子供に現れる愛情不足のサインとは?スキンシップ(接し方)が重要

子供に現れる愛情不足のサインとは?スキンシップ(接し方)が重要

親が子供に注ぐ愛情。愛情は親子関係を向上させる上では非常に大切です。そのため多くのパパ、ママは今日も子供にたくさんの愛情を注いでいると思いますが、1点注意しておきたいのは『子供にその愛情はしっかりと届いていますか?』ということ。

実は親が愛情を注いでいるつもりでも、子供にはうまく伝わっていないことがあります。このような状態になると子供の心の中に『私はお父さん、お母さんから愛されていないのかな?』という気持ちが芽生えてきます。

子供が愛情不足だと感じたまま成長していくと将来的にもさまざまな弊害が出てきます。そのため毎日の子育ての中で親は常に子供が発する愛情不足のサインをチェックしておく必要があるのです。

今回は子供が愛情不足だと感じている時に出すサインや、その愛情不足を解消するのに有効なスキンシップの重要性などを紹介したいと思います。

子供は親からの愛情が足りないと将来どうなるのか?

子供は親からの愛情が足りないと将来どうなるのか?

まずは子供の頃に親からの愛情が足りないと成人になってからどのようになるのか?という疑問について解説したいと思います。『愛情不足でそうは大きく変わらないでしょ?』と思っている方はしっかりとチェックしてください。

アダルトチルドレンになる可能性が高まる

アダルトチルドレンとは幼少期の頃に家庭内で起きたトラウマが心に残り続けた大人のことを指します。もともとはアルコール依存症の親によって育てられた子供のことを指す言葉でしたが現在は愛情不足や親と一緒に過ごした記憶がないなど機能不全家族で育った人という意味で広く使用されています。

アダルトチルドレンになるとさまざまな特徴が現れるようになりますが、主に愛情不足で育った子供は『人の期待に応えようとする』『断りきれない』『自分の気持ちを心の中に抑え込む』といった傾向が強くなります。

なぜこのような傾向が強くなるかですが愛情不足で育った子供の場合は『自分は周囲から見捨てられたのでは?』という気持ちが心の中にあるからです。そのため『周囲の期待に応えて見捨てられないように頑張らないと』『断ったら見捨てられるからできると言わないとダメだ』という考えになってしまうわけですね。

非常にストレスを抱え込みやすい状態で生活をしていますから、当然社会に出ても仕事や人間関係が長続きすることはありません。愛情不足で育った人は感情のコントロールも上手ではないため、いきなり感情が爆発することもあります。

自己愛性人格障害になる可能性が高まる

自己愛性人格障害になると周囲との協調性や共感能力が著しく低下し、自分のことばかりを話す傾向が強くなります。これは幼少期に両親が自分に愛情を注いでくれなかったり、興味を持ってくれなかった人に見られやすいパーソナリティ障害です。

幼い頃にあまり関心を持たれなかったため『僕も注目されたい』『私も誰かに褒められたい』という気持ちが常に心の中にあります。ちなみにこの自己愛性人格障害は過保護すぎても発症することがあります。

恋愛が難しくなる可能性も

子供の頃に十分な愛情を注がれてこなかった人は『とにかく愛情が欲しい』という気持ちが普通の人と比較すると強いです。そのため恋愛など愛情を求めることができるシーンにおいては異常なまでの愛を相手に要求することがあります。

また愛情を注ぐ、育むとはどういうことか?というのを知らないため、恋愛において一般的な人と感覚がズレていることもあります。異常なまでの愛情を求めるあまり、恋愛依存症になるケースも少なくないようです。誰かがいないと生きていけない、という気持ちが強い人は要注意です。

幼少期に現れる愛情不足のサインとは?

幼少期に現れる愛情不足のサインとは?

愛情不足のまま育つことで将来的にも子供が苦労することがわかりましたね。このような苦しい状態にさせないためにも、両親は日々の生活でしっかりと子供が出す愛情不足のサインを見抜いてあげる必要があります。そこでここでは主に幼少期に現れる愛情不足のサインをまとめましたのでご覧ください。

指しゃぶり・爪を噛むことが多い

指しゃぶりや爪を噛むというのは一見すると小さな子供ならではの可愛らしい仕草ともいえますが、実はこの行為が愛情不足のサインとなります。指しゃぶりや爪を噛む行為は主に不安やストレスを感じている時に見られます。

この強い不安やストレスを和らげるために、子供は指や爪を口に持っていくのです。小さな子供はまだ言葉を発することができないため、このような仕草やジェスチャーで必死にパパ、ママに『寂しい』という感情を訴えています。

また幼稚園や小学校低学年など言葉が話せる年齢になっても指や爪を口に持っていく子がいますが、これは素直に『寂しい』という感情を親に伝えることができないために行われる行為です。特に厳格な家庭で育った子供やいつも『我慢しなさい!』と言われて育ってきた子供に見られることが多いでしょう。

1人でいることが多い

いつも1人でおとなしい子供は『この子はおとなしくて良い子だね~』と周囲から褒められるかもしれませんが、実はこれも愛情不足のサインとなる可能性があります。本来であれば子供というのは楽しい、悲しい、嬉しいという気持ちをパパやママと共有します。

しかし両親はいつも仕事で遅い、休日もほとんど寝ているという環境で育った子供の場合は一緒に喜怒哀楽を共有できる人間がいないため次第に自分の気持ちや感情を心の中に閉じ込めてしまいます。

その結果として極端に表情が乏しくなったり、子供にはふさわしくない落ち着きを見せるようになります。一見すると理想的な子供のように見えますが、心の中は『寂しい』という気持ちで埋め尽くされている可能性もあるため、この場合もしっかりと愛情を注いであげる必要があります。

親よりも他人に甘える

これは簡単に説明すると親の愛情不足を他人の愛情で補うという意味ですね。家にいる時は素直で良い子なのに幼稚園や学校では先生に異常に甘えるという子供は要注意。厳しいしつけや甘えは許さないという家庭で育った子供に見られやすいのが特徴でもあります。

家では良い子にしているため、親はこのサインにあまり気付くことはありません。そのため幼稚園や小学校の先生と会う機会があれば『うちの子は普段はどんな感じですか?』と質問しておくことをおすすめします。

ここで『あまり子供たちと遊ぶことがなく、よく私の後ろをついてきたりします』などと返ってきた場合は親からの愛情が不足している可能性が高いです。また幼稚園、学校だけでなく祖父母や友達のお母さんと接する時の様子もチェックしておきたいですね。

色彩に乏しい絵を描くことが多い

色彩に乏しい絵を描くことが多い

これは色と人の心を心理学的に解明する色彩心理学を利用して、子供の心理状態を見抜く方法ですが小さいうちは家、幼稚園、保育園でお絵描きをすることは多いと思います。この絵の中に子供の今の本音が隠されているといいます。

両親が注目してほしいのは使用している色。本来、子供というのは好奇心が強いですからさまざまなカラーを使用して絵を描こうとしますが愛情不足の子供は色彩に乏しいという特徴があります。

特に注意しておきたいのは全体的に黒く塗りつぶされた絵。黒というのは色彩心理学では恐怖、不安が強い状態を指します。また乗り物の絵を描いた時に、その乗り物を黒く塗りつぶしていないか確認してください。乗り物というのは親を象徴しているといいます。

つまりこの乗り物(親)が黒く塗りつぶされていた場合、子供は親に対して『怖い』という感情を持っていることになるのです。このように普段の何気ないお絵描きからも現在の子供の心理状態を見抜くことができるため、意識してチェックするようにしましょう。ちなみに子供が幸せと感じている時、楽しいと感じている時はピンクや黄色が中心の絵になるといいます。

嘘をついたり、物を隠す

子供の嘘をつく、物を隠すという行動は『もっと自分にかまって!』という意思表示ともいわれています。普段、親から関心を持たれないため嘘をついたり物を隠したりすることで興味を惹こうというわけですね。そしてこの行動により周囲からの注目を集めることに成功すると、それが快感となり以後ずっと同じようなことを繰り返してしまう子供もいます。

また悪いことをした時に親が頭ごなしに叱ることで子供は『本当のことを言ったら怒られる』という気持ちになり、これがきっかけで嘘をついてしまうことを覚えてしまうのです。悪いことをした時は一方的に怒るようなことはせずに『どうしてこんなことをしようと思ったの?』など子供の意見も聞いてあげることが大切となります。

思春期に現れる愛情不足のサインとは?

思春期に現れる愛情不足のサインとは?

幼少期に現れる愛情不足のサインを解説しましたが、今度は主に中学~高校の思春期に現れる愛情不足のサインを見てみましょう。

非行に走る

タバコ、飲酒、万引き、暴行などの非行。多くの人はこのような行動をとるのは興味本位だと感じていますが、実はこの非行に走るという行為も立派な愛情不足のサインです。子供が悪いことをすれば、責任をとるのは親というのが一般的です。

そのため子供はわざと悪いことをして親への愛情を確かめようとします。当然このような行為は世間一般では問題行動として見られますが、親は決して叱ってはいけません。もちろんこれは非行を容認するという意味ではなく子供がどうしてこんなことをしたのかを確認しましょうということです。

頭ごなしに『こんなことをする奴は家に帰ってくるな!』ではなく『何か辛いことや悩みでもあったのか?』と対等の目線で話すことで子供も本音を漏らしてくれることがあります。子供の心のケアは親の大切な仕事です。

不登校になる

幼稚園や保育園に子供を送っていくと泣きながら『ママと離れたくない!』と言っている子を見かけませんか?実はこれ母子分離不安というものであり、母親と離れることが不安で起きる行動の一つとなります。

一般的に母子分離不安というのは幼稚園、保育園~小学校低学年までです。そのため思春期の中学生や高校生には無縁だと思われがちですが、ごく稀にふとしたことで母子分離不安になり、不登校になることがあります。思春期の子供たちが母子分離不安になる原因は色々ありますが、母親からの愛情不足もその一つと考えられています。

また非行と同様に『もっと親にかまってもらいたい』という気持ちが強いため、興味を惹くために学校に行かないという行為をしている可能性も高いです。この場合も頭ごなしに『学校へ行け!』と怒鳴るのは逆効果。寄り添って対話を重視するようにしましょう。

スキンシップの重要性と効果について

スキンシップの重要性と効果について

子供が見せる愛情不足のサインを取り上げましたが、このような子供には親が全力で愛情を注ぐことが必要となります。この愛情を与えるのに大きな効果をもたらすのがスキンシップです。

スキンシップは肌と肌を触れ合わせて愛情を深めていくものであり、子供に大きな安心感を与える効果もあります。『肌と肌の触れ合いだけで本当に子供は安心するの?』と思うかもしれませんが、赤ちゃんがパパやママに抱っこされるとピタッと泣き止みますよね。

これがスキンシップ効果の良い見本でもあります。親の温もりを感じることで子供の心からは不安という感情が一気に消えていきます。もちろんこれは赤ちゃんだけでなく幼稚園、保育園、小学校の子供にも効果はあります。

家族みんなでいる時はとにかく愛情を注ぐつもりでたくさんのハグをしてあげましょう。そうすることで子供も幼いながらに『自分は父さん、母さんに愛されているんだ』という安堵感が心の中に広がります。

またハグしながら『〇〇のこと大好きだよ』という言葉もかけてあげることで大きな相乗効果が生まれます。そして思春期の子供に対するスキンシップ方法ですが、当然子供も親とベタベタするのが恥ずかしい年齢ですから、少し工夫をしてあげる必要があります。

具体的には『あんた背伸びたでしょ?』と言いながらさりげなく頭を触る、学校に行く時には玄関で『いってらっしゃい!』と声をかけながら肩や背中をポンと叩くなどがありますね。また子供がテストで良い点数をとった時、部活で良い結果を残した時は『よくやったな~!』と褒めながら頭を撫でてあげるのも効果があります。

愛情不足の子供はこのような良い結果を残した時も親から褒めてもらった記憶がないということも多いため、親御さんは子供が頑張った時は必ず褒めてあげましょう。そうすることで子供も『よし!次も頑張ろう!』という気持ちになります。

またスキンシップには心の安定につながるセロトニン、やる気を引き出すドーパミン、不安やストレスを緩和させる幸せホルモンのオキシトシンといった好影響を与える脳内ホルモンの分泌を高める効果もあります。スキンシップというのは科学的にも親子の絆を深めるのに効果があることが証明されています。

1分、2分でもいいから子供とのスキンシップを毎日の日課にしよう!

普段、子供とスキンシップをとらない親からは『仕事が忙しくてなかなか遊んであげられない』という声も聞かれます。しかしスキンシップというのは基本的に肌と肌が触れ合えばいいわけですから、長い時間は必要ありません。

出社前に『行ってくるよ!』と言いながら抱っこやハグをしてあげるだけでも全く違います。『忙しいから子供と接する時間がない』『甘やかすと将来、自立できない』ではなく1分でも2分でも時間があるならスキンシップをとることを意識してください。

それだけで子供は親からの愛を受け取ることができ、安心感に包まれた1日を過ごすことができます。親子の絆を深めるため、そして子供の将来のためにもたっぷりの愛情を注いであげましょう!

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