、体液をすいます。体液をすうときに、つつが虫病を媒介します。
さまざまな食品やタタミで大発生することがあります。
「ゲジゲジ」の別名があります。家の中で見つかることもあります。
とても長生きで、成熟するまで3年ほどかかります。10年近く生きた例もあります。かまれるとはげしいいたみが1日以上続きます。
庭先や人家のかべなどでよく見かけます。世界中に分布しています。
庭や公園など、人の手が加わったところで多く見られます。ヨーロッパ原産です。
ヨーロッパ原産で、世界中で見られます。
尾は小さく、人をさすことができません。メスのみで繁殖します。
ほとんどのダニは小型で、1mm以下から数mmのものがほとんどです。
ダニの生態ダニの生態
マダニは野生生物から吸血するんだけど、吸血する時間が長く時には数日に渡ることも。だから吸血中に病原体をうつされることが多いので注意。最近は中型のほ乳類が都市部に住み着くこともあり、それを吸血源としてマダニが市街地で見つかることも。
死んだ動物や昆虫を食べる腐食性の生き物。口にとがった牙をもっていて、そこから毒を出すんだ。噛まれるととっても痛い。湿気が多いところを好むよ。ムカデは漢字で「百足」と書くけど、実際にはそんなに多い種類は少なく、日本で一番よく見る「トビズムカデ」は23対46本の脚だよ。
沖縄の宮古島などに生息するマダラサソリと西表島などに生息するヤエヤマサソリ。ともに朽ち木の中などで生活しているので人との接点は少ないけど、毒を持っているよ。マダラサソリは人家に入ることもたまにあるので注意。
卵から孵ったばかりの幼ダニが吸血する時に「つつが虫病」をうつすことがあるんだ。河原や山林に多く、普段はネズミから吸血しているけど、ハイキングなどで山を訪れた時に刺されて病気になることも。
落ち葉などを食べる腐食性動物。びっくりすると丸まる。特に害はないけど、まれに生きた植物を加害することがあるので、農業害虫となることもあるんだよ。