インフルエンザの予防方法 – 手洗い・うがい・除菌・消毒などの対策

インフルエンザの予防方法 - 手洗い・うがい・除菌・消毒などの対策

毎年冬になると医療機関などはインフルエンザを発症した方で非常に混み合います。インフルエンザは全国各地で猛威を振るうため、発症率をゼロにするのは不可能に近いです。

しかし、適切な時期に正しい予防や対策を施すことで発症率軽減につながる可能性も高くなります。今回はインフルエンザの基本的な予防方法などをまとめましたのでご紹介します。

インフルエンザの年間感染者数

例年、インフルエンザに感染する方は国内だけでも推定約1,000万人いるといわれています。また2000年以降にインフルエンザによって命を落とした方は214人(2001年)~1818人(2005年)というデータも公表されています。
【参考サイト】厚生労働省「新型インフルエンザに関するQ&A」

特に2017年/2018年シーズンのインフルエンザは日本国内で猛威を振るい、1医療機関あたりのインフルエンザ患者数が過去最多を更新しました。この影響により小学校などを中心に1万を超える施設が学級閉鎖や休校などの措置を取ったことは記憶に新しいです。

インフルエンザの主な症状

一般的にインフルエンザウイルスに感染すると、約1日~3日ほどの潜伏期間を経て、インフルエンザを発症します。発症してから1日~3日ほど高熱、全身の倦怠感、食欲不振などの症状が現れます。

毎年、インフルエンザの症状でよく聞かれる声は「インフルエンザと普通の風邪の症状の違いは?」というものです。以下にインフルエンザと通常の風邪による主な症状の違いをまとめましたのでご覧ください。

風邪(普通感冒) インフルエンザ
発症時期 1年を通じて散発的に発症 冬季(主に12月~2月ごろ)
症状の速度 緩やか 急激
発熱 37℃~38℃程度(一般的には微熱) 38℃以上の高熱
主な症状 ・くしゃみ
・鼻づまり
・鼻水
・喉の痛み
・咳
・咳
・喉の痛み
・鼻水
・全身倦怠感
・食欲不振
・筋肉痛
・関節痛
・頭痛
・その他高度な悪寒など
原因ウイルス ・ライノウイルス
・コロナウイルス
・アデノウイルス
・RSウイルス
・インフルエンザウイルスA
・インフルエンザウイルスB

風邪とインフルエンザは咳、喉の痛み、発熱といった共通の症状もあります。しかし、インフルエンザの場合は同じ発熱でも38℃以上の高熱を発症し、倦怠感や食欲不振、筋肉痛などの全身症状を伴います。

これらは軽度な風邪であれば見られない症状です。インフルエンザは一度発症すると症状が重くなる傾向にあります。

特に免疫力が低い、もしくは低下している子どもや高齢者の方の中には肺炎、脳炎(インフルエンザ脳炎)などを合併することもあります。インフルエンザウイルスの影響で最悪の状況に陥らないように、適切な予防法や対策法をしっかりと身につけておきましょう。

インフルエンザの予防方法

インフルエンザの予防方法

ここからは自宅でも簡単にできるインフルエンザの予防法を解説します。

十分な栄養を摂取する

栄養バランスの取れた食生活を送ることは健康的な体を維持する上でも非常に大切です。タンパク質は生命活動を維持する上で欠かすことができない栄養素であり、免疫細胞の材料にもなる栄養素です。

またビタミンCはウイルス感染や寒さへの抵抗力を身につけるために必要になります。インフルエンザウイルスは喉や鼻の粘膜から侵入してきますので、皮膚や粘膜を健康に保つビタミンAが含まれた食材を摂取するのもおすすめです。

白血球やリンパ球の働きを良好にし、免疫力を高めるサポートを行うビタミンEが含まれた大豆製品なども積極的に摂るようにしましょう。

体の中に侵入してきたウイルスや細菌は免疫細胞が必死に抵抗して排除しようとします。そのため、正常な免疫力を維持できる食事メニューというものを常に意識しておきましょう。

十分な休養をとる

十分な栄養接種と同時に施しておきたいのが十分な休養です。私たちは毎日の生活の中で疲労、ストレスなどが蓄積されていきます。この疲れやストレスを軽減するのに役立つのが良質な睡眠です。

疲労やストレスは免疫力の低下を招く原因にもなります。前述のように免疫力はウイルスに抵抗する体を作る上では欠かすことができないものです。そのため、十分な休養をとって疲労回復やストレス軽減に努めなければなりません。

最近は就寝前にスマホなど刺激の強い光を浴びる方も少なくありませんが、これらはなかなか寝付くことができないといった状況を引き起こすこともあります。

この影響で睡眠不足に陥り、疲労やストレスが軽減されない状態が長く続くと、健康的な体から遠ざかってしまいます。帰宅後は入浴や温かい飲み物で体をリラックス状態にし、就寝前はスマホを触らないといった工夫を施して、十分な睡眠時間を確保しましょう。

また就寝前の食事などは体が消化を優先してしまうため、なかなか睡眠モードに切り替わらない可能性もあります。食事は就寝3時間前に済ませておくと理想的です。

適度な温度・湿度を保つ

基本的にインフルエンザウイルスは寒冷乾燥を好むといわれています。これが気温が低く、湿度が低い冬の季節にインフルエンザが流行する理由でもあります。

一方でインフルエンザウイルスは高温多湿に弱いという特徴も持っています。研究者のG・J・ハーパー氏は1961年に温度20℃以上、湿度50%~60%の状態を保てれば、空気中でのウイルス感染力は低下するということを突き止めました。

もちろんこれはあくまでも目安であり、インフルエンザを予防するにはその他の対策法もしっかりと実践する必要があります。温度や湿度を体感で把握するのは難しいため、温度計と湿度計がセットになった温湿度計を用意しておくのもおすすめです。

最近は家電販売店でも1,000円前後で購入できるため、興味がある方は足を運んでみましょう。温湿度計が準備できれば、これを目安にして加湿器で湿度を上げたり、暖房の温度を調整することができます。

ちなみに室内を乾燥させる暖房器具はエアコンです。これはエアコンが室内の空気と一緒に水分も吸い込んでしまうためです。

湿度を良好な状態に保ちたいという方はエアコンの使用は最低限に抑えて、石油ストーブやガスファンヒーターを利用するようにしましょう。これらの器具は使用時に水蒸気を発生させるため、適度な湿度を保つのに効果があります。

マスクを着用する

インフルエンザが流行してきたら外出時はマスクを着用するようにしましょう。これは周囲の人の咳やくしゃみの飛沫から感染を防ぐ効果があります。もちろんその逆も然りです。

またマスクは咽頭粘膜を乾燥から保護する目的もあります。喉などの粘膜は空気が乾燥すると、ウイルス粒子に対する防御能力が低下するともいわれています。

マスクをすると自分の息で保湿効果も上昇するため、咽頭粘膜を守るには一定の効果を見込むことができます。

ただし、マスクの対策だけではインフルエンザウイルスから身を守ることは難しいです。これはマスクと顔の間にはどうしても小さな隙間が空いてしまうためです。マスクと同時に他の予防法もしっかりと実践するようにしましょう。

帰宅後は手洗いとうがいを実施する

帰宅後は手洗いとうがいを実施する

手洗いは手や指などに付着したインフルエンザウイルスを物理的に除去するには有効な方法です。またうがいも口の中を洗浄し、清潔な状態を保つのに効果的です。その他、うがいには喉の乾燥を防ぐ目的もあります。

インフルエンザの季節は非常に寒いため、手洗いも億劫になりがちですが、しっかりと細かい部分まで洗うようにしましょう。手洗いの基本は石けんで泡立ててから手のひら、手の甲、指の間をこすりあわせます。

ツメの間は手のひらを使ってこするように洗うとよいでしょう。手首にもウイルスが付着している可能性が高いですから、ねじるように洗っておきます。

隅々まで洗ったら、流水で石けんを洗い流し、最後にタオルで水分を拭き取ります。タオルも清潔なものを使うようにしましょう。またこの他にも有効成分のエタノールが含まれた手指消毒剤などの利用もおすすめです。

清潔な手にしたら、うがいに移行し、水を口に含んで喉の奥で「ガラガラ」とうがいをするようにします。うがいは最低15秒は行うのが好ましく、この流れを複数回繰り返します。

人ごみを避ける

インフルエンザの感染経路は飛沫感染と接触感染があります。飛沫感染とはインフルエンザに感染した人が咳やくしゃみをすることで、飛沫に含まれるウイルスを別の人が吸い込んでしまうことです。

接触感染はウイルスが付着した物などに触れることで感染するパターンです。咳、くしゃみを手で押さえたあとにドアノブやスイッチに触れると、そこにウイルスが付着します。

その箇所を別の人が触り、その後、口や鼻などに触れることで粘膜を通してウイルスが感染します。これらの飛沫感染、接触感染を極力回避する方法は、繁華街などの人ごみに行かないことです。

人の数が多いほど咳やくしゃみから感染する可能性、手に触れた物から感染する可能性が高くなります。どうしても人が多い場所へ出向かなければならないときは、マスク対策と帰宅後の手洗い、うがいを徹底するようにしましょう。

ワクチンによる予防方法について

ワクチンによる予防方法について

インフルエンザの最も確実な予防はピークの時期を迎える前にワクチン接種を受けることです。特に免疫力が低下した高齢者や心臓、肺などに病気を抱える方、気管支喘息をお持ちの子どもなどはインフルエンザにかかると重症化や合併症を起こす可能性が高まります。

このような方たちは医療機関で医師と相談の上、予防接種を早めに受けることを検討しましょう。

ワクチン接種の時期

インフルエンザワクチン接種の適切な時期ですが、多くの医療機関では11月中のワクチン接種を推奨します。ワクチンは注射を打ってから約2週間後に効果が現れて、その後5ヵ月ほど持続するといわれています。

インフルエンザは毎年12月~3月に発症する方が多いですから、ワクチンの効果が現れ始める期間も考慮して、11月中に接種しておくのが好ましいという考え方です。

ちなみにインフルエンザワクチンの1回の有効率は約70%ともいわれているため、より効果を高めたい場合は3週間~4週間の期間を空けて、2回目の接種を受けるのもよいでしょう。

ワクチン接種に関する詳細は病院などで丁寧に説明してくれますので、疑問点がある場合は医師や看護師に訊いておくことをおすすめします。

インフルエンザの予防はピークを迎える前から行なうことが大切

インフルエンザは毎年冬になると猛威を振るいます。健康状態が良好な方はインフルエンザを発症しても、重症化することは少ないです。しかし、免疫力が低い高齢者や子ども、妊婦さんなどは重症化する可能性があることも報告されています。

インフルエンザは1人だけが対策を施しても流行を防ぐことができません。1人、1人が手洗いやうがいを徹底し、インフルエンザウイルスを撒き散らさないことが大切です。ワクチン接種も含めてピークを迎える前から適切な予防を施しておきましょう。

「For your LIFE」で紹介する記事は、フマキラー株式会社または執筆業務委託先が信頼に足ると判断した情報源に基づき作成しておりますが、完全性、正確性、または適時性等を保証するものではありません。